2024年6月9日

ポジティブな読後感

M. W. クレイヴン(M. W. Craven)という作家の「ワシントン・ポー」シリーズ6作目「The Mercy Chair」を読み終えました。


6月6日の発売を楽しみに待っていた本です。これまでの5作品はどれもあっという間に読んでしまったので、楽しみを長持ちさせるために今回はゆっくり読もうと思っていました。

そうしたら、ストーリーが非常に重くなって来て、かつてメンタルヘルスの問題があって抗うつ薬を15年も飲んでいたことがある私は、久しぶりに心臓がバクバクして気持ちが動揺するという状況になり、途中で何度も休む必要がありました。

昨日はうちの夫は仕事が休みだったのですが、玄関周りを泥だらけにしたのを放ったらかしているので、それを何とかして欲しいと頼んだのに何もせずに、朝からずっと座ったままでした。

見ると耳にイヤホンが入っていたので、オーディオブックを聞いているのだと分かりました。今度は何を聴いているのかと聞くと、私と同じM. W. クレイヴンの「The Mercy Chair」を聴き始めたところだと言いました。

夫は、結局一日中何もせずに座り続けていましたよ。午後遅くに果物を買いに行ってくると言って出かけましたが、耳にはイヤホンが入ったままでした。晩ご飯の時も聴きながら食べて(私は注意したけど)、晩ご飯の後も黙って座り続け、いつの間にか寝室に消えました。ベッドで横になって聴いていました。

私は、衝撃的な場面で激しく動揺した後、読むのを止めてパンを焼いたりしたんですけど、再び読み始めてからは止められなくなりました。

しかし、夫のように聴きながら他のことをするわけにはいきませんからね、晩ご飯の支度をする時には読むのを止めなくてはいけませんでしたけど。

晩ご飯の片付けが終わってから再び読み始めましたが、長時間 iPhone の画面を見続けていたせいで拡大表示している文字もぼやけて見づらくなり、最後の数章は眠くなって読み続けられなかったので、昨夜はあきらめて寝ました。

今朝5時に目が覚めてから読み終えました。

非常に感情に訴える終わり方でした。ハッピーエンディングではありませんが、気持ちは前向きになります。

これまで6作品を順番に読んで来たので、主な登場人物達のことを良く理解していますから、残念な出来事がいろいろ起きるんですけど、人生にはそういうことが起きるものだと受け入れて前に進もうという気持ちになります。

大変読み応えのある本でした。


M. W. クレイヴンさんは、現在56歳だそうです。健康に気をつけて長生きしていただいて、小説を書き続けていただきたいと思います。

「ミレニアム」シリーズで有名になったスウェーデンの作家スティーグ・ラーソン(Stieg Larsson)さんは、1作目の「ドラゴン・タトゥーの女」が出版される前に心臓発作で突然亡くなられたんでしょ?お元気だったら「ミレニアム」シリーズ以外にも、優れた小説を書かれただろうと思うんです。

M. W. クレイヴンさんの「ワシントン・ポー」シリーズは、これまでに6作品が出版されて、いまだに主人公ワシントン・ポーの出生に関わる件が未解決なんですよ。この件が未解決なままクレイヴンさんが心臓発作なんかになって書けなくなるとファンとしては大変残念なので、ワシントン・ポーのように飽和脂肪の過剰摂取をしないようにしていただきたいです。

7作目の出版は来年2025年の6月と決まっています。クレイヴンさんのインスタグラムによると、8作目もすでに書き終えたとのことですから、きっと2026年に出版されるんでしょう。

待ち遠しいです。

うちの夫は、今朝は「The Mercy Chair」の後半を聴いていましたよ。たたみかけるようにストーリーが展開するので本当に止められなくなるんですけど、夫は「おはよう」と言っただけでずっと黙って聴き続けていました。

本にのめり込みすぎて、血圧を測るのを忘れました。

鍵もメガネも財布も忘れて仕事に行きましたよ。気がついて戻って来ましたけどね。


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