こういう病院からの請求書だとか連絡は、メールやテキストメッセージで来ます。今どきはもう全てデジタルですね。
手術をしてくれる医者に支払う手術代と麻酔医に支払う麻酔代は、うちの夫がすでに支払ってくれていたんですけど、病院使用料というのがまだ未払いだったのです。
民間の病院で手術を受けるので病院使用料も請求されるわけですが、前回と前々回よりも値上がりしていて、今回の請求額は2000ドルを超えていました。
3回目の手術費用は、合計すると3800ドルくらいです。
この額はですね、我が家にとって簡単に払える額ではありません。でも、こういう時のための貯金をしていますので、それで支払うことが出来ました。息子が手術から回復して働き始めたら返してくれることになっています。
結局、3回とも民間の病院で手術してもらったので、手術費用は1万ドル以上かかったことになります。1万ドルというのは百万円ですよ。
痔の手術というのは、本来それほど大きな手術ではないのですよ。それに入院する必要も無いのにこの額ですからね、入院が伴うような大きな手術だと数百万円どころか一千万円以上の費用がかかるんでしょうね。
そんなのは多くの人にとって支払い不可能な額ですから、どんなに順番待ちが長くても公立の病院で治療を受けたいと思うわけですけど、待っている間に悪化して手遅れになることもあるんじゃあないでしょうかね。
オーストラリアの医療制度は、ありがたいことも多いですが、問題も多いです。最大の問題は、予算不足による病院不足とスタッフ不足です。
公立病院の医療費を無料にしなくても、収入によって何割か負担するようにすれば状況はマシになるんじゃあないかと私は思うんですよ。それに、とにかく歯科医療をメディケアでカバーしてもらいたいんです、ホントに。
私の上前歯2本の歯根治療と新しい歯冠を作ってもらうのにかかった費用は総額7325ドルでしたからね。前歯の無い人になるのはイヤだったから治療してもらいましたけど、前歯2本に70万円以上も。
歯科医療費をカバーする民間の医療保険に入っていない場合は、全額自己負担になるのですよ。メディケアで5割でもカバーされたら助かります。
公立の歯科病院というのは無いわけではないですし、安く治療を受けられる歯科クリニックもあるんですけど、そういう所で治療を受けられるのは一部の人達だけです。条件が細かく決まっています。
12歳以下の子供、先住民族や移民、そして基本的には経済的な理由等で政府から生活保護を受けているような人達です。
オーストラリアに永住しようと思っている方は、本当に歯を大事にしてくださいね。治療費がバカ高ですから。
公立病院の手術の件ですが、ただでも順番待ちが長いのに、新型コロナの影響で予定されていたのにできていない手術が山のようにたまっているんだそうで、医者も足りていないし全く追いついていないです。
命に関わる緊急を要する手術が優先されるので、痔の手術なんていう命に関わらないようなものは後回しにされるもんですからね、順番待ちはさらに長くなっているんですって。
命に関わらない手術でも、患者にとっては日々の暮らしを左右する大問題である場合もあるのでして、うちの息子のように民間の病院を頼る人は増えているそうですよ。
スーパーアニュエーション(老後の生活資金として積み立てていく自分専用の年金)を使う人も多いそうですけど、積み立てた年金を何百万円も手術に使ってしまっては、後の暮らしが心配になります。
さて、今日は息子の3回目の手術の日。今朝、病院まで送って行きました。
本当に本当に、これで治って欲しいです。
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