2023年6月23日

税制年度末とFOGOへの期待

オーストラリアでは6月が税制年度末なので、至る所で道路工事をしています。自治体が予算を使ってしまおうとしているわけでしょうけど、毎年この時期は道路工事ラッシュです。

小売店は棚卸しをする時期です。その前に在庫一掃セールというのもやります。うちの夫が勤めるツールショップでもセールが行われていますけど、今年度中に必要なツールを買っておいて経費として計上しようということで買い物に来る人が増えますから、6月は1年で最も忙しい月ということになっています。

新しい税制年度が始まる7月から、私達が住んでいる自治体では「FOGO」という取り組みが始まります。私はそれを大変楽しみにしています。


「FOGO」というのはキッチンから出る生ごみや食べ物の残りなどをリサイクルするごみ収集の新しいやり方なんです。すでに導入している自治体はいくつもありますが、私達のところは今年の7月から始まるんですよ。

オーストラリアでは、収集した普通ごみはすべて地中に埋めますので、ごみを減らすことが課題でしたが、一般家庭から出る普通ごみの56%はキッチンから出る食品ごみなんだそうです。

そうした食品ごみを地中に埋めるとメタンガスが発生して、地球温暖化の原因になりますよね。

食品ごみは、基本的に燃やすことが出来るごみなんです。

そこで、7月からは食品ごみを生分解性で堆肥化可能な袋に入れて、これまで庭から出る植物性のごみを入れていた収集用の容器に入れて出すんです。

こうして集めた植物性のごみとキッチンから出る食品ごみは、高熱で焼却処理されて再利用されるということなんですよ。焼却後に出る灰はオーガニックなものですからね、土作りに利用できるわけです。

袋にはほとんどの食品ごみを入れることが出来ます。入れられない物の方が少ないです。動物性の食品も入れられるんですよ。骨、卵やチーズ、魚シーフード類、食べ残したものなど、食品はほとんど入れられます。

要注意なのは、ティーバッグ、貝の殻、果物に貼ってあるシールなどが入れられないことでしょう。

近頃のティーバッグの袋は合成繊維で出来ている場合が多いですからね、素材がオーガニックではないからダメなんです。貝の殻は燃えにくいから入れられないようです。果物に貼ってあるシールはプラスチック製ですから当然ダメです。果物の皮はシールを剥がしてからでないと入れてはいけません。


我が家は田舎環境にありますし、キッチンから出る生ごみは家の外に置いてあるコンポスト容器に捨てています。しかし、コンポスト容器には動物性の食品は入れられません。

我が家のコンポスト容器はいっぱいになっているし、ネズミが大きな穴を開けてしまって食べ散らかすので、新しいコンポスト容器が欲しいと思っていたんですけど、引っ越すかもしれないのにそういうものは買えないと夫に言われましてね。

ですから、植物性のごみ収集容器に何でも入れられるようになると、すごく助かるのです。

これまでは庭から出る植物性のごみ収集は隔週でしたが、キッチンからの食品ごみを入れるようになると隔週では腐敗してしまいますから、収集は毎週になります。

その代わり、普通ごみは隔週となります。

リサイクルごみは、これまで通り隔週です。

7月からは、普通ごみの収集容器に入れるものは相当少なくなると思います。リサイクルできないプラスチックごみを減らす努力をすると、入れるものは2週間でごみ袋1袋分くらいになるかもしれません。

どれだけ少なく出来るか挑戦したいと思っています。とにかくごみになるようなものは買わないことですよね。


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