2020年6月27日

2週間隔離も検査なし

連日2桁の新型コロナ感染者が見つかっているメルボルンですが、ここ数日は30人超えが続いていましたが、今日は41人でした。

州の保健関係者が危機感を高めているのは、多くが感染経路が不明な市中感染者であるという点なんです。

6つの行政区域が感染者が急増しているホットスポットと指定されましたが、もっと詳細にどのサバーブ(町)で増えているのかを発表してほしいという声が多く上がったは当然です。

そこで10のサバーブ(町)が発表されましたが、ほとんどが移民の多い町でした。

保健省はそれらの町の中に検査場を設営しまして、住民全員の検査を行うとのことですが、もちろんそれは感染者を見つけ出して隔離したり接触者の追跡を行うことで感染拡大を防ぐのが目的です。

ところが、住民が検査場に行かなくても検査を受けられるようにわざわざ住宅地の中にまで来てくれているにも関わらず、検査を拒否する人が大勢いるのだそうです。

毎日どんどん感染者が増えている中で「検査を受けてくださいお願いします」と言われたら、私なら受けますけどね。

どうして強制的に検査できないんだろうかと、多くの人が疑問に感じていたところ、もっとひどい事実が発覚しました。

海外から帰国したオーストラリア人と永住権を持つ人達は、強制的に空港から隔離施設となっているホテルに連れて行かれて、そこで2週間を過ごさなければなりません。(外国人の入国は基本的に禁止されています。)

「帰って来たければ2週間の隔離を覚悟で帰ってこい」ということですがね、隔離された旅行者達のうち3割が検査を拒否しているというのです。

現在の法律では、隔離は強制できても検査を強制できないと言うんですよ。

何だそれ!

検査を拒否した人達も2週間経ったら帰宅が許されているんだそうです。

感染者かもしれない人達を検査もせずに市内に戻しているっていうことなんです。

これは納得いきません!

新しく見つかっている感染者の多くが、帰国者を隔離しているホテルに関係していますしね、規制に反して家族が集って感染者集団を出した2家族というのもどうやら移民家族らしいですし、ホットスポットの町は移民が多くて、彼らは感染拡大を防ぐために物理的な距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」なんて全然やっていなようなんですよ。

英語が不得意な移民たちが、規制のことやソーシャル・ディスタンシングのことをちゃんと理解できているのかという疑問が上がっています。

政府や保健省のウェブサイトでは、多くの異なる言語で情報は提供されているんですけど、英語ができない人達がそうしたウェブサイトにアクセスして積極的に情報を探そうとするとは期待できません。

最近の帰国者はほとんどがインドからの帰国者だとのことですけど、インド系に限らず永住権を持っていても英語ができない人は多いですから、これは問題です。

検査に関しては、法律のせいで強制できないのなら法律を変えろってことです。


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