前期は、ある病院のリハビリテーション科での研修です。怪我や病気で身体に何らかの障害を持った人達が、失われた機能の回復や残された能力を最大限に引き出すために治療や訓練を受けるのがリハビリテーション科です。
私はリハビリと臨床心理学がどう関係しているんだろうかと最初は疑問に思ったんですが、障害を抱えたことで希望を失ったり不安やうつで精神的に苦しむ人は多いのだそうですよ。
もともと精神的な問題があって、それが原因でリハビリが必要な状況になっている患者さんもいるし、どんなに訓練に励んでもこれ以上は回復しないという現実を受け入れる必要がある患者さんもいます。
リハビリテーション科の患者さんには、心理カウンセリングがとても重要なのだそうです。娘は、昨日からその研修が始まりました。
うちの息子はというと、自宅でリハビリをしているようなものです。このブログで何度も話題にして来ましたが、息子は痔が悪化してこの数年を無駄にして来たんです。
新型コロナの影響で手術が受けられず、ほとんど家から出ないような暮らしが何年も続きましてね。結局は費用を全額自己負担で民間の病院で手術を受けたんですが、昨年2月に受けた3回目の手術からはなかなか回復しませんでした。
こんな暮らしが何年も続けば、誰だってメンタルヘルスの問題が生じます。
息子は「不安」とか「うつ」といった問題を克服するために、昨年の11月から心理カウンセラーの指導を受けながら社会復帰や就職に向けたリハビリを続けています。
少しずつ自信を取り戻してものごとに前向きになり、活動的になって来ました。昨日はオレが晩ご飯を作ると言って朝から買い物に行き、「牛肉の混ぜご飯」と「キュウリのピリ辛味噌和え」を作ってくれましたよ。
どちらも大変美味しかったし、洗い物も片付けもバッチリやってくれたので100点満点でした。
うちの夫はと言うと、昨日は難しいお客とトラブルがあったそうです。そのお客を殴ってやろうかと思うほど腹が立ったそうで。トラブルの後、お店で他のお客さんに対応することが精神的に困難だという理由で早退して帰って来たんです。
心の不調を理由に半日の病休を取ったということなんですけど、いいですよねえそんな事が出来て。
私なんて、教師をしていた頃にはメンタル崩壊寸前ということが何度もありましたけど、「今日はもう家に帰らせてもらいます」なんてこと出来ませんから。
さて、
私は何をしたかと言うと、
ほとんど何も出来なかったんです!
前の晩なかなか寝つけなかくて、やっと眠ったのが12時頃だと思うんですが、夜中の2時40分に目が覚めて、その後は全く眠れなかったのでひどい睡眠不足でした。
ちょっと動くと息切れするし頭はフラフラだし、苦しいので何をする元気も出ません。
それでも、家事は何とか出来たんですよ。しかしねえ、脳みそがちゃんと働いてくれないので同じことをするにも手順がおかしくなったり変な失敗をしたりしました。
お昼頃に帰って来た夫が買いたい物があったので、私が車の運転をして連れて行ったんですけど、車のエンジンをかける手順がうまく行きませんでした。いつもなら考えもしないでやれていることです。
運転もうまく出来ないんですよ。睡眠不足の時には特に判断力に影響が出ます。車線を変えようとした時に隣りの車とぶつかりそうになりましたよ。危なかったです。
脳みそがちゃんと働いてくれないほど睡眠不足の時には、車の運転はしちゃあいけませんよねえ、ホントに。
昨日は偶然ABC放送のウェブサイトで「認知症リスクを低減する方法」という記事を読んだんです。
最近の研究によると「良い睡眠」「社交」「脳への挑戦(活性化)」そして「少量のアルコール」が脳の健康を改善することが分かっていると書いてありました。
「良い睡眠」が脳の健康に重要なことは分かり切ったことです。昨日の私のボケぶりを見てごらんなさい。普通なら出来ていることが出来なくなるほど脳に影響があるんですよ。
特に重要なのは「レム睡眠」と呼ばれる深い眠りだそうです。深い眠りの間に、私達の身体は体液を脳に流して有毒な化学物質を一掃するんだそうです。
脳の健康のためには、毎晩6時間から8時間の睡眠をとることが重要だとのことですが、貴方ねえ、一晩で6時間も眠るなんて、私には夢みたいなことなんですよ。
レム睡眠でもノンレム睡眠でも何でもいいから、とりあえずちゃんと眠るというのが私の毎日の希望です。
ちなみに、昨晩はあんなに疲れていたのになかなか寝つけなかったんですよ。夫のイビキもかなりひどかったので、何度か押したり蹴ったりしました。
12時が近づいても眠れなかったので睡眠薬を飲みました。睡眠薬で眠った時は5時間眠れます。6時間には1時間足りません。8時間なんて不可能な数字です。
5時過ぎに目が覚め、半分まだ眠っているような状態でウトウトしていたら5時半に夫の目覚ましが鳴りました。
仕方がないから起きたんですが、夫は起きないでずっと寝ていたんです。
「ちょっとお、起きなくていいの?」
「うん、今日は休む」
「何だそれ!」
休むつもりなら目覚ましをかけるなよ!
私にとって認知症リスクを軽減する最善の方法は「夫と同じ部屋で寝ない」かもしれません。
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