2024年6月25日

口唇ヘルペスとめまいの関係

この日記を読み返してみると、あれはもう3年も前のことです。ある日、突然激しい回転性のめまいに襲われて、救急車で病院に運ばれました。

後から考えると、何の予兆もなくある日突然めまいに襲われたというわけではなくて、それまでに「目が回るなあ」「フラフラするなあ」ということが度々起きていたんですけど。

回転性めまいは、英語ではヴァーティゴ(Vertigo)と呼ばれます。フワフワするようなめまいやクラ〜ッとする立ちくらみのめまいとは全くの別物ですから名前も違うんです。

あの時はですねえ、私は東京オリンピックを見ながら編み物をしていたんですよ。そうしたら頭がクラクラし始めて、しばらくしても良くならないどころがひどくなって来たので、「これはヤバいかも…」と思っているうちに視界がビュンビュンと激しく高速回転し始めたんです。

大波に揺れる船の上でクルクルと回転(スピン)しているような状況でしたから、歩くことはもちろん立っていることもできません。焦点が合わないので何もまともに見えませんし、座っていることも出来ませんでした。激しい吐き気に襲われて、バスルームの床に倒れて嘔吐し続けたんですが。

病院から家に戻り、何とか普通の暮らしが出来るようになっても、フラフラするめまいは何ヶ月も続きました。

今でも歩いていて突然バランスを崩したり、運転中に左右に頭を動かすとクラクラすることがあります。あの時ほどひどくはないけど回転性のめまいを感じることもありますしね。すぐに収まるんですけど。

原因は平衡感覚をコントロールしている内耳と脳をつなぐ前庭神経の炎症だったのですが、その炎症を引き起こすウイルスというのは、一度感染すると一生涯体内に潜伏し続けるヘルペスウイルスではないかと言われています。

口唇ヘルペスや帯状疱疹の原因になるウイルスです。

炎症で一旦ダメージを受けた前庭神経というのは元には戻らないのだそうですよ。ダメージを受けなかった部分や他の神経で役割を補い、脳が適応してくれるだけなんだそうです。

しかし、問題のヘルペスウイルスは体内に潜伏し続けるわけですからね、普段は免疫力で押さえ込んでいますけど、体調が崩れて免疫力が弱るとウィルスが活動を始めるわけです。

そういう時に、私はいつも同じところに痛痒い口唇ヘルペスの水ぶくれが出来るんですが、今月の初めに出来た水ぶくれが治ったばかりだというのに先週また出来たんです。

ちょうどその頃、私は夜中に起きてトイレに行くのに苦労するほどのめまいに襲われました。寝ていてもグワングワンと揺れている感じがして心配になったんです。

昨日、口唇ヘルペスの水ぶくれに薬を塗りながらふと思ったんですが、めまいも口唇ヘルペスもヘルペスウイルスが原因なのなら、水ぶくれが出た頃にめまいがひどくなったのも納得がいくんですよ。

口唇ヘルペスは、疲れた時、私の場合は睡眠不足が続いた時とか身体が弱った時に出やすいんですけど、そういう時にウイルスが再び前庭神経に炎症を起こすことも考えられますからね、だから強いめまいがするのかもしれません。


その話をうちの夫にしたら、前庭神経のリハビリを続けるように言われたので久しぶりにやってみたんですけど、吐き気がして気持ちが悪くなりました。

ああ…

前庭リハビリというのは、YouTube でも紹介されています。健康な方には簡単なことなんですけどね、これが貴方、簡単ではないのですよ。

気持ちが悪くなったのは、下の動画で紹介されている最初の部分。頭を動かす運動です。(こちらの病院で教えてもらった運動とは少し違うんですけど。)

たったこれだけで吐き気がしたわけで…


フラフラすることに慣れてしまっていますから、普通の暮らしは出来るんですが、バランスを崩すほどクラクラすることがあるのでね、そういう時はスーパーに買い物に行くのも怖いです。

健康管理に気をつけて、口唇ヘルペスが出るほど免疫力が落ちるような状態になることを避けることが、めまい防止にもなるかもしれません。


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