つい先日も「躁状態」と「うつ状態」という記事に書きましたけど、双極性障害2型なんです。治療薬のおかげで安定していますから極端な「躁状態」も「うつ状態」も無いんですが、「元気過ぎる時期」と「元気がなくなって寝てばかりになる時期」いう波があります。
普通に健康な人でも元気がみなぎって活動的になる時もあれば、落ち込んで元気がなくなってしまう時はありますけど、うちの夫の「元気過ぎる時期」の最大の問題点は、怒りやすくなることなんです。
最近、ちょっと元気過ぎるかもしれないと思っていました。先日記事にも書きましたが「ChatGPT」(チャット・ジーピーティー)を使ったプログラムに連日連夜取り組んでいましてね。
私が早朝の4時頃に起きておトイレに行こうとしたら、夫が仕事部屋でそれをやっていたのを見て、普通じゃあないと思いました。
こういうのは躁状態になっている時の特徴です。ちょっとしたことでイライラしていましたし、私は注意していたんですよ。怒らせるようなことを言わないようにね。
そうしたら、
昨日のことですけど、驚きましたよ。
キッチンのダウンライトが壊れていたんですけど、新しい電球に変えてもチラチラするので接続か何かに問題があるとは分かっていたんですが、これを電気工事の人に頼まずに自分で何とかしようとしたうちの夫が、昨日は屋根裏に上がって直そうとしたんです。
うちの夫はこういうことは得意なのです。
その時、私はドーナッツを揚げていました。
ガタンと音がして、「ちょっとヒロコ」と夫が言うのが聞こえました。「はいはい、ちょっと待ってね」と私が言うと「ちょっと待ってってどういうこと!」と言いました。
油に入っていた2個のドーナツを取り出してから慌てて行ってみると、夫は天井からぶら下がっていました。梯子が外れかかっていました。
大急ぎで行って梯子を直しました。夫は無事に梯子に戻って天井裏に身体を入れようとしましたが、クマみたいに大きな身体の夫は入れなかったのですよ。その瞬間です。
青天のヘキレキ!
夫の中で何かがプツンと切れたんでしょう。怒りとフラストレーションが大爆発したんです。
ものすごい大声で汚い言葉を怒鳴りまくって、梯子から降りると家が壊れそうな勢いで玄関ドアを締めてどこかに行ってしまいました。
しばらくして戻って来ましたが、怒りは収まる気配もなく、大声で怒鳴り続けるから私は心臓がバクバクして震えました。
私はね、父親に大声で怒鳴られて育ったので「大声を出して怒る男」というのは恐怖と苦痛をよみがえらせるんです。怒ったような大声を出されるだけでも怖いのに、眼の前で怒り狂っているんですからね、それを見るのは本当に怖かったですよ。
怒りを大爆発させる時は、予兆みたいなのを感じるものですから私も気持ちの準備が出来ますが、昨日は全くの突然でしたからね、私も動転しました。
いろいろ考えてしまって、昨晩は眠れませんでした。夫は今朝は少し落ち着いていました。
どういう理由であんなに怒ったのか、夫の頭の中で何がどうなっているのか、少しでも知ることができれば私も気がラクです。
夫をツールショップに送って行く車の中で、もしかしたら梯子がズレて天井からぶら下がっていた時に私がすぐに助けに行かなかったことで、私に怒っているのかと聞いてみました。
夫は「出来ないことが増えるたびに自分の世界が小さくなる」と言いました。
その気持ちは分かりますよ。目が見えなくなって来ていることで出来ないことが増えていますから、気の毒には思います。
私に出来ることはしてあげたいですけど、これからもっとできないことは増えますよ。いつかは仕事が続けられない時も来ます。
その時、どういうふうに考えるべきなのか。こればかりは、夫が自分で何とか解決するしかありません。
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