ああ…
こういうことがしょっちゅう起きるんです。
私は若い頃から手がふるえるんですけど、四六時中いつでもふるえているわけではありません。手を使って何かしようとする時にふるえることが多いです。
身体を動かした後はふるえが強くなる傾向がありますが、身体を動かすと言ってもですね、例えば「お料理をする」くらいでも動かしたうちに入ります。
だから、料理を作り終えてさあ食べましょうという時にはふるえが強くなるわけですけど、時には食べるのに苦労するほどふるえたりするんですよ。
お箸は一番いけません。私はお箸の端っこの方を持つ傾向があるのですが、端っこを持った手がふるえると食べ物をつかむ反対側の端の振幅は大きくなりますからね、ちょっと口に運ぶのに苦労することもあります。
ラーメンとか蕎麦とか、汁を含んだ麺なんかをつかんだお箸がふるえると、汁が飛び散って大変なんですよ。
こういうことはお料理中にもよく起きます。小さじにとった塩を鍋に入れようとして突然手が激震し、あたりに塩が飛び散るなんてことはしょっちゅうですが、塩はまだいいんです。醤油や酢が飛び散るとガックリ来ます。
菜箸でつかんだ天ぷらが飛んで行くこともあります。
身体を動かした後だと、何もしていなくても手がふるえることはありますが、安静にしている時にはめったにふるえません。
家族からはパーキンソン病ではないかと言われたりもしました。確かにパーキンソン病の症状の一つに手のふるえというのがありますけど、それとは違います。
緊張とかストレスとか、精神的な原因でふるえるのとも違います。
ものをこぼすことにはもう慣れているので、いつもは「ああまたこぼしちゃった」と思うだけなんですけど、昨日ふりかけをこぼした時はちょっと悲しくなりましたよ。
「なんでこうなるの」ってね。
いつだったか、どこかの観光地で午後のお茶のサービスがあって、クッキーやケーキと一緒に紅茶をいただくことになったんですけど、紅茶が入ったティーカップを乗せたソーサー(受け皿)を給仕の方から受け取ろうとしたらですね、手がふるえまくってティーカップはガチャガチャと音を立てるし、お茶はこぼれるしで、真っ赤になったことがあります。
あれはもう何年も前のことです。
今ではもっとふるえますよ!
ティーカップとソーサーというのは、手がふるえる人にとっては難関です。
カップだけなら、たとえ手がふるえても何とかこぼさないようにできるんですけど。
ふるえるのは手だけです。
一番困るのは突然の激震です。まったく予期していない時に手が激しく動くんです。そのせいで天ぷらが飛んで行ったりふりかけをこぼしたりするわけです。
いろいろ調べてみると、原因がよく分からない神経障害なんですよ。手がふるえるという人は結構多いですが、最も一般的な理由はこれです。
手で何かをしている時にはふるえますが、何もしていない時にはふるえません。明確な原因は分かっていませんが、遺伝子の変異に原因がある可能性もあるそうです。
症状が軽い場合は、治療は必要ないそうです。日常生活や仕事に支障をきたす場合は、医者に相談して治療を受けると改善する可能性があるらしいですけど。
私の場合は、日常生活に困るほどではないですから気にしないようにしています。一番苦労するのは、写真を撮る時と眉毛をトリムする時でしょうか。眉毛のトリムはね、手がふるえていると難しいんですよ。
ふるえがひどい時は「おお!今日はすごいわ!」と自らアピールして笑い話にします。誰かに手がふるえていることを指摘されるのがイヤなもんですからね、先に自分から言うんです。
うちの家族なんか、よく知っているはずなのに、いまだに「うわっ!すっごいふるえてる!」とかコメントしてくるんですよ。「いちいち言うな!」と思います。
ところで、手のふるえのせいで思いがけないものを目にすることがあります。目にする場所は iPhone の画面上。
面白いんですよ、これが。
手指がふるえているせいで偶然画面をダブルタップとかトリプルタップとかしちゃうわけです。ダブルタップしながらフリックしたりとか、複数指でトリプルタップとか、やろうと思ってもなかなか出来ないような複雑な動きを私の指は勝手にしちゃうわけです。
おかげでね、「一体これは何?」とか「どっから出て来た?」「どうやったらこれが表示できるの?」というようなものをしょっちゅう目にすることになるのです。
私は老眼がひどくなって画面がよく見えませんから、3本指ダブルタップで画面を拡大する機能をよく利用していますけど、3本指でトリプルタップするとその機能の設定を変更できる画面が表示されるというのは、偶然トリプルしたから発見しましたしね。
懐中電灯を自分の好きな明るさで使うというのも、偶然発見したんですし。
思いがけないものが登場するから驚きの連続ですよ。ふるえる指のおかげです!
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