2023年6月26日

話を聞いてもらうとラクになる

一昨日、怒りやフラストレーションを大爆発させたうちの夫のせいでメンタルが不安定になっていた私ですが、もちろん一番ツラかったのは夫でしょうけど、今日は夫も私も落ち着いています。

それは娘のおかげだと思っています。

娘が土曜日に家に帰って来たのですよ。現在、大学院で心理カウンセラーになるための勉強とトレーニングをしている娘は、話を聞くのが上手いのです。まあその勉強をしているんですから、上手くて当たり前ですけど。

うちの夫は、娘に気持ちを吐き出すことでかなり落ち着いたようでした。私には詳しいことを教えてくれていなかったけど、仕事でいろいろあったようです。

店舗に勤めているといろいろな問題に直面します。優秀なスタッフが次々に辞めて行くことも問題の一つで、会社の組織のあり方とか運営のやり方に問題があるわけなんですけど、うちの夫は問題解決のためにプライベートな時間を使ってプロジェクトに取り組んだりするのです。

以前勤めていた店舗で同僚だったTさん(頭に皮膚がんが出来た人)とは会社の改革に取り組んだりしましたが、あの提案は会社の上の人から全く相手にされず、努力は水の泡となりました。

最近は「近頃話題の ChatGPT と人工知能」という記事に書いたようなプロジェクトに取り組んでいたんですけど、そのプロジェクトは私が聞いても理にかなっていて会社にとっては利益になることだと思ったんですが、これについても上の人から「こういうのはあなたの仕事ではない」「あなたは店でセールスをやっていればいいんだ」と言われたんですって。

求められる仕事以上の努力をしても認められない会社なんですよ。そして問題は解決されない。だから、やる気のある優秀な人達は次々に辞めて行くのです。

こういうフラストレーションを感じている中、頼りにしていたスタッフが3人も辞めることになったそうです。どの人も、もっとやりがいのある仕事を見つけたのです。

うちの夫は、こんな会社のツールショップで働くにはもったいない知識や才能があると私は思っていますけど、双極性障害で感情が不安定になることがありますし、目が見えなくなっていること、車の運転ができなくなったことなどから、辞めたくても辞められないのですって。

本当に気の毒なんですけど、我慢して働き続けてくれていることには感謝していますよ。

とにかく、こういう心の中に抱え込んでいたフラストレーションや苦しみをうちの娘に話したことで、気持ちが少しラクになったようです。

そして昨日、娘は私を誘ってカフェに連れて行ってくれました。パンを焼いているベーカリーのカフェです。コーヒーを飲みながらたくさん話をしました。


そして、私も夫のせいで抱え込んでいた苦しさやツラさを吐き出したら気持ちがラクになりました。

私はね、娘が小学生の頃からあらゆる不満や不安を娘に聞いてもらっていたんです。そのせいでうちの娘は心の病気になりましたから、娘にはあまり話さないようにしていたんですけど。

今はもう大丈夫だから何でも話して良いと言ってくれましたので、昨日は話したんですよ。そうしたら、本当に気持ちがラクになったのです。


どうして、誰かに話を聞いてもらうと気持ちがラクになるのでしょうね。

不思議ですけど、話すことに心理的な効果があることは事実です。誰かに話を聞いてもらうだけで、あるいは話を聞いてもらえる人がいると思うだけでも、心が軽くなったりしますよね。

寂しさ、苦しみ、不安、悲しみといったネガティブな感情と結びついている出来事の記憶を言葉にして吐き出すことで、脳の中での記憶や感情のつながり方が変わるんですね。記憶そのものが薄れるようにも私は感じます。

私が思うもう一つの大きな効果は「気づき」の効果です。言葉にして話す過程で、気づいていなかったことに気づけたりします。自分が抱えている感情や考えの理解が深まることで、心の中が整理されるのですよ。

昨日は、娘と話をしながら、引越しのこととか今後のことについてもっと冷静に判断できるようになりました。不満に思っていたことやイライラしていたことが整理されたんです。

そして、話しながら娘と一緒に強く再認識したのは、うちの夫がどれだけいろいろと不運だったかということでした。

あまりにもプライベートなことなので、このブログでも一度も記事に書いていませんが、あの人は幼い頃にトラウマになる経験をしているんです。

そのためにパニック障害で長年苦しみましたし、パニック障害から回復した後は、今から思えば双極性障害のエピソードが始まるんですけど、当時は誰も分かっていませんでした。

心理カウンセラーになろうとしている娘のおかげで、夫も私も助けられています。「出来ないことが増えるたびに自分の世界が小さくなる」とツラくなっている夫には、現実を受け入れてもっと肯定的に物事を考えるようにするための心理療法が役に立つかもしれないと言っていました。

ちなみに、話を聞いてもらえる人がいない方は、書くといいんですよ。私は長年ずっと話せる人がいませんでした。だから娘に話していたわけですけど。話せる人がいない場合は、書くといいとどこかで読んだので書いてみたら明らかに効果があったんです。

作文のように文章の構成だとかそんなことは気にしなくていいです。ただ書くだけでいいんです。私はブログに書くことでも助けられて来たと思っています。

書く時にも頭の中で言葉にしながら処理しているわけですからね、誰かに話すのと同様の効果があるのですよ。書いたのを声に出して読むというのも効果があると、私は経験から思います。

書いて気がすんだら捨てるのもいいですよ。手書きの方がより効果があるとどこかで読んだ覚えがありますけど、私はコンピューターで書いています。手で書くと手が痛くなるからという単純な理由からです。自分にとって楽な方法で書けばいいです。

誰にも言えないような出来事の記憶がある方は、きっと様々なネガティブな感情と結びついて苦しめ続けている記憶だと思いますけど、ただ書き出すだけで頭の中に変化を感じると思います。

何度か同じことを書いているうちに、他人事のように感じられるようになって来るのですよ。忘れてしまうことは無いですが、同じことを思い出しても感じ方に変化が生まれるのです。

肝心なのは、一人で心の中に抱え込まないで外に解放することですからね。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿