昨日のような記事は、読んで下さる方へのメッセージという意味もありますけど、自分のために書いているというのもあります。書くことで心を落ち着けるのですよ。
一昨日お亡くなりになったryuchellさんのことは、私はよく知りませんでした。最後に日本に行ったのが17年も前のことですからね、日本のタレントさんのことはよく知りません。ただ、日本のニュースは毎日インターネットで見ますので、ニュースに書かれていたことは知っていました。
ryuchellさんは、クィア(Queer)だったんですね。クィアとは、既存の男女というカテゴリに当てはまらないすべての性的マイノリティを包括する表現で、LGBTQIA+などと表現される人々の総称です。
クィアの皆さんにとって、日本という社会は生きづらいだろうと思いますけど、心配した通りryuchellさんはいろいろ苦労されている様子でした。お亡くなりになったと聞いて、私は自分が思っている以上にショックを受けていたようです。
昨日は具合が悪くなりかけましてね、なんだか体調がすぐれないのでどうしたのかなあと思っていたら、具合の悪さが不安発作に似ていることに気づいたんです。心臓がバクバクするような感じとか、身体に力が入らない感じとか。
ryuchellさんのニュースでしんどくなっているのだと思いましたから、掃除をしたり薪運びをしたりと昨日は身体を動かしたんですけど。身体を動かすのも心を落ち着けるための一つの方法です。
度々このブログで話題にしていますが、うちの娘は同性愛者ですからクィアなんです。うちの娘は、自分で認識している性は女ですから性自認についての苦労は無かったのですが、性的指向(好きになる性)が同性の女ということで、そのことに気づいた小学校の高学年くらいからハイスクールを卒業するくらいまでは大変苦しみました。
そのことだけが原因ではありませんけど、抜毛症に始まって拒食症やパニック発作など不安障害の様々な症状に苦しみ続けたんですよ。一時期は自傷がひどかったし、家から出られなくなっていた時期もありました。
私も娘と一緒に苦しみましたからね、ryuchellさんのような方がご苦労されている様子を見聞きすると他人事ではなかったんです。
日本で性的マイノリティへの偏見や差別がいかに根強いかが分かるニュースを聞いて、うちの娘が「ああ日本で大きくならなくて良かった!ずっと日本にいたら私はもう死んでるわ!」と叫んだことは「日本で大きくならなくて良かった」という記事に書きましたけど。
つい先日は、日本の最高裁判所がトランスジェンダー女性の女性用トイレの使用制限を認めた国の対応が違法だとする判決を言い渡したというニュースに驚きましたよ。
日本ではトランスジェンダー女性は女性用トイレが使えないんですか?トランスジェンダーの皆さんは、偏見や無理解だけでなくトイレの使用でも差別されているわけですか?それってひどいじゃあないの!
私が知っている日本は、
もっと他人を思いやる優しい国のはず!
誰に優しくしてあげるか、対象は選んで差別するということですか…
私はね、大多数の日本人は多様性を受け入れて差別をしない良心のある人達だと信じていますよ。他人を思いやり、困っている人がいれば助ける人達のはずだと思っています。
自分さえ良ければそれでいいと沈黙する人達ではないと、悪いことや人として間違っていることには立ち向かえる人達だと信じたいです。
それでも、私は自分の娘が日本ではなくメルボルンで育ったことを良かったと思わざるを得ません。
平等な権利が法律で認められていること、あらゆる差別をなくす取り組みが進んでいること、市民や学生の政治活動が活発なこと、だからこそ変化を起こせていること、理由はいろいろありますけど。
一番の理由は、うちの娘がクィアであることによって不利益を被ったり差別されて苦しむことは無いと思えるからです。
差別をなくすためには差別を禁止する法律が必要なように、人を言葉で攻撃して傷つける行為を止めさせるには法律が必要だと私は思います。例えば、投稿者の身元を特定することをもっと容易にするとか、身元を隠した匿名では利用出来なくするとか。
あとね、SNSは便利なツールですけど、SNSでつらくなっている方はSNSをやめた方がいいですよ。SNSなんて無かった頃も私達は不便もなく暮らせていたんですから、やめてしまっても心配は無いです。
何事も我慢して無理に続ける必要はありません。メンタルが不安定になっているならなおさらです。
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