ライアーバードという鳥のことはもちろん知っていましたよ。10セント硬貨に描かれている鳥です。空を飛ばない鳥で、オスが大変美しいレースのような独特の尾羽を持っていて、その形がライアー(Lyer)という琴に似ているのでこの名前が付いたそうですけど。
以前住んでいた家の近くの山で野生のライアーバードを見たこともあります。鳴き声を聞いたこともありましたが、あれがライアーバードの鳴き声かどうかは、
もう分かりません!
だってね、この鳥はものまねが上手で、他の鳥の鳴き声を完璧に真似ることが出来るからです。
森で聞こえてくる他の鳥の鳴き声をそっくりに真似できるんですよ。メスの気を引くために、いろいろな声を出してみるという習性だそうですけど。
真似できるのは鳥の鳴き声に限らないんです。
もちろん人間の声も真似しますし、カメラのシャッター音とか自動車のアラーム、チェーンソーの音だってそっくりに真似るんですよ。
この動画は、英国BBC放送のドキュメンタリー「Earth」の一場面ですが、皆さん見たらびっくりしますよ!
ご存知でしたか?ライアーバードがこんなことができるって。
YouTube には、ライアーバードがものまねをしている動画がたくさんありました。動物園のアラーム音と「エヴァキュエート・ナウ(直ちに避難して下さい)」という声とか、赤ちゃんの鳴き声とか、ビデオゲームの音とか、もう何でも真似できちゃうみたいです。
オーストラリアには珍しい鳥がたくさんいます。ダチョウみたいなエミュとか、人間が大笑いしているような鳴き声で有名なクッカバーラ(ワライカワセミ)とか、春になると人を襲うマグパイとか。
そして、姿は美しいけど怪獣みたいな声がうるさいコッキーの野郎とかね。
コッキーの野郎は、本当の名前を「カカトゥー(Cockatoo)」と言います。でも実は「カカトゥー」というのはオウムの種類の総称なんです。
私がコッキーの野郎と呼んでいるのは頭に黄色い羽のあるやつで、正式名は「サルファー・クレスティッド・カカトゥー(Sulphur Crested Cockatoo)」なんですが、誰もそんな名前で呼びません。普通は「カカトゥー」といえば黄色い頭のコッキーの野郎達のことを意味します。
「ギャオーギャオー」という怪獣のような鳴き声がメチャクチャうるさい鳥で、家をかじって壊しますし、庭の木の枝をかじって破壊します。
私達が住んでいるこの辺りでは、色とりどりのオウムやインコが普通に飛んでいますけど、カカトゥーの仲間だとピンク色の「ピンクカカトゥー」をよく見かけます。
トキの仲間の白黒アイビスとか可愛らしい子ガモを連れたカモもよく見かけますよ。ヤラバレーの方に行くとワシが飛んでいたりもします。
もう少し海に近い方へ行くとカモメがいっぱいいますしね、ペリカンがいたり小さなペンギンがいたりしますし。
鳥がお好きな方には楽しい国だと思います。興味のある方は、BirdLife Australia のウェブサイトをお楽しみ下さい。
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