うちの夫ですけど。
夫は昨日の日曜日も仕事でした。日曜日は閉店時間が4時ですから、普通なら5時過ぎには帰宅するんです。晩ご飯の準備をするために、居場所が正確に分かる「Find My」アプリでどの辺りまで帰って来ているかを確認したところ、5時を過ぎているのにまだ店舗にいたのでおかしいなあと思ったんですよ。
4時が閉店なのに5時過ぎてもまだ店にいるということは、何かあったのです。
可能性は3つ。
1.なかなか帰ってくれない客がいる
2.コンピューターのドラブルで売上の処理が遅れている
3.店舗で何らかの事故が起きた
6時近くになってもまだ店にいるので、何かが起きているんだろうと思っていたら、少し遅くなるという連絡がありました。警察が来ていたんです。うちの夫がまたも泥棒と取っ組み合いになって警察を呼んだんですって。
警察を呼ぶと、実況見分調書だとか供述調書だとか、いろいろ作成しなくてはいけませんからね、時間がかかるのです。
夫が勤めるツールショップに泥棒が入るのは日常茶飯事です。泥棒は営業時間中に盗みにやって来ます。商品を盗まれたことが後から分かることも多くて、被害は相当な額なんですよ。
盗むだけではなく、商品を騙し取る様々な手口があってですね、接客も大変なのです。
商品を服の下に隠すのを目撃しても、その泥棒が店を出るまでは手出しができないわけですが、店を出ようとした泥棒がスタッフに止められて、逃げようとしたり抵抗したり暴れたりすることもあるのです。
怖いですねえ…
うちの夫が泥棒と相対して身体接触を伴う状況になったのは、昨日が3回目でした。
1回目は抵抗されて取っ組み合いになり、警察を呼びました。
2回目は店に入ってきたカップルの二人組が前日に商品を盗んだ泥棒だと認識したので、男の方を捕まえて店舗から突き出したのでした。証拠の防犯ビデオの映像があったわけですが、その時は警察を呼んでいません。追い出しただけでした。
そして昨日は、男が服の下に商品を隠しているのを偶然うちの夫が目撃し、男の方も夫に見られたことに気づいたはずなんですって。
完全に態度が怪しく身体のあちこちが膨らんでいるその男が店を出ようとするところを阻止し、うちの夫が金属探知機で服の上からスキャンするとあらゆる所からピピピピピと音がするものだから問い詰められ、逃げようとしたところをうちの夫に突き倒されて、床で身動きできない状態にされた上、大声で威嚇されて全身をガクガク震わせていたそうです。
その間にも男の携帯電話は鳴り続けていたそうで、第3者からの指示で盗もうとしたのだと白状したそうですけど。
閉店間際のことで、他の客達は目を見開いて固まっていたそうな。そりゃ固まるわ。
その男は、やって来た警察に手錠をかけられて警察に連れて行かれました。警察はこの男に指示を出していた本当に悪い奴らを捕まえてもらいたいものです。人を使って組織的に泥棒をして儲けている奴らがいるんですよ。
それにしてもよくやるわ、うちの夫…
普段はおとなしい人なんですけどね。
夫は双極性障害2型で現在は落ち着いていますが、元気がなくなる時期と気分がハイになる時期があるんです。昨日はハイだったのかもしれません。
夫は背も高いのですけど、体重がですね「120は行っていない」と本人が言うくらいですから、まさに大きなクマのような体型なんです。
あの大きさのおじさんに突き倒されて、身動きできない状態にされて大声で威嚇されてごらんなさい、臆病な泥棒は震えておしっこを漏らすくらいしかできないでしょう。
あまりに顔面蒼白になってガクガク震えている泥棒がちょっと可哀想になったうちの夫は、泥棒にペットボトルのお水を上げたそうです。うちの夫はそういう人です。そういう人が、泥棒を突き倒して威嚇したというのがもう、私にはちょっと信じがたいんですけど。
それにしても、
小売業の仕事というのは大変ですね。接客や店舗運営や商品管理といった仕事の他に、万引泥棒に立ち向かう必要もあるし、店によっては強盗が押し入ることもあるわけで、
いやあ私には出来ません…
私は根が臆病者ですから、万引や泥棒と相対するなんてメンタルが持ちません。キレて店員に文句を言ったり怒鳴ったりするお客だって怖すぎて、考えただけで不安症が再発しそうです。
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