2023年7月8日

干しぶどうとカレー紛争

うちの夫は家事をほとんどしません。最近は、私がほぼ専業主婦状態なので家事が自分の仕事と割り切ってやっていますからいいんですけど、フルタイムで仕事をしていた頃も家事や子供の世話はほとんど私が一人でやりました。

まあね、子供達が小さかった頃は夫が仕事でほとんど家にいない暮らしでしたから、母子家庭みたいな状態だったんですよ。

夫は、仕事が忙しくなる前はお料理もやっていました。ロースト料理が得意でした。目玉焼きを作らせたら右に出る人がいないくらいでしたし、ケーキを焼くのなんて私より上手だったのに、いつの間にかしなくなりました。

今では食事作りは完全に私の仕事になっていますが、何を作っても美味しいと言って食べてくれるので作りがいはあります。料理に文句を言うこともほとんど無いですしね。文句を言うのは、肉が出ない日が続いた時くらいです。

味覚音痴で「美味しいか美味しくないか」くらいしか分からないそうなので、料理の味に文句を言うことは全くありません。それはいいのですけどね。

一つだけ、長年に渡って夫婦間の争いの原因になっている料理があるんですよ。それは、

カレーライス!

このブログで何度も話題にしています。腹が立つ度に怒りをぶちまけて来ました。夫はカレーの味に文句など言わないんですよ。何が問題かと言うと、どんなカレーでも必ず大量の干しぶどうをふりかけて食べることなんです。

時々いるでしょ?何でもかんでも醤油をかけて食べる人とか、マヨネーズをかけて食べる人とか。そのたぐいです。

カレー味だったら必ず干しぶどうをふりかけて混ぜて食べるのです。それももう表面を覆ってしまうほどの大量ですから、あれじゃあ干しぶどうの味しかしないだろうと思います。

私はね、カレー作りには凝っていた時期があるんです。最初にクミンとコリアンダーを炒めて香りを出したり、玉ねぎが茶色くなるまで炒めたり、あるいは玉ねぎとかリンゴをすりおろしたのを加えるとか、赤ワインで牛肉を煮込んだシチュー風のカレーとか、エビやイカなどのシーフードをトマトでさっぱりと煮たカレーとか。ハーブや香辛料を工夫したりもしましたよ。

そういう努力が全てムダなの!

「頼むから干しぶどう無しで少し食べてみてくれない?」「今日のカレーは手間をかけて時間もかけて作っているから、せめて一口くらい干しぶどう無しで食べてみてよ」「作った人へのリスペクトはないの?」「お願いしますって頼んでるんじゃないのよお!」

カレーを作る度に、それも努力した時ほど、夫と私の間に勃発する争いにうちの子供達もイヤな思いをしていたはずなんです。

何年か経って、私はあきらめました。夫の方も意地になっていて絶対に干しぶどうをふりかけるようになりましたしね、もうカレー料理には努力をしないと決めたんです。

スーパーで売っているS&Bのカレールウを使って簡単に作れば、夫が干しぶどうだらけにして食べているのを見てもどうでもいいと思えるので。

それでも、時には美味しいカレー料理が食べたくなりますからね、そういうのは自分のための努力と割り切って作ります。どんなに手のこんだカレーを作っても、どうせ夫は干しぶどうだらけにして食べるんですから。

なんで今日こんなことを書いているかと言うと、昨日の晩ご飯に作ったカレーで久しぶりに腹が立ったんですよ。

現在食材が乏しくなって来ておりまして、昨日は献立を考えるのに苦労しました。そういう時にはクリーンアップカレーというのを作ることにしているんです。冷蔵庫の中に残っているいろんな物をできるだけ使い切るカレーです。

昨日作ったカレーの主な材料は、キャベツでした。キャベツは大量に入れました。ニンジンと玉ねぎはもちろん入れました。少しだけ残っていた牛ひき肉とカリフラワーとネギと生姜とニンニクと干からびかけた椎茸も入れて、タンパク質が足りないと思ったから冷凍の枝豆も入れましたので、栄養抜群ですよ。

隠し味に醤油も入れまして、お味の方もサイコーでした。

見た目はキャベツカレーという感じでしたし、ネギや椎茸も入っていましたし、醤油が隠し味ですしね、うちの夫には「今日のカレーに干しぶどうは合わないからね」と言ったんです。

そうしたら、いつもこの話題になると見せる怒りの表情になり、「あああ!いっつもそれを言う!もういい加減にしてくれ!」と言いましてね、まるで嫌がらせのようにすごい量の干しぶどうをふりかけたんですよ。

勝手にしろ!よくもまあそんな物が食べれるもんだ!

と思いましたけど、無性に腹が立っちゃって。


「意地をつらぬく干しぶどう」という記事にも書きましたけど、夫が意地になってどんなカレーにも干しぶどうを大量に混ぜて食べるので、私の方も意地になって「干しぶどうと一緒に食べると絶対に不味いカレー」というのを考えて作っていたこともあるんですよ。

冷凍魚の切り身とワカメと青梗菜と青ネギを生姜を加えたかつおだしで煮て醤油で味付けした和風カレー。あれはカレー風味のお汁という感じでしたけど、そんなものにも夫は大量の干しぶどうをふりかけて混ぜて食べましたからね。

どうかしてるでしょ?

私もムキになってね、干しぶどうと一緒に食べると不味いものをいろいろ考えました。魚臭いのが嫌いな夫ですから、缶詰の魚とかを積極的に使って、海藻なども入れて作っていたんですけど。

「やれるものならやってみろ」シリーズのカレー作りは、うちの娘から「お母さん、お願いだからもうやめて!」と頼まれてやめたんです。

そして、私はあきらめたのでございますよ。

「干しぶどうを入れない方が良かったな」と本人が後悔するような経験をさせたかったのですが、味覚音痴だから味の違和感なんて気づくわけがないんです。

ホントに「味覚音痴恐るべし」ですよ。豆腐とほうれん草の真っ黒カレーにはワカメだったか昆布だったかを入れましたけどね、あのカレーにも干しぶどうを大量に混ぜて食べましたから。

美味しいはずがありませんよ。

意地になってやっているとしか思えませんけど、私に勝ち目は無いのでございます。


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