うちの夫が以前勤めていた店舗で同僚だったTさんが、店内の防犯カメラに映った自分の頭にシミがあるのを見て、すぐには医者に相談に行かず、何かの理由で医者に会った時についでに頭のシミのことを話したら、すぐに専門医に会うように言われ、検査の結果そのシミが皮膚がんだと分かったという話「スキンヘッドと皮膚がん」を書いたのは、昨年の7月のことです。
あれからもう1年になります。
その後のTさんの皮膚がんのことは「早期発見&早期治療が大事」という記事にも書いたんですけど、もちろん皮膚がん除去の手術を受けました。
そうしたら頭蓋骨にも転移していることが分かって、頭蓋骨を削り取る手術も受けたんですが、その手術中に2回も目が覚めたという話は「麻酔薬が効きにくい人っているのか?」に書きましたので、詳しいことはその記事を読んでいただきたいんですけど。
最初に目が覚めた時、医者がボッシュの12V電気ドリルを使って自分の頭を削っているのが見えたそうなんですよ。大変痛かったそうです。
ツールに詳しいTさんは、医者がドリルに力を入れ過ぎていると思ったんですって。ドリルっていうのは、力を入れれば入れるほど速く削れるわけじゃあ無くて、効果的に削るためには適度な力を加えなくちゃあいけないのです。
麻酔で眠っているはずの患者からドリルに力を入れ過ぎだと指摘された医者は驚愕したわけですがね。その時の手術中には2回目が覚めたTさんですが、以前にも手術中に目が覚めたことがあったそうなんですよ。
それはともかく、
がんができていた辺りの皮膚をごっそりと切り取られた後、がんが転移していた頭蓋骨を削り取る手術も受けたのが3月の終わり頃でした。
がんは腎臓と前立腺にも転移していたので、次はその治療といういう事でしたけど、夫と私は悲観しました。Tさんが長くは生きられないと思いましたからね、正直言うと余命は何年くらいなんだろうかとも考えていたんですよ。
あれから2ヶ月以上が経って、この間にTさんから聞いていたのはがんの経過の話ではなくて離婚することになったという話だったんですけど、一昨日電話があって、がんは心配する必要が無くなったと言うんです。
うちの夫が、仕事が休みだった昨日、久しぶりにTさんに会って詳しい話を聞いて来ました。
まず、頭にできていたがんですが、悪性のがんではなかったので除去手術によって再発の心配はほぼ無いそうです。私は皮膚がんに詳しくないのでよく分かりませんけど、皮膚がんにも悪性とあんまり悪性じゃあないのがあるんですね。
そしてがんが転移していると言われていた腎臓と前立腺ですが、まず腎臓にできていた腫瘍は、がんじゃあ無かったそうです。だから、それを取り除いて心配は無くなりました。
次に前立腺にできていた腫瘍ですけど、これまたがんでは無かったそうなんです。だからもうがんで死ぬことを心配する必要が無くなったということなんですよ。
実はTさんは子供の頃に血液のがんの「悪性リンパ腫」になり、家族はもう助からないと諦めるような状態だったのに奇跡的に回復して、すっかり治ってしまったという方なんです。
それ以外にも人生の危機みたいなのが何度もあったのに、それは病気や怪我を含めてですけど、いずれも奇跡的に危機的状況を好転させ続けて来た方なんですよ。
現在は、経済的には働く必要は無いのに趣味というか生きがいのためにツールショップで働いていると言うんですが。
これまでの話を聞く度に「すごいなあTさんは!」と思って来ましたが、今回はついに運が尽きたかと思ったら、また復活しました。
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