エクリーさんのご主人がイングランド出身なのですよ。上のお嬢さんは、現在スコットランドのエジンバラに住んでいるので、何日かは一緒に旅行をしたそうです。
夫が車の運転ができなくなってもう2年になるんですよ。どうして私が運転していることに驚いたのでしょうか。
帰国してしばらく経ちましたから、時差ボケからも回復して落ち着いた頃だろうということで、昨日会いに行きました。
旅行中に撮った写真は「WhatsApp」というアプリで毎日シェアしてくれていたのですが、そうした写真を昨日は大きなテレビの画面で見ながら旅行中の面白い話を聞いたりしました。
2人は車で旅行したそうです。英国は高速道路以外の道路事情が良くなくて、1車線しか無い狭い道路がとても多いそうですね。どうぞ対向車が来ませんようにと祈りながら運転したことが何度もあったそうですよ。
また、オーストラリアに比べて駐車が著しく難しいことには閉口したそうです。国土が広いオーストラリアでは、道路も駐車場も計画的に建設されていますからね、この点では恵まれているんですね。
まあとにかく、私達が英国に行く時のためのアドバイスということでいろいろ教えてくれたんですけど、そういう話を聞きながら私の気持ちは沈むばかりでした。
まずね、私達には1ヶ月も英国旅行をするような経済力は無いんです。それに、車を運転して各地を回るような旅行はできないんですよ。
私は運転したくないもの!
英国とオーストラリアの交通ルールはよく似ているので、慣れれば運転そのものは出来るかもしれませんけど、道路事情の良くない外国で運転したくないです。
うちの夫はもう車の運転は出来ませんからね、私がしたくないとなれば車での旅行は無理なんです。ウーバー(タクシー)と公共の交通機関を頼るしかないですから、好きな場所を好きなように見て回るなんていう旅行はできません。
うらやましいなあと何度も思ったけど、うらやましがってもどうにもなりませんね。
エクリーさん夫婦は、来年も英国旅行に行くそうです。
やっぱりうらやましい。
ところで、これから書くことは記録として書いておこうと思うことです。あの時こういうことがあったと思い出すためです。
昨日エクリーさん夫婦に会って、私は「ちょっと変だな」と思うことが何度もあったんですよ。ご主人の方についてです。
うちの夫の目のことを忘れていたんですよ。
1〜2ヶ月会わなかったとしても、親しい友人なんですし、忘れるというのはおかしいですよねえ。
写真を見せてくれていた時にあまりに速く次々に写真を変えるので、私も見にくかったのですけど、うちの夫には見えないだろうと思いました。もっとゆっくりやってくれと頼んだんですけどね。
夫がおトイレに行った時に、夫の目はさらに良く見えなくなっていることを話したら「何のこと?」という顔をしたんですよ。
旅行中の話をしている間には、何度も言葉が出て来なくて話に詰まる場面がありました。あまりに頻繁に言いたい言葉が出て来なくなるので、「ちょっと大丈夫か?」と思ったんです。
それに、すでに話した内容の話を再び話し始めて「それはさっき話したよ」ということが2〜3回ありました。
そして、とどめをさしたのは帰る時です。
私が運転席に入ろうとしたら、「おお今日はアナタ(You)が運転してるの?」と言ったんです。
「何言ってんの!スティーブ(うちの夫の名前)は運転ができないでしょ!」と私は言ったんですけど。
エクリーさん夫婦は、うちの夫の目のことは誰よりも良く知っているんですよ。車の運転ができないことは、もちろん知っています。
夫が車の運転ができなくなってもう2年になるんですよ。どうして私が運転していることに驚いたのでしょうか。
まさか認知症の始まりじゃあないだろうなと、私は大変気になりました。
ただうっかり忘れただけならいいんですけど、こういうことはうっかり忘れるようなことじゃあないですよねえ。
心配です。
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