私は花粉アレルギーがあるものですから、家の中の至る所にティッシュを置いています。キッチンにもバスルームにも、ベッドの横にもデスクにも、私が活動する場所すべてにティッシュを置いておく必要があるんです。
花粉症シーズンは終わりましたけど、一昨日はティッシュがすぐに手が届く所にあって助かったんですよ。
ABC放送の取材チームが我が家にやって来た一昨日の夜のことなんですけど、うちの夫はインタビューが終わってから、このブログでも度々話題にしている夫の父親が売りに出していまだに売れていない家のメンテナンスのために出かけたんです。
夫は母親の家に泊まったので、この家にいたのは息子と私の2人だけでした。
9時半頃だったと思います。そろそろ寝ようと思った時ですよ。あの日は暑かったんですけど、鼻をかんだら突然ボトボトボトと血が落ちたんです。
「あれ?」と思った瞬間、
滝のように流れ出た真っ赤な鮮血!
「うわっ!これはやばいやつ!」
この時、ティッシュがすぐ手の届くところにあったから本当に助かったんですよ。カーペットを汚さずに済んだのでね。
たちまち蘇る悪夢の一夜!
そのことは「またも入院!今度は鼻血で」という記事に書きましたけど、あの時はシャワーを浴びている時に鼻をかんだら始まったんです。
どうしても止まらないから、うちの娘に病院に連れて行ってもらったんです。医療スタッフは鼻血を止める処置をいろいろしてくれたんですが、どうしても止まらなかったんですよ。
そのため、私は人生最悪の経験をすることになりました。
細長いタンポンみたいなバルーン(筒状の風船みたいなもの)を鼻の中に入れられたんです。バルーンには管が付いていて、注射器みたいなのでバルーンに空気を送り込んでパンパンに膨らませ、そのプレッシャーで鼻血を止めるんです。
こういうやつでした。
このタンポンみたいな部分はね、長さが10センチくらいあるんですよ。こんなに長いものが鼻の中に入るというのもびっくりですが、入れる時はかなりの苦痛を伴います。
私の鼻の穴は小さいので、最初に入れたのは大き過ぎてやり直しました。
出血していたのは左側だけだったのに両方の鼻の中に入れたんです。両方ともパンパンに膨らませていますから、鼻では全く息が出来ません。
貴方ね、こんな物は5分ほど入れておくだけでも苦しいのに、私は一晩中入れていたんです。私の鼻はアンパンマンの鼻のような大きな饅頭のように変形したんですからもう。
そのバルーンのプレッシャーのせいでひどい頭痛になりました。鎮痛薬として飲まされたのが「パナドール」(普通のパラセタモール)と「エンドン(Endone)」でした。
私は「エンドン」という薬は知らなかったんですけど、オピオイド系の強い鎮痛薬で、鎮痛作用は経口投与でモルヒネの1.5倍だそうですよ。
この時、私は「エンドン」のひどい副作用で死ぬかと思うような状態になったんです。意識が朦朧とし始めた時にナースコールのボタンを押したから助かったけど、あの時ボタンを押していなかったらどうなっていたでしょうか。
二度と「エンドン」を服用してはいけません。
とにかく、たかが鼻血で入院し一晩ひどい目に遭ったわけですが、翌日退院する時に医者から怖いことを言われたんです。同じ様な鼻血が再び起きる可能性があると。
動脈からの出血はなかなか止まらないので、同じ様な鼻血が起きたらすぐに病院の救急外来に来てくださいと言われました。そして、あのバルーンを入れるしか出血を止める方法はありませんと。
イヤだ!あのバルーンだけは二度とやりたくない!
絶対に鼻血を止めなくちゃあいけません。
私は鼻をつまんで強く圧迫し、止血を試みました。
鮮血が鼻の中にどんどん溜まって行くのが分かりました。溜まり過ぎて、口の奥からゲゲーッと赤いレバーみたいな塊が出てきました。
何だこれ!
ティッシュも血だらけになって来たので、新しいティッシュに変えようと手を離したらドバーッと大量の鮮血が出て、洗面所が犯罪現場のようになりました。
再び鼻をつまんで止血を試みます。どんどん溜まって行きます。
なかなか止まりません。
しかし私は必死です。
あのバルーンだけは二度とゴメンだ!
しかしね、だんだん私も心配になって来ましたから、30分経っても止まらなかったら息子に頼んで病院に連れて行ってもらうしか無いと思っていたんですよ。
時々鼻の中に溜まった血を外に出しながらが、鼻を圧迫し続けていましたが、30分を過ぎた頃から出血量が減ってきました。
「これなら止まるかもしれない」と思いました。
鼻を冷やしたりしたのも良かったかもしれません。次第に出血量は減って行き、50分後には完全に止まったんです。
心の底からホッとしました。
鼻血というのは、基本的には鼻の柔らかいところをしっかりつまんで強く圧迫し、血液が固まる力で出血を止めるんだそうですけど、止まらない時には病院に行かなくてはいけません。
特に動脈からの真っ赤な色の出血は止まりにくいそうですからね。
病院に行く羽目になった時は、あまりに止まらないので家族も心配して、「ナースオンコール(Nurse On Call)」という電話相談サービスに電話をしたんですよ。
ナースの指示通りに20分間圧迫し続けても全く止まらなくてね、「もう止まったかな?」と思って手を離すとジャーッと血が出るもんですから、電話相談サービスのナースの方が病院に行きなさいとおっしゃったんです。
病院では鼻血を止める方法はいくつか試みたんですよ。スプレーを鼻の中に噴射したりもしましたが、何をどうやっても止まらなかったし、その時点で出血量が相当な量になっていましたからね、バルーンを入れるしか無いと判断されたようなんですけど。
皆さん、あのバルーンはツラいですよ。
私は二度とやりたくないです。
絶対に!
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