ジョーン手書きのレシピは読解が困難というハードルがあるんですけど、その件については「読めないレシピと家族の歴史」という記事をお読みいただくとして。
ジョーンからもらったレシピの多くは、ジョーンがローナおばさんにもらったものです。ローナおばさんというのは、ジョーンにとっての叔母さんで、うちの夫の祖父セオの妹にあたります。
うちの夫は、大学生の時にローナおばさん夫婦の家に住んでいたので、大変親しい間柄でした。
ローナはお菓子を焼くのがとても上手だったというのは一族の間では有名なんですけど、このブログでも「ローナのスコン」を紹介しています。
先日は、ローナのコテッジチーズで作るチーズケーキも紹介しました。バターを使わないで作るスコンというのも作ってみました。バター無しでどういう食感のスコンができるんだろうかと思いながら作りましたが、材料を混ぜた時点では「何だこれは!こんなのがスコンになるか!」と思ったんですけど、ふんわりさっくりしたスコンが出来たんですよ。
さすがはローナのレシピです。
先週、次のレシピに挑戦しました。作ったのは「ボイルド・チョコレート・ケーキ」です。「ボイルド」というのは「茹でる」とか「煮る」という意味ですが、チョコレートケーキを茹でて作るわけではありません。材料を鍋で煮るという手順が含まれているんです。
ジョーンからレシピをもらった時にすぐに作りたいと思ったんですけど、なかなか挑戦しなかったのは材料の量が多いからでした。古いケーキのレシピは、大家族用の大きいケーキが多いのです。
まずはローナのレシピ通りに作ってみました。
20センチか22センチの深めのケーキ型を使えと書いてあったのに、私の20センチ(本当は20.5センチ)のケーキ型では大きさが足りず、あふれそうになった生地はベーキングペーパーのおかげで持ちこたえたものの、斜めに膨らんでから割れて、お化けのようなケーキになりました。
でも、ケーキそのものはとてもしっとりしていて美味しかったんです。そのケーキはブラックフォレストケーキにして夫が仕事に持って行きました。スタッフの皆さんが喜んで食べてくださったそうです。
現在最も多く使われているごく一般的な20センチのケーキ型で焼けるように分量を3分の2に減らしてもう一度作ってみたら、大きさは良かったんですけどまたも割れました。
でも、たいへん美味しいケーキでしたから、カッコ悪いケーキですけどウェブサイトに載せまして、フェイスブックで皆さんにお知らせしたんです。今朝の時点で800人以上の方に見てもらえたようです。
義母の妹やその従姉妹からシェアが広がって、ローナの子供さんやお孫さんからもコメントが投稿されました。
従姉妹の中には、このチョコレートケーキのレシピを持っていた人もいて、自分が作ってもこのケーキは割れると教えてくださったり、早速作ってみましたよとチョコレートケーキの写真を投稿してくださった方がいたりして、フェイスブック上で大変盛り上がりました。
なぜ割れるのかという点に関しても投稿がありました。
もっと温度を低くすると良いらしいです。ローナおばさんのレシピでは、160度で焼くようにと書いてありますが、湯煎にする方法もオススメということなんです。湯煎で焼くとオーブンを160度に設定してあっても温度は低くなりますからね、割れを防げるかもしれません。
ということで、
皆さんも作ってみたいでしょ?
英語のレシピはこちらです。
作り方を紹介しましょう。オリジナルのレシピは英語のレシピページでご覧ください。下の材料は20センチのケーキ型用です。もう少し大きい22センチの型でもいけます。
<材料> *オーストラリアの計量カップは250ml
バター 160g
砂糖(グラニュー糖) 1カップ
ココア 1/3カップ
重曹(Bi-Carb Soda) 小さじ1/3
牛乳 1/2カップ
水 1/2カップ
卵 2個
セルフライジング・フラワー(ふくらし粉入りの小麦粉) 1 & 2/3カップ
プラムジャムかベリー系のジャム 大さじ1〜2(フレーバーのためですが入れなくてもヨロシイ)
<作り方>
1.大きめの鍋にバター、砂糖、ココア、重曹、牛乳、水を入れて加熱し、1〜2分ほどブクブク泡立つまで煮てから冷ましておく。後で材料を混ぜるボウルに移しておくと速く冷めます。
2.オーブンを160度に予熱しておく。20センチか22センチのケーキ型にバターを塗るかベーキングシートを敷いておく。
3.冷めたチョコレート液に(まだ少し温かいはず、すっかり冷めてしまうと固くなる)卵と小麦粉を入れて泡立て器でしっかり混ざるまで混ぜる。フレーバーのためにジャムを少し入れるのもオススメ。
4.準備してあったケーキ型に流し込んで60分あるいは中まで火が通るまで焼く。チーズケーキを焼く時のように湯煎にして焼くともっとしっとり仕上がるし割れないかも。
5.型から出してラックで冷やす。しっかり冷えたらお好きなアイシングやクリームを塗るなりかけるなりしてください。(英語のレシピページではサワークリームとココアで作るコーティングのレシピを載せています。材料をただ混ぜるだけで作れます。)
ぜひ作ってみてください。
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