始まりましたね、東京オリンピック。東京でオリンピックが開催されるのは2回目です。前回は1964年です。私は当時まだ3歳でしたから何も覚えていませんが。
後に「体育の日」という祝日になった10月10日に開幕しました。お天気が丁度いい時期ですね。開会式の日は快晴でした。
欧米以外で(有色人種の国で)開催された史上初のオリンピックだったんですよね。第二次世界大戦の敗戦後、急速な復活を遂げていた日本は、そのオリンピックが国際社会に認められるシンボル的な意味を持っていましたので、オリンピックの開催に向けて競技施設や交通機関や宿泊施設の整備に莫大な費用が投資されました。
オリンピックにより旅行需要が生まれ、テレビ放送を見るためにテレビが普及し、消費も増えたために、日本経済に大きな好景気をもたらしました。
こういう事は、後にドキュメンタリー映画などで知ったことですが。ドキュメンタリー映画と言えば、有名な映画監督の市川崑さんが総監督を務めた「東京オリンピック」という公式記録映画がありますけど、あれは名作ですよ。
それはともかく、
当時の日本国民の多くは、オリンピックの開催について批判的な意見を持っていたそうですが、大会後には国民の9割が「オリンピックは日本にとってプラスだったと思う」と答えているんですよね。競技の魅力と日本人選手の大活躍が空気を変えたと言われています。
さて、
2回めの東京オリンピック。歴史上経験のない新型コロナ禍中のオリンピックとなっています。
誰のための何のためのオリンピックなのかということが話題なわけで、前回同様に多くの国民がオリンピック開催について批判的な意見を持っているわけですが、大会後には「日本にとってプラスだった」と答えるのでしょうか。
東京オリンピック変異ウイルス発生とか東京で感染大爆発とか医療崩壊とか、そんなニュースを聞くようなことになりませんように。
ところで、
今回の東京オリンピックは、私がオーストラリアで見る7回目のオリンピックなんですが、こんなに長くオーストラリアに住んでいても、応援するのはやっぱり日本選手なんです。開会式でも、日本選手団の入場を心待ちにしているわけですが、ロンドン・オリンピックの時はね、放映権を持っていたチャンネル9のお粗末な放送で怒りまくりました。
開会式では各国選手が入場している間中、ただもう延々とオーストラリア選手ばっかり映し続けたチャンネル9のことは「オリンピックとチャンネル9」を読んでいただくとして。
リオ・オリンピックはチャンネル7が放送しました。チャンネル7は、開会式でもちゃんと全ての国と地域とチームを解説付きで映しました。競技の放送も他国の選手やマイナーな競技も放送しました。
今回の東京オリンピックもチャンネル7が放送しますから期待できると思っています。昨夜の開会式でもちゃんと各国選手団を映しましたよ。
それにしても、
昨夜の開会式、
長かったですね…
4時間もかかるとは誰が想像したでしょうか。
演出がちぐはぐで、喜びや高揚感ではなく終始抑うつ感が漂い、非常に退屈しました。ドローンのディスプレイには息をのみましたけど、ショーのパフォーマンスはどれもセンスが無いと言うかダサいと言うか。
欽ちゃん仮装大賞でやりそうなあのピクトグラムのパフォーマンスは、オリンピックの開会式でやることじゃあないでしょう。(オーストラリアのメディアでは、あのピクトグラムは面白かったと高評価のようですが。)
何度「何だこれ!」「何故これをやる?」「早く終わって」とつぶやいたことか。
開会式で最も楽しみにしているのは選手団の入場ですが、今回はもっと簡素化するものと思っていましたが、マスクをしているとは言えあんなに大勢スタジアムに入ってきて、入場後はマスクを外して騒いでいた選手も大勢いましたから心配になりましたよ。
聖火の点灯だけは見たかったので、眠気に耐えながら起きていたんですけど、長嶋さんのあの姿は見たくなかったな。不自由な身体で聖火を運ぶ長嶋さんの姿を見て、皆さん感動しましたか?私は正直つらかったです。
あまり悪口は書きたくないのでもうやめますが、これまでに見てきたオリンピックの開会式ランキングでは、最下位かも。
東京オリンピック、どうせやるんだったら成功してもらいたいと思いますが、その「成功」には新型コロナ被害に悪影響は無かったというのも含まれます。
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