2024年1月5日

娘とお出かけで疲労困憊(1)

昨日の木曜日は、うちの娘に誘われてウィリアムズタウン(Williamstown)という街に行きました。

ウィリアムズタウンは歴史のある港町ということで、メルボルンからは近いのですがヤラ川を越えた西側にありますから、車で行くには私が苦手とするウエストゲート・ブリッジという橋を通らなければいけません。

ウエストゲート・ブリッジへの道路は分かりにくいので、私は怖いんです。だから電車で行きました。

昨日の朝はヘアカットの予約がありましたから、美容院に行って帰って来てから電車で娘と一緒に行ったんですけど、金欠の娘がランチ代を節約したいのでお弁当を作って持って行こうと言うもんですからね、私は朝早くから炊き込みご飯を作ったんですよ。

弁当なんか作りたくなかったけど、炊き込みご飯をおにぎりにして持って行けば節約になるかと思いまして。野菜や漬け物も一緒に詰めましたからお弁当のようになりました。


我が家の近くの駅から電車を2つ乗り継いて、ウィリアムズタウンまで1時間ほどでした。ピンク色の星印のあたりの駅で降りて、港の近くのこの街で一番にぎやかな場所に行きました。天気が悪かったせいかとても元気のない街に見えました。

港までは駅からかなり距離がありましたから、延々と歩いて港までやって来ました。ちょうどお昼前だったので、ここでおにぎりを食べました。

海の向こうに見えているのがメルボルンです。この場所の右手にはヨットハーバーがありました。天気が良ければ素敵な場所だと思います。


ここでおにぎりを食べながら「これから何をする?」という話になりました。私はウィリアムズタウンについていろいろ調べて行ったんですけど、どうもウィリアムズタウンで出来ることは少なくて、観光客に人気なのはレストランでの食事と、一番の(そしておそらく唯一の)アトラクションはこれです。


第2次世界大戦時に活躍したオーストラリア海軍の船です。10ドル出せば内部を見学できます。私は以前うちの夫と来た時に見学しましたが、何も覚えていません。そういう船です。

娘は船の見学には興味が無いと言いました。

「じゃあボタニックガーデンに行ってみたい?」
「別にいい…」
「ビーチに行きたいんだったら行く?」
「ビーチに行きたいと言ったのはお母さんでしょ!」
「私はそんなこと言っていないよ」

ということで、娘が行きたいと言うからやって来たウィリアムズタウンですが、娘はしたいことも見たいことも無かったのでした。

私もしたいことも見たいことも無かったですし、2人とも唯一のアトラクションである海軍の船には興味が無いし、お金を使いたくないのでレストランにもカフェにも入らないとなると、

することが無いんですよ!

結局、私達は帰ることにしました。

しかし、また同じ道を駅まで延々と歩いて電車で帰るより、フェリーで対岸のメルボルンに渡ることにしたんです。

娘がインターネットで探したフェリーは、大人一人35ドルもする上に1時間もかかるという事でした。どう考えてもすぐ目の前に見えているメルボルンまで1時間もかかるわけがないと思ったし、一人35ドルはボッタクリじゃないのかとも思いましたけど、そのフェリーに乗ることにしました。

「じゃあ、そのフェリーがどこから出るのか場所を探してちょうだい」

娘が出発場所を探しましたら、ジェム・ピア(Gem Pier)という桟橋から出ると分かりました。

「ジェム・ピアは聞いたことがあるわよ。海軍の船があるところじゃない?」
「いや違う!反対側よ!ここから歩いて9分!よし行こう!」

娘の言葉を信じて歩くこと10分以上。それらしい場所は一向に見えてきませんし、だんだん何も無くなって来ました。

「ちょっとヘンよこれ…」

娘がもう一度地図を確認しました。

「ええ!どうしてえ!こっちじゃあないみたい!」

老眼鏡をかけて私が地図を確認しましたらね、やはりジェム・ピアというのは海軍の船がある桟橋だったんです。私達はまったく反対側に1キロも歩いていたのでした。

元いた場所まで延々と歩いて戻り、そこから反対側へさらに歩いてジェム・ピアという桟橋に到着。その時点で私はすっかり息が上がっていました。

フェリーのチケットを売っている若者がいました。やはりフェリーはここから出るのです。娘に急かされて2人分70ドルを私が払ったんですが、チケットを売っていた若者の座っているテーブルには「メルボルン・クルーズ」と書いてありました。

クルーズってどういうこと?

しばらくしてやって来た船は、フェリーじゃあありませんでした。小さな平たい船でした。


この時点では、まだこの平たい船で対岸に見えているポートメルボルンの桟橋に行くんだろうと思っていたんですけど。

平たい船は思っていたのとは違う方向に進んで行ったのです。

(つづく)


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