2020年6月15日

レシピを思いつく方法

趣味でやっているウェブサイト「Hiroko's Recipes」には、現在1122のレシピを掲載しておりまして、1ページに複数のレシピを載せている場合もありますから結構な数になっています。

若い頃から作り続けてきたお料理のレシピはとっくの昔に掲載済みで、最近載せているものは新しく考えたものが多いのですけど、どうやって思いつくのかと尋ねられることがあります。

レシピを思いつくことが多いのは、冷蔵庫やパントリーに残っている食材を使う方法を考える時です。同じようなものばっかり作っていると飽きるので、その食材で何か新しいお料理を作れないかと考えるわけですが、考えれば思いつくわけではありません。

ひらめく時はいくらでもアイデアが次々に湧いてくるんですけど、ブラックアウトになってしまうこともあります。そういう時は、決まって冷蔵庫一掃カレーライスとなるのが決まりです。

また、他人様がお作りになったお料理を見て、「そんなメンドーくさいことができるか!」とか「もっと簡単に美味しく作れるぞ!」と思った時に、自分流のレシピを考えます。

娘にリクエストされて考えることもあります。

お料理は毎日やる仕事ですから、毎日やっていればアクシデント的に新しいものができることもあります。

しかしね、

レシピを思いつく方法のダントツ第一位は、なんと言っても自分が何か食べたいと思う時に、その作り方を考えることです。

そして、その何かを作るための食材が手に入らない場合、人間そう簡単には諦められませんから、どうやったら食べられるかということを考えて、手に入るもので何とか作ろうとするわけですよ。

私がこれほどお料理にのめり込んだ原因はこれだと思います。

オーストラリアに移住した1994年、メルボルンから遠く離れた田舎では、海苔巻きを作るための海苔も酢も手に入らなかったですから。キッコーマンのお醤油が田舎のスーパーでも手に入ったのがラッキーだったと言えるくらいでして。

当時に比べたら、アジア食品店が至る所にある現在、大抵の食品は手に入るようになりましたから作れるものも増えました。それでもまだまだ手に入らない食品は多いのです。

特に、日本人しか食べないような野菜は、もう自分で栽培するしか食べる方法はありません。ゴボウとかシシトウとかミョウガとかシソとか…いろいろあります。

食べたいものが何でも手に入る日本に住んでいたら、絶対に自分で作ろうなどとは思いもしなかったであろうものを、手に入る物で作ってみるというのは、なかなか面白いことです。


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