2024年5月25日

カスタードパウダーで作るプリン

「カスタードパウダー」というのは、日本人にはあまり馴染みがないものです。私が初めて見たのは、義母(うちの夫の母親)がその粉でカスタードを作っていた時です。

義母は、晩ご飯の後に必ずデザートを出すというのを自慢にしていて、本当に必ずデザートを作って出していたんですけど、簡単にチャチャッと美味しいものを作るのでいつも感心していたんです。

ある時、ホットフルーツサラダにカスタードソースを添えたのが出て、それがとても美味しかったんですが、一体どうやってこんなにあっという間に作ったんだろうかと私は思ったんですよ。

そうしたら、フルーツサラダは缶詰のフルーツをフライパンで煮ただけで、カスタードソースはカスタードパウダーと牛乳を混ぜて小鍋で煮ただけだと分かりまして。

そのそも、義母にとってカスタードというものは、カスタードパウダーという粉で作るものだったのですよ。卵なんて使わないんです。

カスタードパウダーは、かつてのオーストラリアの家庭では必需品だったらしいです。古いケーキやデザートのレシピにはよく登場します。だから、我が家のパントリーにもいつでも置いてあるんですけど。

私が使うのは、「Foster Clark's」というブランドのものです。


原材料は「スターチ、砂糖、塩、着色料、香料」ですが、基本的にほぼコーンスターチなんですよ。

そこで、昨日思いついたんです。

私は、自分のレシピサイトにコーンスターチで作るミルクゼリーのレシピを載せています。ゼラチンも寒天もアガーも必要ありません。コーンスターチと砂糖と牛乳を混ぜで加熱し、ドロッとなったのを容器で固めるとゼリーになるのですよ。


片栗粉ではうまく行きません。温度が下がると粘度が上がって固くなるコーンスターチでないといけません。タピオカスターチでも大丈夫でしょうが、コーンスターチが一番簡単に手に入ります。

思いついたのは、カスタードパウダーは基本的にコーンスターチなんだから、同じようにして作ればカスタードプリンが作れるのではないかということでした。

そこで、作ってみたんですよ。コーンスターチで作るミルクゼリーと同じ分量で作りました。

<2人分の材料> *大さじは15ml
カスタードパウダー 大さじ3
砂糖 大さじ2
牛乳 300ml
バニラ 少々

これを小鍋に入れてよく混ぜて、ゆっくり加熱します。底が焦げ付かないようにゴムべらで常に混ぜながら、沸騰してドロッとなるまで加熱します。

ドロッとしたのを容器に入れて冷まします。どんどん硬くなりますから、粗熱が取れるのを待っていない方がいいです。熱いのを入れても大丈夫な容器を使いましょう。冷えたら冷蔵庫に入れてしっかり冷やします。

この時、まだ温かいうちにラップをしたりすると結露によってできた水がゼリーに入って固まらなくなりますから注意してください。

カラメルソースをかけて完成です。カラメルソースでなくてもメープルシロップとかでも美味しいでしょう。


食感が独特です。ゼラチンとも寒天ともアガーとも違います。

まあとにかく、カスタードパウダーさえあれば作れるんですから、こんなに簡単なカスタードプリンは無いと思います。


ところで、カラメルソースというのも簡単に作れるんですよ。難しいことも怖いこともありません。砂糖を焦がすと言ってもね、結構時間がかかるので慌てることもないですし。

砂糖大さじ4を小鍋に入れて、水を大さじ2加えてください。この水のおかげでストレスなくゆっくり作れます。(この分量で4人分です。

砂糖と水を入れた小鍋を火にかけ、時々鍋をゆすりながら好みの茶色の一歩手前まで加熱します。ゴムベラやスプーンで混ぜるとくっつきますから、混ぜてはいけません。

この間に熱湯を用意しておきます。

好みの茶色の一歩手前で火からおろし、熱湯大さじ3を加えるとバチバチバチ!と大きな音がしますけど気にしません。シロップ状によく混ざったらゴムベラで混ぜてもいいです。上手く混ざらなかった時は、弱火で加熱すると溶けます。

「サラサラ過ぎる!」と思うでしょうけど、冷えるとトロッとしますから心配しなくても大丈夫。


カスタードパウダーをお持ちの方は、ぜひ作ってみてください。


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