昨日の午後、買い物に出かけようとしたら車のエンジンがかかりませんでした。その1時間ほど前に車を2メートルほど動かして車庫に入れ直した時には、問題なくエンジンはかかったんですけど。
バッテリーが上がっていたわけではなく、ガス欠でもありません。イグニッションキーを回すと通常通りの音はするんですが、エンジンがかかりません。いくらやっても点火できないという状況でした。
その時、うちの夫がすでに仕事から帰って来ていましたので、というのも昨日は朝の4時半頃に出勤しましたのでね、早く帰って来たんですけど、車のトラブルは夫に助けてもらうのが一番です。
しかし、夫がやってもエンジンはかからず、夫にも原因が分からないと言いました。
こういう時のために、ロードサイド・アシスタンス(緊急時のサポートサービス)というのがあるんですよ。私は30年近くずっとRACVのロードサイド・アシスタンスを利用しています。
一年ごとの契約です。RACVはサービス網が最も優れていますし、これまでに何度も助けてもらいましたけど毎回RACVのおじさん達には感謝しかないですから、ヴィクトリア州にお住まいの皆さんには自信を持ってオススメしますよ。
「ロードサイド」とは「道路脇」ということですが、もちろん自宅でトラブルが起きても来てくれます。私達は山の上のスキー場まで来てもらったことがありますよ。うちの夫が車のキーをつけたままドアをロックしてしまったからです。ホントにもうRACVのおじさんには、お仕事とは言え申し訳なかったんですけど。
それはともかく…
ヘルプを依頼して30分ほどでポニーテールのおじさんがやって来ました。この方が説明してくださった「エンジンがかからなかった理由」というのが非常に役に立つことだったので、皆さんにもお教えしたいと思ってこれを書いています。
若い皆さんはご存知ないかもしれませんけど、かつての車にはチョークというものが付いていました。黒板に字を書くチョーク(Chalk)とは綴りが違いますよ。車についているチョーク(Choke)は「窒息させる」「塞ぐ」という意味の言葉です。
オートバイとかチェーンソーにもチョークが付いていたものですが、最近はどうなっているんですかね。
私は詳しいことは分からないんですけど、チョークというのはガソリンの濃度を上げてエンジンを点火しやくするための機構のことです。
気温が低い季節にはよく使ったものですが、気温が低いとガソリンと空気の混合気体中の空気の量が増えるためにガソリンの濃度が下がって点火しにくくなるんだそうです。
そこで、チョークを使ってガソリンの濃度を上げるわけですが、最近の車にはチョークが付いていないんですよ。運転手が自分で操作しなくてもいい自動チョークになっているからだそうです。
今どきの車は何でもコンピューターで制御しているでしょ?エンジンをかける時、気温が低いと自動的にガソリン濃度を上げたりエンジンの回転数を上げたりしてくれるんですって。
私の車のエンジンがかからなかったのは、この自動チョークが影響していたのです。昨日も寒かったのですが、前の日に夫に頼まれて車を車庫に頭の部分だけ入れた状態にしていたことに気づいて、私は入れ直したんです。
それが原因でした!
気温が低かったので、自動的に少し余分のガソリンを噴射して濃度を上げたわけです。普通にエンジンはかかり、私は車を2メートルほど動かしてからエンジンを切りました。
そのせいでエンジンに点火する部分が「ガソリンで濡れた状態」になったんですって。普通なら運転している間に乾きますけど、私はすぐにエンジンを切りましたからね、濡れた状態のままになってしまったのです。
濡れているから点火できなかったと、RACVのおじさんの説明によるとそういうことです。
ですから、肝心なのは「寒い時はエンジンをかけた後すぐにエンジンを切らず、せめて5分はエンジンを付けっぱなしにして乾かすこと」だそうですよ。
おじさんのお陰で何とかエンジンがかかった後、近くのスーパーまで行って帰りましたが、その後は何も問題はありません。
寒い季節に、ちょっとだけエンジンをかけてすぐに切るとこういう問題が起きるとは、うちの夫も知りませんでしたからね。
皆さん、ご注意ください。
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