一昨日は、草取りも楽しいほどのいい天気でした。膝が痛いのを我慢しながら頑張っていると、お隣りの家に住むジュリーさんがやって来るのが見えました。
私達が住んでいる敷地には2軒の家が建っていましてね、道路に近い方の家に私達が住んでいて、奥側の家には高齢カップルのジュリーさんとビルさんが住んでいらっしゃるんです。
一つの敷地に複数の家が建っている場合、郵便受けはまとめて道路沿いに作ってあるのが普通です。ジュリーさんは郵便が来ていないか見に来たようでした。
「ハロー、ジュリー!」と言って突然木の陰から現れた私に、ジュリーさんは驚きました。どうしてそんなに驚くのか、こっちが驚くほどでした。そしたら、ジュリーさんが言ったんです。
「I am not meant to be seen.」(見られるはずじゃあなかった。)
私はね、久しぶりに会ったのでスモールトーク(ちょっとしたおしゃべり)くらいはしなくちゃあいけないと思って近づいたんですが、ジュリーさんは腕や手で顔や頭を隠すようにしながら私から離れて行きました。
「さっきシャワーをして、今は人に見られて見苦しくない状態ではなくて(not presentable)、誰かに見られるはずじゃあなかった...」とか言うんですよ。
何ですかそれ!
私には、普段のジュリーさんと髪が違うとか顔が違うとか、そんなことは全く思いもしませんでしたが、とにかくジュリーさんは「いい天気ねえ」「もう春よねえ」とかなんとか言いながら私からどんどん離れて行って、家に戻って行きました。
唖然として立ち尽くすワタクシ。
気持ちは分かりますよ。
誰にも会わないだろうと思って、頭もバサバサで、もちろんスッピンで過ごしているところへ、突然来訪者が来たという経験が私にもあります。焦りましたよ。
きっと庭仕事で汗をかいたからシャワーを浴びたんでしょう。もう午後でしたしね、出かける予定が無かったら、誰も髪の毛をセットしたりメイクをしたりはしませんよ。ちょっと郵便受けまで行って来るだけなら、誰かに会うとも思いません。
ジュリーさんもビルさんも80歳を過ぎているのではないかと思います。時々顔を合わせた時に話をする程度の付き合いですが、ジュリーさんが細かいことがいろいろ気になる方だというのは知り合ってすぐに分かりました。
塀の向こう側の隣人(年配の女性)から、ジュリーさんの家の木の枝が塀を超えて自分の家側に伸びているとか、木の葉っぱが自分の庭に落ちて来て迷惑だから何とかしろという苦情が来た時には随分お悩みになってね、何度も私達に相談に来られたんですけど。
あの時は、木のことだけではなく、ジュリーさんの家から自分の家にネズミが入って来るなどという理不尽なことを主張していて、私達はその隣人は何らかのメンタルヘルスの問題があるんじゃあないかと思ったんですよ。ちょっと異常でしたから。
そもそも木の葉っぱが飛んで来るなんてね、お互い様なんですよ。多くの木が植えられているオーストラリアの住宅地では、他人の家の木の葉っぱが自分の敷地に飛んで来ることに苦情を言うなんてあり得ません。
うちの夫は、フェンスの向こう側に伸びている枝を切ることくらいしか出来ることは無いとジュリーさんにアドバイスしましたが、ジュリーさんはちょっと悩み過ぎ、心配し過ぎ、考え過ぎでした。
相手はしつこかったのでね、結局は大事にしていた木を切る結果になったんです。
細かいことがいろいろと気になるだけじゃあなくて、気になり過ぎるせいで何事も決断がなかなか出来ない方でもあります。でも、とても良い人なんですよ。
一昨日のようなことがあると、これからはもう郵便受けを見に来る時にも、髪の毛とかメイクとかをきちんとしないと気が済まなくなるんじゃあないでしょうか。
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