シェアハウスのオーナーさんが半分日本人で、最も信用するのは日本人という方なので、うちの娘が入居者に応募した時の面接では、娘が半分日本人と分かった途端にオーナーさんが即決したというくらいなんですから、このシェアハウスに日本人の方が入居されるのはよくあることだそうです。
メルボルンに来られたばかりのこの方にメルボルンの街を紹介したいと思った娘が、彼女を連れて行ってあげるオススメの場所を私に聞いてきました。
私の返事は、
日本関係ではない場所!
そうしたら娘から直ぐに返事が来ましてね、「そんなあ!日本関係のお店ばかり考えてた!」と言うんです。日本の食材店、日本のパン屋、日本の雑貨店、無印良品やユニクロやダイソーなど日本企業の店、日本食のレストラン、…
あのねえ、その方がオーストラリアにどういう目的で来られているのか知りませんけどね、まず確実に言えるのは、日本以外の文化やライフスタイルに関心があるからいらっしゃっているはずですよ。
だから、オーストラリア的な場所とか、メルボルンは多文化多民族の街というのが特徴なんですからそういう所が良いと私は思ったんです。
計画が狂ってしまって困った娘が、その方を連れて行ってあげるべき場所を教えてくれと言うので、どういうことに関心があるのかその方に聞きなさいと助言しました。だって興味もない場所に連れて行かれても楽しくないですからね。
その方の返事は、「文化的な人や物が集まる場所があったら知りたい」それから「本屋さん、カフェ、安くて美味しいご飯の食べられるお店」ということでした。
うちの娘が「文化的な人や物が集まる場所」を知っているかどうかは不明です。何しろ娘のメルボルン生活は、大学と仕事とクラヴ・マガ(イスラエルで考案された近接格闘術)のトレーニングだけだと思うので。
シェアハウスで娘と日本語で話すようなことになると、その方の英語習得のじゃまになるんじゃあないかと少し気になりますが、シェアハウスでの暮らしはなかなかうまく行っているようです。
日本食材が買える店や日本食が食べられる場所は大事です。まずほとんどの日本人は、絶対に日本の食べ物が恋しくなりますから。
それに、安くて美味しいご飯の食べられるお店やカフェを地元の人に教えてもらえると助かりますよね。
それでもやはり、どういうことに関心があるのかを知らずにいろいろ連れて行ってあげてもね、連れて行かれた方は楽しめなくて「ほとんど迷惑」なんだけど断わると失礼じゃあないかと思って我慢する、連れて行った方は楽しんでくれていないのが分かって「せっかく連れてきてあげているのに失礼な!」と腹立たしく感じるなんてことになるんですよ。
どういうことに関心があるのか、どんな場所に行ってみたいのか、そういうことをちゃんと聞いてから一緒に計画するのが良いと思います。
私はまだ若かった頃に米国のアラバマ州に滞在したことがあるんですけど、英語がまだ不自由だったのと日本人特有の「曖昧が美徳」みたいな意識があって、連れて行かれた場所で非常に苦痛な思いをしたことがあります。
苦痛で耐え難かったのは主に教会関係なんですけど。
皆さん親切心から誘ってくださったんですけどね、何度か教会の集まりに参加してあまりに苦痛だったので断るようになりましたら、皆さん私の気持ちを尊重してくださいました。
思っていることをちゃんと伝えることが重要です。
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