2024年1月15日

とらわれるステレオタイプと偏見

土曜日に家の周りの草取りをしたせいか脚がひどい筋肉痛になりまして、晩ご飯の後片付けをしてから横になっていたらウトウトしてしまいました。

そのせいでしょうけど、昨晩はなかなか寝つけず、やっと眠ったと思ったら2時40分に目が覚めてしまいました。その後まったく眠れなかったんですよ。

こんなひどい寝不足は久しぶりです。

明日はお客様が来られるので、今日は食品の買い物をしておかなくちゃあいけないのに頭がフラフラです。筋肉痛はラクになりましたけど。

ところで、

今日の話題は寝不足でも筋肉痛でもありません。

私がいかに「ステレオタイプ」とか「偏見」にとらわれているかということについて書こうと思うんです。

土曜日にうちの夫と一緒にシュワルコルト・コテッジという古いファームハウスを見学に行きまして、その帰りにジェイカー(JayCar)というお店に寄ったんです。

うちの夫がテレビにヘッドホンを接続して見ると、音声が片側からしか聞こえないという問題を解決するためのアダプターが必要だと言うもんですから。

ジェイカー(JayCar)というのは少し特殊なお店です。普通のお店では売っていないような電子機器や部品を売っています。私には何に使うのか分からないような商品がたくさんあります。

うちの夫と一緒に何度か行ったことがありますが、買い物に来る人も店のスタッフもいかにもギーク(Geek)(すなわちオタク系)のお兄さんやおじさんばかりというお店です。(これは私の偏見!)

親しい友人の一人息子N君がメルボルン大学で機械工学の修士課程を学んでいた頃、週末のアルバイトをしていたのがジェイカーでした。N君はロボットを作っていましたから、電子機器や部品には詳しかったんです。

さて、土曜日のことですけど。

夫が必要だというアダプターなるものを買うためにお店に入ると、スタッフらしい人は一人しかいませんでした。そして、そのスタッフは、

女の人だったんですよ!

しかも、アジア人の小柄な女の人で、テイクアウェイのお店で中華料理かタイ料理を売っていそうな感じの人でした。(これも私の偏見!)

ジェイカーのスタッフは、いかにも電子機器に詳しい感じのギークっぽいお兄さんというのがステレオタイプです。

私は一気に不安になりました。

この人で大丈夫なのか?

うちの夫はその小柄なアジア人女性スタッフに、どういう問題があって何が必要なのかを説明しました。

そんな説明をそのアジア人女性スタッフが理解出来るんだろうかと私が心配していると、その女性スタッフは私にはよく分からないことを話し始めました。

理解できたのは、接続部のオスとメスがどうのこうのというところだけ。

そして、棚にあった数多くの商品の中から「あなたに必要なのはこれだ!」と一つの商品を手に取りました。

ホントにその商品でいいのか?

私は心配だったんですけど、うちの夫は納得してそれを買いました。

お店を出てから、私は正直に言いましたよ。

「いやあ、私はねえ、スタッフが女の人だったから心配だったわ」
「ひどい!それって性差別じゃあないですか!ボクはアジア人だから心配でしたよ」
「あははは、女でしかもアジア人じゃあ心配よねえ」

私達はジョークを言って、自分達が持つステレオタイプや偏見を笑いながら家に帰ったのでした。

買って来たアダプターを使ったら、音声が片側からだけ聞こえる問題は解決したそうです。

あのアジア人女性スタッフはどういう人だったんでしょうかね。もしかしたら、N君と同じように大学で機械工学を勉強している学生だったかもしれません。あるいは電子機器関係のオタクだったかもしれません。

スタッフとして採用されたということは、電子機器や部品に詳しい人であるはずなんですけど。女だというだけで、しかも中華料理を売っていそうなアジア人だという理由で「この人は信用できるんだろうか」と考えてしまった私です。

ステレイタイプという無意識の思い込みは、克服するのがなかなか難しいのですけど、土曜日のような経験がそうした偏見を壊すきっかけになるんでしょう。

皆さんも大なり小なり偏見をお持ちだと思いますが、私がいまだにとらわれている最大の偏見は「女には大型車両の運転は難しい」という偏見。

ですからね、時々女の人が大型バスやトラックを運転しているのを見ると、びっくりしてしまうんです。

「すごい!女じゃん!」と思わず叫んでしまうのでございます。


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