2021年8月1日

子供を車に放置は違法行為

日本では、子供を車内に置き去りにして熱中症などで死なせてしまうというニュースが跡を絶ちません。どうしたら防ぐことができるのか、手立てが無いというような意見も見られます。

メルボルンのあるヴィクトリア州では、例えごく短い時間であっても、子供を保護する責任を負う成人がその子供を放置することは法律で禁止されています。自宅であっても、車の中であってもです。

ですから、ほんのわずかな時間の用事でも、必ず子供を連れて外出する必要がありますし、それが困難な場合は、自分に変わって子供の監督・世話・保護をする人を手配する必要があります。また、車の中に子供を放置するのは絶対にしてはいけないことされています。

それでも時々子供を車に放置していた人がいたというニュースを聞くことはあります。放置されている子供を見つけた人は警察を呼ぶことになるでしょうから、子供が無事であってもニュースになったりするのです。

子供を車に放置した者は、違法行為を行ったことに対する責任を取らされます。

4000ドル以上の罰金
最長6ヶ月の禁固刑

このどちらか、あるいは両方に罰せられます。

場合によれば親権を失うことになります。子供はその他の親族に保護されるか保護施設に入れられることになります。つまり、子供を車に放置するとその子供を失うことになる可能性があるのです。ですからね、放置する場合は覚悟が必要ですよ。うっかり忘れたなんてありえないのです。

こうした事情があり一般市民も厳しい目を持っていますので、車に子供を放置する人は犯罪者扱いです。車の中に子供だけがいるのを見つけた人は、直ちに緊急通報番号「000」に電話をするでしょう。そして直ぐに警察官がやって来ます。

私は、子供達が幼かった頃、たとえ1分で終わるような用事でも、必ず子供を連れて行きました。家や車の中に子供達だけを残してどこかに行くということは、絶対にしませんでした。

子供を放置することが違法行為であると知って、そういう事は出来なくなったのですよ、怖くて。

見つかるのが怖いとか、罰金が怖いとか、警察に逮捕されるのが怖いとか、そういうのじゃあなくてね、メンタリティーすなわち考え方とか心理の問題なんです。子供を放置することはそれほど悪いことなんだと認識するようになると、そういう悪い事は出来なくなるのです。

日本でも同様の法律を作れば、悲惨な事故は必ず減ると思います。


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