2024年1月22日

人生最後の日のつもりで

先日の「トラックをお届けに」という記事で少し書いたK君のことなんですけど、うちの夫が自分のトラックを貸してあげているくらいですから、K君のことは信頼しているんです。

昨年うちの夫が腎臓を提供した時、手術の後に6週間も仕事を休んだんですが、その時、夫が店長の代理として仕事を任したのは若いK君だったんですよ。

だから、うちの夫がK君を信頼していて頼りにしているということは分かるんですけど、突然仕事を休む常習犯だというのは本当のことです。

お腹の調子が悪くなって休むので、食べ物のアレルギーかクローン病のような内臓の病気ではないかと私は思うんですけど。専門医に相談すれば調べることが出来ますが、検査はしていないようです。

そして先日は、勤務スタッフの人数がギリギリだったのに連絡もなく仕事に来ず、お昼頃になってやっと電話をして来て、友人のお母さんが亡くなったので仕事に来れなかったと言ったそうなんですよ。

そして、携帯のバッテリーが切れたので昼まで連絡も出来なかったと。

それを聞いた私は「そんな言い訳が通用するのか?」とブログに書いたわけですが。

先週の木曜日は、その友人のお母さんのお葬式だと言ってまた仕事を休み、そのせいでうちの夫は14時間勤務をする羽目になったわけです。私はトラックをお届けする羽目になりました。

昨日になって事情を知った夫が教えてくれたんですけど、K君の友人のお母さんは、K君がその友人の家に泊まりに行っていた夜に突然亡くなったんですって。

K君の年齢からするとその友人のお母さんは50歳代だと思います。

そういう若い方が突然亡くなるというのは、心筋梗塞とか脳卒中でしょうか。くも膜下出血とか脳出血も考えられますが、いずれにしてもK君と友人がどういう状況になったかは想像できます。

救急車を呼んで、パニックになりながら病院に向かったでしょう。そして、お亡くなりになったわけですからね、翌朝に「じゃあオレ仕事に行くから」と友人を病院に一人には出来なかったでしょう。

欠勤するとの連絡が遅くなったのはやはり問題だと思いますけど、出来なかった事情があったことは理解できます。

「友人のお母さんが亡くなったから仕事を休んだ」という一文からは想像も出来なかった事情があったんです。


それにしても、人の命というのはこんなに突然終わってしまうことがあるんですよ。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が、かの有名なスタンフォード大学でのスピーチで 「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしたことを本当にやりたいだろうか」と毎日自分自身に語り続けたというような話をしました。

私は「今年はできるだけたくさん楽しいことをする」という新年の抱負を立てましたので、何でも面倒くさがらずに積極的に取り組んで、どうせするなら楽しんでやろうと思ってはいるんですけど。

つい先日、ヴィクトリア州内陸部のある小さな町に住む知人を訪ねるという話が持ち上がったんですがね、その町には知人が住んでいるという以外に行ってみたい理由も無いし、我が家からだと車で3時間くらいかかりますから私は3時間も運転したくないし、行くのは面倒くさいと思ったんです。

でも、家にいていつもの家事をして過ごすのと行ったことのない町に行って知人家族にお会いするのと、どっちが楽しいだろうかと思えば後者ですよ。

もし人生最後の日だったら、より楽しいことに挑戦するだろうと思います。「今日は面倒くさいからまたいつか…」と思っているうちに、私の命は突然終わる可能性もあるんです。

知らない町に行ってみるだけでも面白いことがあるかもしれません。私が車を運転するしか他の選択肢が無いわけですが、それなら私が運転すればいいのです。

3時間も運転するのは疲れますけど、途中でどこかの町に止まって休憩すればいいんですし、別の知らない町を見ることもできるでしょう。

K君の友人のお母さんが突然亡くなったという話を聞いて、昨日はそんなことを考えました。「今年はできるだけたくさん楽しいことをする」のが目標なんですから、頑張って楽しいことをしようと思います。


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