2022年1月25日

家族のレシピに挑戦中

うちの夫の伯母(義母の姉)のジョーンから譲り受けた家族のレシピに挑戦しています。

一番最初に挑戦したのは「Dad's Sponge」(お父さんのスポンジ)という名前の付けられたスポンジケーキのレシピです。

書いたのはジョーンで、「V.G.」とメモが付いているのは「Very Good」という意味でして、大変良いレシピということでオススメのレシピでした。

それがこれです。


「読めないレシピと家族の歴史」という記事にも書きましたが、ジョーンの手書きは読みにくいんです。このレシピだって、最初の材料のところもすでに読みにくいですが、作り方になるともう本当に読むのに苦労します。

このスポンジケーキは、ジョーンのお父さん、すなわち義母のお父さんでもあるセオ(うちの夫の祖父)が「よく作っていたスポンジケーキ」ではなくて「大好きだったスポンジケーキ」だそうです。

普通スポンジケーキは小麦粉で作りますが、このスポンジはカスタードパウダーで作ります。


カスタードパウダーというのは、卵黄と牛乳と砂糖で作るカスタードにそっくりのものが簡単に作れる粉です。コーンスターチ(トウモロコシのデンプン)と黄色い着色料とバニラのような香料と砂糖がブレンドされています。

義母世代以前のオーストラリアでは、どの家庭にも必ずあったもののようです。

カスタードを作るには、この粉を牛乳に混ぜて、好みで砂糖を少し足して、それを鍋で加熱するだけなんですよ。カスタードというのはそうやって作るものだったんですって。

今でも人気があるのか、どこのスーパーでも売られています。

このスポンジのレシピでは、小麦粉ではなくてカスタードパウダーを1カップ使います。オーストラリアの1カップは250mlですのでご注意を。そして、砂糖は3/4カップも入れます。使用するケーキ型の説明はないので、私が日頃卵4個で作るスポンジに使う21センチのケーキ型を使いました。

中温で15〜20分焼くとしか書いてありませんので、いつもスポンジを焼く170度で焼き始めました。

ところが、

砂糖の量が多いので20分経った頃にはすっかり茶色くなっていたんですが、まだまだ焼けていませんでした。普通スポンジを焼くには、30分はかかりますからね。20分では焼けませんよ。

中までしっかり火が通った頃にはすっかり焦げ茶色になってしまいましたし、出したり入れたりしたせいか、中心がヘンテコに盛り上がってしまいまして。

1回目は失敗!

そもそもカスタードパウダーを1カップも入れると、ケーキが不自然な真っ黄色になってしまうし、合成香料のにおいが強くて私は好きではありませんでした。

そこで、カスタードパウダーを1/2カップにしてコーンスターチを1/2カップ入れることにしました。レシピにもそうしても良いと書いてあります。

そして、砂糖を1/2カップに減らして焼きました。

すると、

膨らむ!膨らむ!こぼれそうになってもまだ膨らむ!

21センチのケーキ型の高さを超えて膨らみましたが、ベーキングペーパーをかなり大きめに切って貼り付けていたおかげで生地があふれ出るということはありませんでした。

21センチよりももっと大きいケーキ型を使った方がいいです。

このケーキが焼き上がるには、30分ちょっとかかりました。



オリジナルのレシピには、15〜20分焼くと書いてありますが、これはおそらく2つのケーキ型で焼く場合の時間だろうと思いました。スポンジケーキはクリームやフルーツを挟むことが多いので、最初から2つのケーキ型を使って2枚に分けて焼くこともあるのです。

レシピには「tin」(ケーキ型)と書いていますが、正しくは「tins」と複数形であるべきなんだろうと思います。

2枚に分けて焼けば、1枚あたり卵2個分ですからね厚みが薄くなりますから、15〜20分で焼き上がるのでしょうし、20分なら砂糖を3/4カップも入れていても焦げ茶色になる前に焼き上がります。

そこで、ケーキ型としても使える深いパイ皿2枚を使って、砂糖の量を減らさずに焼いてみました。使ったのは、底の部分が20センチ、上の部分が23センチの型です。

作った生地を2つに分けて入れるとわずかな量に見えましたが、ものすごく膨らみますよこのスポンジは。ケーキ型をオーブンに入れた後、洗い物を終えてからオーブンを見た時には、生地はあふれそうなほど膨らんでいましたからね。

2枚に分けたスポンジは、20分で焼き上がりました。

そして、間に泡立てたクリームとイチゴをはさんだのがこれです。


こんなに膨らむスポンジは初めてです!

フワッフワの空気みたいなスポンジケーキです。

皆さん、作ってみようとお思いでしたら、とにかく「むちゃくちゃ膨らむんだぞ!」ということを忘れないようにしてください。

英語のレシピはこちらです。このレシピは「Theo's Sponge」(セオのスポンジ)と名付けました。


作り方を説明しましょう。

<使用するケーキ型>
20センチのケーキ型なら2個、1個で焼くなら22センチかそれよりも大きいケーキ型

<材料> *オーストラリアの1カップは250ml
卵白 4個分
砂糖(Caster Sugar) 3/4カップ *1個の型で焼くなら茶色くならないように1/2カップに減らした方がいいです。あまり甘くないのがお好みの方も減らした方がいいです。
卵黄 4個分
カスタードパウダー 1/2カップ
コーンスターチ 1/2カップ
重曹(Bi-Carb Soda) 小さじ1/2
クリーム・オブ・タルタル(Cream of Tartar) 小さじ1

<作り方>
1.オーブンを170度に温める。ケーキ型にバターか油を塗るかベーキンペーパーを敷く。
2.カスタードパウダー、コーンスターチ、重曹、クリーム・オブ・タルタルをよく混ぜておく。
3.卵白をしっかり角が立つまで泡立て、少しずつ砂糖を加えながらさらに泡立てる。卵黄を加えてよく混ぜたら、粉類をふるいにかけて加え、よく混ぜ合わせる。
4.ケーキ型に入れて15〜20分焼く。ケーキ型1個で焼く場合は、最低30分はかかります。焼けたらクーラーに取り出して冷やす。

材料が手に入る方は、ぜひ作ってみてくださいね!


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