後片付けですよ!
お料理そのものはですね、塩こしょうやニンニクやハーブ(ローズマリーとオレガノ)をオリーブオイルと共に塗り込んで一晩置いた大きな子羊の肩のかたまり肉をオーブンに12時間入れておくだけですから、こんなに簡単な料理はありません。
肉の下にたくさんの玉ねぎを皮ごと切ったのを敷いて、これに水を入れてからオーブンに入れていました。最初の40分間は175度で焼き、その後オーブンの温度を100度に下げて11時間20分入れておくだけです。
100度は肉を焼く温度としては低いですけど、11時間以上も入れておくと焦げるし乾燥しますから、アルミフォイルでふたをしていました。低温での蒸し焼きということですね。
肉が焼き上がる2時間くらい前から野菜の準備を始めていましたが、この野菜がですねえ、ちょっと問題だったんですよ。
ちょうど、夫がサツマイモの準備をしているところに居合わせたんですが、全く洗っていませんでした。お店から買って来たサツマイモをそのまま切っていたんです。洗ってくれと私が言うとご機嫌が悪くなりました。
ブロッコリはオーブンで焼かずに蒸したんですけど、ブロッコリも洗っていませんでした。お店で買ってきたのを洗わずに切っていました。
あの母親にしてこの息子ありなのでございます!
義母は野菜や果物を洗わない人なのですよ。生で食べるサラダ用の野菜、例えばキュウリとかレタスとかトマトとかですけど、洗わずに切ってサラダに入れているのを初めて見た時には、私は食べられませんでしたからね。
とにかく、夫のご機嫌が悪くなろうがどうしようが、洗わないと食べる気がしないので、私が洗いました。
ジャガイモとニンジンとパーシナップも洗っていないのは知っていましたけど、皮をむいていましたから、それならまあ問題ありません。
さて、お料理はどうだったかといいますとね、野菜はただオーブンで焼いただけ、ブロッコリは蒸しただけ、味付け無しですから、想像していただけるでしょう。
子羊肉12時間ローストはと言いますと、12時間も焼いたので外側は焦げて真っ黒でしたが、そういうことを指摘してはいけません。
骨付きのかたまり肉ですが、切り分ける必要がない状態と言うか、切ることはできませんでした。歯ごたえというものが全くありません。歯がなくても食べられるシロモノです。ふにゃふにゃのトロトロのマトン風味の肉ですよ。
これに透明な肉汁ソース(「Jus」と呼んでいました)をかけて食べたのですが、この肉汁ソースは、後で片付けの時に分かったんですけど、基本的にあれは脂でした。冷めるとロウソクのロウのように白く固まるんです。
あれは食べたくなかったな。
子羊肉12時間ローストは「美味しい!」とは思いませんでしたが、「美味しいよ」と言って食べました。久しぶりに家族4人が揃ってテーブルを囲んだわけですし、それはそれなりに楽しい夕食だったんですけど。
問題は食べた後!
食事が終わると、料理をした人は片付けをしなくてもヨロシイ的態度の夫はすぐにテレビの前に座り、娘は「いのちの電話」のような電話相談窓口の相談員になるためのオンライントレーニングがあって私の仕事部屋にこもり、息子は自分のデスクに行ってしまって。
結局私が一人で後片付けをする羽目になってしまったんですよ!
子羊肉を料理したことがある方ならお分かりでしょう。子羊肉からはものすごい量の脂が出るんですよ。私が子羊肉を料理したくない最大の理由がこれです。
後片付けや掃除が大変なんです。
ただでも大変なのに、昨日は夫が料理をしたんですからね。途中で片付けをしながら料理をするということが無いわけでして。後片付けのことを考えて、肉や野菜がローストパンにこびりつかないようにベーキングペーパーを敷いておくなどという配慮もないのです。
私の白いホーローのローストパンを使って肉を焼いた後に、ローストパンをガスの直火にかけて例の肉汁ソースを作っていたので、ホーローが一部剥げてしまいました。
もちろん真っ黒けになっていて、「激落ちくん」を駆使して元通りの白い状態にするのにどれだけ時間がかかったことか。
野菜を焼いたトレーは、真っ黒けに野菜がこびりついていて、これを掃除するのにも時間がかかりました。しかも大量を油を使って焼いていましたから油の始末も必要でした。
そして、ガスレンジの周囲に飛び散ったおびただしい子羊の脂。
肉の下に敷いていた玉ねぎは茶色くなっていて、それをソース作りに使うはずだったのでしょうけど、野菜のコンポスト容器に捨ててありました。子羊の脂まみれの玉ねぎはコンポストに入れてはいけませんよ。
コンポスト容器も脂まみれですから洗わなくてはいけません。
次回は、豚バラのかたまり肉のローストをするそうですが、豚バラも脂がすごいんですよ。
夫がお料理に取り組む度に、こんなに大変な後片付けと掃除が待っているかと思うと、私はウンザリです。
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