英語では「スキンヘッド」という表現はめったに聞きません。毛髪が無くなってハゲた頭は「ボールドヘッド」(Bald Head)、毛髪を剃り上げている場合は「シェイブドヘッド」(Shaved Head)と呼ぶのが一般的です。
いすれにしても、頭をツルツルに剃っている男性は大変多いです。
まだ若いうちから頭髪が薄くなる人が多いですからね、薄くなり始めたら剃ってしまうのが一番簡単だし、西洋人というのは頭の形がカッコいい人が多いので、少し残したりあれこれ細工したりするよりも、剃り上げちゃった方が素敵ですよ。
しかし、聞くところによると、このスタイルは顔のヒゲを剃るのと同じように頭の毛も剃れば良いのでメンテナンスは簡単なんですけど、夏は暑く、冬は寒く、何かが当たれば怪我をしやすく、いろいろ苦労することもあるのだそうですよ
うちの義母の事実婚のパートナーもツルツルですけど、夏は帽子をかぶっていますし、冬はニット帽をかぶっています。そして、必要な時には頭にも日焼け止めクリームを塗っています。
ご存知のように、オーストラリアという国は皮膚がん大国ですから、紫外線対策は美容のためにどうのこうのではなくて、皮膚がんにならないために必要なことなのです。
どうしてオーストラリアが皮膚がん大国なのかという話は皆さんも聞いたことがおありだと思いますが、オーストラリアの上空では紫外線を吸収する大気圏のオゾン層が薄かったり穴が開いていたりするので、有害な紫外線が直接人間の身体に吸収されるからです。
紫外線は目に見えませんし肌で感じることも出来ませんから油断している人も多いですけど、ビーチで寝転んで日焼けをしている人など、あれはもう自殺行為というものなんです。
皮膚を日光にさらす時間を制限することが望ましいですが、日光を避け過ぎる私のようにビタミンD不足になったりします。日焼け止めクリームは毎日塗った方が良いと聞きますし、日除けの帽子は効果的です。紫外線は目にとっても有害なのでサングラスも必要です。
こういう国ですから、子供達は学校の休み時間に外で遊ぶ際には日焼け止めを塗るように指導されますし、帽子をかぶらないと外で遊べないこともあります。プールやビーチで遊ぶ時はできるだけ肌を露出しないように長袖のシャツを着るのが普通です。
そういう国なんですけど、油断している人は多いです。特に屋外で仕事をしている労働者の皆さん。紫外線対策はしているんでしょうか。
皮膚がんは身体のどこにでも出来ますが、やはり紫外線をたくさん浴びる部分が危険です。鼻の頭とか、おでことか、肩とか腕とか、日に焼けやすい部分がありますよね。そういうところが危ないです。毛髪が無いスキンヘッドの頭は、最も危険な部分なんですよ。
うちの夫が勤めているツールショップのTさんのことは、このブログでも度々話題にしてきましたけど、Tさんは頭を剃っていらっしゃいます。
先日、ツールショップ内の防犯カメラの映像に写っていた自分の頭を見て「あれ?」と思ったそうです。頭に黒いシミのようなものがあったんですよ。
以前は無かった黒いシミができたというのはちょっと心配な状況ですからね、先日怪我をされて医者に診てもらった時に頭のシミも診てもらったそうです。
皮膚がんでした。
近く皮膚がん除去の手術と検査を受けることになったそうですが、がんが転移していないと良いですけどね。転移が見つかったらこれから治療が大変です。
うちの夫の伯母(私に家族のレシピをくれた人)は、2年ほど前に腕に皮膚がんが出来て除去してもらいましたが、切り取った皮膚や組織がたいへん大きかったので驚きました。
黒くなった部分を切り取るんじゃあないんですよ。その周囲の皮膚や組織をごっそり切り取るんです。まあ皮膚がんの種類や状態にもよるんでしょうが。
そう言えば、友人のエクリーさんは顔にできた小さなホクロのような皮膚がんを除去してもらったことがありましたが、ホクロの周囲の皮膚をたくさん切り取られていました。
皮膚がんになる人は大変多いんですよ。3人に2人のオーストラリア人が、70歳になるまでに皮膚がんと診断されているそうです。がんが身体の他の部分に転移する前に見つけて除去すれば命には関わらないのですけど、毎年2000人くらいの人が皮膚がんで亡くなっているそうです。
皮膚がんで亡くなる人の約7割が男性です。屋外で仕事をする労働者は男性が多いですしね、帽子をかぶったり日焼け止めクリームを2時間おきに塗ったりしていないでしょうから。
私も顔に黒っぽいシミが出来て診てもらったことがあるんですよ。私のはただのシミでした。
オーストラリアに住んでいらっしゃる貴方、紫外線対策はちゃんとしてください。命に関わりますからね。
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