思い出そうとしても思い出せなかったから、子供が生まれてからは行っていない可能性があります。
「ザ・ホールドオーバーズ」という映画は、昨年の暮れから話題になっていて、最近はあまり映画に興味がない私もずっと見たいと思っていたんですが、オーストラリアでの公開は1月11日からだったんです。
先週の水曜日に夫と一緒に見に行く予定にしていましたが、思いがけない出費がかさんだので次の給料日を待とうということになりまして。
ところが、その映画館は毎週火曜日が割り引きデーで、通常大人一人25ドルのところ火曜日は12ドルで見ることが出来ると分かったもんですから、給料日を待たずに行くことにしたんです。
さて、この「ザ・ホールドオーバーズ」という映画ですが、アレクサンダー・ペインという監督の作品です。この監督には「サイドウェイ」というヒット作があるそうですけど、私は見たことがありませんでした。
「ザ・ホールドオーバーズ」は、1970年のアメリカ北東部ニューイングランド地方にある寄宿学校が舞台です。2週間のクリスマス休みで誰もいなくなった寄宿学校に、事情があって残ることになった人達のお話です。
古代史を教える教師ポール・ハンナム(演じているのはポール・ジアマッティ)は、生徒だけでなく教職員からも嫌われています。この人がクリスマス休暇の間、学校に残る生徒達の監督役を押し付けられるんです。
学校に残ることになった生徒は複数いたんですが、そのうちアンガス(ドミニク・セッサ)という生徒一人だけが残ることになります。経済的には恵まれているんですが、いろいろ可哀想な生徒なんです。
そしてもう一人、息子をベトナム戦争で亡くしたばかりの料理長メアリー(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)も世話係として残ります。
この3人を軸にちょっと悲しい感動的なストーリーが展開して行きます。
教師役のポール・ジアマッティとメアリー役のダバイン・ジョイ・ランドルフは、すでに数々の映画賞でノミネートされたり受賞したりしています。米アカデミー賞にもノミネートされましたけど、それはもう納得の演技です。
アンガス役のドミニク・セッサは、映画出演は初めての経験だったそうで、この映画が撮影された学校の演劇部に在籍する生徒だったんだそうですよ。難しい役どころを熱演しています。
もっと楽しい映画かと思っていたんですが、いろいろ考えさせられて、深く心にしみ入る映画でした。
多くの映画ファンがこの「ザ・ホールドオーバーズ」を2023年のベスト映画に選んでいます。オススメです。
ところで、うちの夫なんですけど、薄暗い映画館で階段や通路が見えずに苦労していました。
薄暗いと言っても、上映中以外はちゃんと照明が付いていますから私には通路も階段も問題なく見えるんですけど、夫には見えないのだそうですよ。
階段があるはずだと分かっているのにそれが見えないというのはかなり怖いそうで、恐る恐る歩いていました。
私は夫の腕を取って階段の場所を教えながらゆっくり歩いたんですけど、階段は模様のある赤い絨毯だったせいか、段の境目が分からないということでした。杖が必要かもしれませんよ。
映画館には、夫はメガネを持って来ていませんでした。家を出る時にメガネが見つからなかったから持って来なかったと言いました。だから、映画が始まる前にラウンジでコーヒーでも飲もうとした時に、メニューが見えなかったんです。
メガネが見つからないと私に言ってくれたら良かったのに、私はすでに家から出ていたので言わなかったそうです。
メガネはベッドの上にありました。ベッドは紺色の模様付きのカバーがかけてありました。その上に黒いフレームの眼鏡が置いてあると見つけられないということです。
目の検査は毎年4月の誕生日前後にしているんですけど、近いうちに検査に行くと言っています。
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