オーブン内の温度を「完璧に管理する」ために庫内に設置する温度計も買って来ました。
クリームブリュレというデザートは、作るのは簡単なんですよ。
「焦がしたクリーム」というその名のとおりに、クリームと卵黄と砂糖で作った濃厚カスタードに砂糖をふりかけて、それをバーナーで焦がせばいいんです。カスタードは湯煎にしてオーブンで焼くのが一般的で、茶碗蒸しを作るよりも数倍簡単です。
仕事が休みだった火曜日に作るつもりだったようで、昨日は朝から再びYouTube動画で復習していました。
私もクリームブリュレのレシピは持っているんですが、まだ写真を撮っていないのでウェブサイトには載せていません。いつも写真を撮るのを忘れるんです。食べるのが大抵夜なので、砂糖をふりかけて焦がす作業は食べる前にしますから、照明の関係で写真が上手く撮れないというのもあります。
私のレシピは家族4人分用で、超カンタンで、誰が作っても失敗なしだと思うんですけど、夫はYouTubeで見つけたレシピを使うと言いました。
私のレシピと比べてみると量が多めで、クリームだけで作らずに牛乳も使うレシピでしたが、材料に関してはほとんど同じ。違っていたのは焼く温度でした。
私はオーブンを150度に設定して湯煎にして焼きますが、そのレシピは湯煎にして100度で焼くのです。まあ、卵黄は70度で固まりますから、100度なら固まらない理由はないんですけど。
私が、バニラエクストラクトで作ってもいいけどバニラポッド(バニラビーンズのこと)で作ると香りがぜんぜん違うからそっちの方がオススメだと言うと、夫の顔つきが変わりました。
夫はバニラポッドを探していたらしいのです。
「うちにバニラポッドがあるの?」
「あるわよ」
「どこで買ったの?」
「どこのスーパーでも売ってるわよ」
実はですね、夫はクリームを買って来た日に、八百屋にも行って「バニラポッド」を探したそうなんです。八百屋のおじさんにも聞いたそうですが、おじさんは「バニラポッド」なんて聞いたことも見たこともないと言ったそうですよ。
八百屋で売ってるわけがない!
バニラポッド(バニラビーンズ)というのは、発酵させたバニラの果実のことで、細長いインゲンを真っ黒にしたような見た目です。どこのスーパーでもお菓子作り関係のものを売っているコーナーにあります。
夫は動画で学習したとおりに作り始めましたが、途中で様子を見に行くと、オーブンを75度に設定していました。ファンで送風して熱を循環させる設定にしていました。そうすればちょうど100度にできるんだと言って。
100度の風を循環させると表面が乾いちゃうんじゃあないかと思いましたけど、本人が好きなようにするしかありません。
1時間ほどしてから様子を見に行きました。
「どう、上手くできた?」
「失敗した…」
「失敗?何が上手く行かなかったの?」
「全然固まらなかった」
見てみると、確かに全然固まっていませんでした。
固まらない原因は、温度が低すぎたか卵黄がクリームに対して少な過ぎたかですが、卵黄は6個も使っていましたから、量から判断して固まらない理由がないと思いました。
「クリームはどれだけ入れたの」
「(すでに半分使用済みだった)600mlのボトルに残っていたのを全部と別のボトルのを少しとで、大体600mlくらいと牛乳も入れた」
「計っていないの?」
あれほどYouTube動画を見て、温度も完璧に100度に管理して、肝心のクリームの量を計らずに入れたのか…
なんで計らないの!
全然固まっていないクリームブリュレにがっかりして、夫はすっかりあきらめていました。
私が作る時の要領でオーブンを150度に設定し、湯煎にして20分ほど焼きましたら、ちょうどいい感じになりました。焼き時間が足りなかっただけです。
ちなみに、150度に設定したオーブンは、夫が買ってきた温度計では中段の温度が120度でしたよ。同じオーブンでもラックの位置によって温度はかなり変わってきますけど、中段で120度しかないとは驚きでした。
ということで、夫が初めて作ったクリームブリュレは美味しくできたのでございました。美味しそうに見えませんが、それは照明のせいです。
ところで、昨日の火曜日、夫は午前中はGP(一般開業医)の診察、午後は目の検査を予約していました。
バスで行くと言いましたけど、何となく様子がおかしいので私が送り迎えをしたんですが、午前中のGP(一般開業医)の診察はともかく、目の検査がですね、やはり元気が無くなっていた原因ではないかと思います。
目の検査は、先日自転車で衝突事故を起こしましたので、どのくらい悪化しているのかを調べた方が良いと私が言ったんです。
悪化していることは、もちろん本人も分かっていたのですよ。そういうことはあまり教えてくれませんけど。
検査の結果については、詳しいことは聞いていないのですが、と言いますのも、ちょっとあれこれ聞くムードではなかったので、夫が教えてくれたことしか知らないんですけど。
夫の目は、もちろん昨年の検査からは更に悪化していました。昨年の検査で視野の中心が黒くなって見えなくなっていることが分かった左目では、視力検査表の文字が何も見えなかったんですって。
検査表の文字を見ようとして視野の中心をそこに合わせると、何も見えないんですって。だから、他のところに焦点を合わせるように目を動かし、視野の外側の見える部分で見るわけですが、そんな方法では一番下の大きな文字だって読めません。
左目は黒い部分が拡大しているってことです。
まだ見えている右目の状態も悪化していたそうですが、右目はまだ検査表の文字が見えたそうです。
普段は、両方の目のそれぞれの視野の見えている部分を駆使してものを見ているわけですが、右目の視野の中心が黒くなったら、いよいよ文字を読むことが難しくなりますから、次の大きなチェンジがやって来ます。
検査をして悪化していることが分かっても、治療法も無いし、できることは何も無いんだから、検査すること自体が無駄だみたいなことを夫は言いましたが、そんなことはないでしょう。
世界中で研究しているんですからね、もしかしたら何らかの治療法のトライアルがあったりするかもしれません。定期的に専門医に検査してもらうことは意味があると私は思います。
それに、悪化している目の状態に合わせた眼鏡を作れば、少しでも見やすくなるのですし。
まあ、とにかく昨日は元気がなくなりました。
夫の気持ちは分かりますから、私にできることは何でもしますよ。車の運転は私にできることの一つですから、頑張ります。
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