あの時、うちの夫はデザートに「クリーム・ブリュレ」(Crème Brûlée)を作りました。
下の写真は私が作ったクリーム・ブリュレで、レシピサイトに載せているものです。
夫が作ったのは、焼く温度が高過ぎたのか焼き過ぎたのか、スフレのように膨れ上がったのが縮んだ感じのいびつな形状をしていて、なめらかなカスタード状ではなくドロドロのコテッジチーズみたいになっていたんですけど。
夫は私のレシピを使わず、マーサ・スチュアートという有名アメリカ人のレシピを使ったのでむちゃくちゃ甘かったですし、はっきり言って失敗作でした。
前回夫がクリーム・ブリュレを作った時には、温度が低すぎたのか焼く時間が足りなかったのか全く固まっていなくて、夫は怒って投げ出してしまったんです。私がもう一度オーブンに入れたらちゃんと固まりましたけど。
あれを教訓にして、今回は焼き過ぎたんでしょうかね。
クリーム・ブリュレというのは、卵黄と生クリームと砂糖で作った濃厚カスタード液を湯煎焼きしたのを冷やして、食べる前に砂糖をかけてそれをガスバーナーで焦がしてカラメルにするんです。
ガスバーナーが無いと作れないし、いろいろ手間がかかるデザートです。
それはともかく、
うちの夫は卵黄を7個使ったので、7個分の卵白が残っていたんですよ。それを消費するために「アーモンドと卵白のクッキー」を作りました。
Cさんは、晩ご飯にいらっしゃった時に、卵白が7個分も残っていることを知ってメレンゲを作って欲しいとおっしゃったんですが、うちの夫はメレンゲが嫌いなんです。
それで作り方はメレンゲに似ているけど、アーモンドミールで作る「アーモンドと卵白のクッキー」を作ったんです。これは、イタリア菓子の「ブルッティ・マ・ブオーニ」(Brutti ma Buoni)というのを参考にして作ったレシピです。
うちの夫にツールショップへ持って行ってもらったら、Cさんをはじめスタッフの皆さんに大好評だったそうです。
じゃあ、このブログに作り方を載せようと思ったら、すでに載せていました。皆さん、ぜひ「卵白消費レシピ」という記事をご覧になってこのクッキーを作ってみてください。
簡単に作れますし、味はマカロンと同じで美味しいんですよ。
そう言えば、以前住んでいた家で、お隣りのテイラーさんにこのクッキーをおすそ分けしたら、「あのカメルーンは美味しかったよ!」と大変気に入ってくださったんですけど。
マカロンのことを英語で「マカルーン」と言うんです。元高校の数学の先生で高齢になられても頭脳明晰なテイラーさんが、「マカルーン」と「カメルーン」(アフリカにある国の名前)を混同しているようだと笑ったのはいい思い出です。
私が卵白を消費したい時に必ず作るのは「ラングドシャ」です。皆さんも作るでしょ?
あれはレシピなんて要らない簡単お菓子なんですよ。必要な材料は「卵白、砂糖、バター、小麦粉」の4つ。
まず使いたい卵白の重さを計ります。そして、それと同じ重さの砂糖と溶かしバターと小麦粉を混ぜるだけ。卵白が30グラムだったら、他の材料も全部30グラムずつです。
しかし、この生地をオーブントレイにスプーンで小さく置いていくのは面倒ですし絞り袋を使ったりするのもイヤなので、私はいつも薄く伸ばして大きなクッキーにします。
これを160度くらいの低めのオーブンでいい焼き色になるまで焼きます。小さなクッキーならもっと高い温度で焼いても大丈夫なんですが、大きな1枚にする時は低めの温度でないといけません。冷えると固くなりますから簡単に割れます。
下の写真はアーモンドフレークを混ぜていますが、入れなくてもいいです。アーモンドフレークを入れるなら、量は他の材料と同じくらいか少し多めがいいでしょう。
英語で書いたレシピはこちらです。でもレシピなんて不要なんですよ。全部同じ分量の材料を混ぜてから、薄く伸ばして160度で焼くだけですから。
焼き色の薄い部分は冷えても固くならないことがありますが、その時は固くならないやつをもうしばらくオーブンに入れておけばよろしい。
メレンゲをケーキのような形にして、120度くらいの低温で焼きます。冷えたメレンゲの上に泡立てた生クリームとお好みのフルーツを乗せたら完成です。メレンゲが甘いので、クリームには砂糖を入れません。
夏のパーティーなどでは人気のあるデザートで、とても美味しいんですよ。でも、うちの家族は作っても食べてくれないので、私は滅多に作りません。
やっぱり、我が家で最も人気のある卵白で作るお菓子は、いちばん簡単な「ラングドシャ」ですね。でっかいのを焼いてバキバキ割ったやつが皆んな大好きで、食べ始めたら止まらないので、あっという間に無くなります。
しかし、そんな作り方をすると「ラングドシャ」とは呼べませんねえ。だって「ラングドシャ」というのは「猫の舌」という意味で、猫の舌の形をしたお菓子だそうですから。
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