2024年1月2日

元旦に初めてのお寿司作り

1月1日の元旦はオーストラリアでも国民の祝日なんですが、スーパーはどこも通常通りに営業しているし、うちの夫だって仕事だし、深夜まで起きて年越しパーティーをしたり花火を見に行ったりしない私達家族には、まったく普通の日と変わりません。

お雑煮を作っていたこともあるんですけど、元旦は猛暑ということが多くてね、猛暑の日にお雑煮なんか食べたくないわけですよ。

おせち料理を作ったこともあるんですが、材料は手に入りにくいし、苦労して作ってもうちの家族はありがたがらないし、暑いと美味しく感じないしで、いつのまにか雑煮もおせちもやめたんです。

昨日の元旦も暑かったので、晩ご飯はカレーライスでいいかと思っていたら、うちの息子が晩ご飯を作ると言いました。

お正月だから何か特別なご馳走を作ると言って、最初は鍋料理をすると言いました。それから、すき焼きはどうだろうかと言いました。

昨日の最高気温は30度。西日で暑くなっている部屋で扇風機をかけながら、

すき焼きは食べたくないです…

お母さんから良い返事をもらえなかった息子は、今度は天ぷらを作ると言いました。

この暑さの中で天ぷらを揚げるのは大変よ…

息子は何か和食を作りたかったようでした。

「暑い日には冷たいものの方がいいんじゃあないの?お寿司という手もあるわよ!」と言ったら、息子はその気になりました。そして、人生初めてのちらし寿司を作ることに決めたのでございます。

まずはご飯を炊かないといけません。

「お寿司の時のご飯は水を少なめにして硬めのご飯にするんだよね」
「そうそう!」

良く分かってるじゃんと思ったら、息子は私のウェブサイトのレシピを読みながら作っていたのでした。見ていたのは「刺し身ちらし寿司」のレシピでした。

ご飯を炊き始めたので、次はすし酢です。

すし酢は、私が母に教えてもらったものを基本にしています。教えてもらったのは、お米5合あたり120mlの酢、100グラムの砂糖、小さじ2杯の塩という分量です。

息子はご飯を2合炊いていましたから、2合分のすし酢の量を計っていたんですけど、「ものすごい量の砂糖が入るなあ」「ホントにこんなにいるの?」とびっくりしていましたよ。

そうですよ、すし酢にはびっくりする量の砂糖が入るんです。

寿司飯に混ぜるためにキュウリを薄切りにしたのを塩でもんでいました。わずかの量のキュウリなのに塩を小さじ半分も入れたと言うので「味見をして塩が強過ぎたら水を入れて薄めて!」と教えました。

炊きあがったご飯にすし酢を混ぜてうちわで扇ぎながら、どのくらいまで温度を下げてから布巾をかぶせるのかと聞きました。

いやあ、私は寿司飯の温度なんて考えたことがないです。

「まだ温かいくらいでいいんじゃあないの?すっかり冷たくなるまで混ぜ続けるわけにはいかないんだし」

私はね、自分が書いたレシピの説明が、まったくの初心者にはいろいろ分からない部分があることに気づきましたよ。常識を働かせたら分かるだろうと思うようなところで困っているんですから。

花の形に切ったニンジンや幅5ミリの錦糸卵など、ちらし寿司の具の準備が終わってから、ナスの味噌炒めも作っていました。

「すごっ!大さじ2杯分の油が一瞬で吸収された!」

はいはい、ナスは油を吸うんですよ。

キッチンのシンクには、フライパンにボウルに鍋にと次々に汚れた道具がたまって行きました。片付けながら作るというところまで経験が足りていませんからね。

それでも、いろいろと新しいことを学びながら晩ご飯作りを楽しんでいる様子でしたよ。息子の新年のスタートとしては、実にいい感じでした。

ということで、

これが息子が作ったちらし寿司です。刺し身を売っている店は閉まっていたので、スーパーで買って来たスモークサーモンをのせています。


ナスの味噌炒めがこれ。


このナスの味噌炒めが大好物の夫は、「んんー!んんー!」とうなりながら食べていましたよ。

味は私が作るのと同じでした。レシピを自分でアレンジしたりするところまで経験が足りていませんからね、書いてあるとおりに作りました。

どちらも大変美味しかったです。

洗い物も片付けもちゃんと全部やってくれました。

だから百点!


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