2024年1月23日

死ぬかと思ったトウガラシの誤嚥

誤嚥(ごえん)というのは、食べ物が誤って気管の方に入ってしまうことです。

気管やその先の肺に食べ物が入ってしまうと、息が出来なくなったり肺炎になったりしますから非常に危険です。ですから、人間にはそれを防ぐための仕組みが備わっていますよね。

食べ物が気管に入ったことを感知する感覚が正常に機能していれば、直ちに脳から指令が出て肺の周囲にある筋肉を勢いよく収縮させて肺から空気を押し出し、その空気の圧力で誤って入った食べ物を出すことができます。

そういう状態になることを「むせる」と言うわけですが。

いやあ、昨日はホントに大変な目に遭いましたよ。むせたってもんじゃあなかったです。

お昼ご飯に「しらたきの炒め物」を作ったんです。低カロリーの焼きそばみたいなものですが、食べてみたらピリ辛さが欲しいと思ったのでクリスピーチリオイルというものを乗せたんです。「食べるラー油」と呼ばれている食品と同じようなものです。

私がいつも買うのはこれ。


このクリスピーチリオイルはそれほど辛くないので、結構たっぷりと乗せました。混ぜれば良かったんでしょうが、これをたっぷり乗せた「しらたきの炒め物」を、私は蕎麦をすする要領でズズーズズーと食べていたんですが。

あっと思った時にはもう遅い!

何かが気管に入ったことはすぐに分かります。

2秒後くらいに「むせ」が始まりました。そして、気管に入ったのはトウガラシだと分かりました。

だってね、ゴホゴホ!ゲホゲホ!と咳き込む度に、トウガラシの辛味が鼻の中にまで広がって行くんですよ。そして、これが痛いんです。

気管に入ったのがトウガラシと分かったからには、何としてもトウガラシを気管から全部出さなくちゃあいけませんからね、より強くゲホッ!ゲホッ!とやっていたら、何とお腹の筋肉がつりました。

アイタタタ…

筋肉がつってるのも痛いんですけど、喉の奥や鼻の中も痛いんです。しかし、そういうことにかまってはいられないんですよ。とにかくトウガラシを気管から全部出すことが先決なんだから。

涙も流れていましたが、そんなものをふいている余裕もありません。

お腹の筋肉が激しくつっていますから、体勢をいろいろ変えながら下向きになって、5分くらいむせ続けましたよ。

いやあ苦しかった!死ぬかと思った!

咳はおさまり辛いのも痛いのもおさまったので、トウガラシは全部出たと思います。

ああ、びっくりした!


しかしねえ、この「食べ物が誤って気管に入ったことを感知する能力」も「筋肉を勢いよく収縮させて肺から空気を押し出す力」も、老化に伴って衰えてい行くんですって。

だから、高齢になると「食べ物が気管に入ったことに気が付かない」とか「むせることができない」ということが起きて、肺炎になるんだそうですよ。

しっかりむせることが出来ているうちは、誤嚥(ごえん)を防げているというわけですけど、一人でいる時にこういうことが起きるとちょっと怖いですよねえ。

誤嚥で食べ物が詰まってしまうこともありますからね。

うちの息子が小さかった頃に、薄いライスクラッカーを詰まらせて紫色になったことがありますけど、あれは人生最も怖かった瞬間です。

トウガラシの誤嚥はキツかったですけど、私はお団子か何かにかけた「きなこ」を吸い込んでひどい目に遭ったこともありますよ。「きなこ」にはむちゃくちゃむせました。

「きなこ」をかけたお餅なんて、相当危険な食品と言えるでしょう。

とにかくゆっくりよく噛んで、誤嚥しないように気をつけて飲み込まないといけませんね。昨日の「しらたきの炒め物」は、お蕎麦をすするようにして早食いしたのが良くなかったな。

反省…

しかしねえ、高齢の方が昨日の私のようなことになると、命に関わるかもしれません。


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