2022年11月25日

ワールドカップで見る新世代

何十年も楽しんで来たFIFAワールドカップですけど、こんなに関心が無いワールドカップは初めてでした。

私はワールドカップは1980年代からテレビ観戦して来ましたし、日本チームのこともずっと応援して来たんですよ。

日本チームが本戦初出場を果たしたのは1998年のフランス大会ですけど、94年のアメリカ大会出場をかけた予選でね、例の「ドーハの悲劇」というのがありまして。

本戦初出場はもう確実という状況の試合で、最後のロスタイムで点を取られて引き分けにされ、ポイント差で予選敗退となり出場できなかったわけですけど。

ピッチに倒れて涙を流す三浦カズ選手の姿は、今でも目に焼き付いていますよ。

あれから30年近くが経ち、日本のサッカーは強くなりました。

さて、

今回のカタール大会ですけどね、カタールでの開催が決まった時から、ほら、いろいろとヨロシクナイ話が聞こえて来ましたでしょ?カタールが開催権を金で買ったみたいな、贈収賄がらみの汚職の話。

大体あんな暑いところでサッカーなんてできるのか?選手が死んじゃうんじゃあないの?みたいな話もありましたけど。

まあとにかく、私はカタール大会については地域予選の段階からどういうわけだか関心がゼロで、いよいよ始まったと聞いても、サッカーのことよりも劣悪な宿泊施設や食事事情に関するニュースの方に興味があったくらいなんです。

サウジアラビアがアルゼンチンに勝ったというニュースを聞いても「へえそうなの」と思っただけでした。あの国には良い感情を持っておりませんから、どうでも良かったの。

日本がドイツと対戦するというのは、いろいろな所で目にして知っていましたけど、試合はメルボルン時間だと真夜中なんですからテレビ観戦などするはずもなく。

それでも、昨日の朝、結果くらいは一応チェックしたんですよ。

そうしたら、

日本が勝った?

ドイツに勝ったの?

こうなるともう無関心ではいられないのでして、SBS放送のウェブサイトで録画を観ることにしたんです。

前半はやられっぱなしでしたねえ。圧倒的にドイツが優勢でした。日本のゴールキーパーが自業自得なペナルティーキックを提供して「何やってんのよ…」な状況で点を取られました。

もしも私が夜中に頑張って起きて試合を観ていたとしたら、この前半で寝ちゃっていたのは確実です。

選手は名前を聞いたことも無い若い人達ばかりですしね、長友選手がまだ出場していたのには驚きましたが、応援する気分にはなりませんでしたよ。

明らかに力量が劣っているのが分かる日本チームがどうやってこの圧倒的に強いドイツチームに勝てたんだろうかと思いながら後半を観ましたら、後半のチームは前半のチームとは別のチームみたいでした。

果敢にゴールを狙いに行く選手が何人もいました。攻撃するサッカーは見ていてワクワクします。

かつての日本チームというのは、我慢強く組織的に守備をして点を入れさせないサッカーというスタイルだったでしょ?そうやって守り抜く中で数少ないゴールのチャンスが訪れる。そのチャンスに得点できると勝てることもある、というのが日本チームのイメージでしたよ。

でも、何と言いますか、組織の中での自分の仕事というのに縛られているのか、チャンスの場面でもなかなかシュートを打たなかったりね、「ドーハの悲劇」のようにリードしているのに最後の数分で守備が大崩れして負けるというのを何度見たことか。

たとえ飛び抜けて優秀な選手がいても、やはりチームとしての力が世界には及ばないと言うか、そんな感じでしたよ。

しかし、ドイツ戦後半の日本チームは違っていました。

全然引けを取っていませんでした。

かつての日本人選手はね、やっぱり世界の強豪チームには気後れする面があったと思うんですけど、今のグローバルな時代、外国のクラブでプレーしている選手が多いですから、世界の舞台に慣れているというのもあるのでしょうね。

この若者達は、相手がどんな強豪チームでも気持ち的に負けないメンタリティーを持っているんじゃあないですかね。緊張感の中で固くなったりプレッシャーを感じたりしていない様子でしたよ。

むしろ「よしやってやるぞ」「見せてやるぞ」という顔をしてプレーしていたでしょ?新世代の若者達を見た気がしましたね。

次戦でも、ぜひ積極的に攻め続けて、どんどんゴールを狙って、ワクワクするサッカーを見せてもらいたいです。


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