私がお料理のレシピサイトを趣味でやっていることはこのブログでも度々話題にしています。
ウェブサイトで公開しているレシピのほとんどは、英国版クックパッドでもシェアしています。クックパッドでシェアしているのは、もっと大勢の人に見てもらうためと、自分のウェブサイトが何らかの理由で失くなった時のためのバックアップでもあります。
毎朝、ウェブサイトとクックパッドに届いているメッセージに返事を書くのが日課です。世界中のいろいろな国に住んでいる人達からメッセージをもらいます。料理のアイデアやレシピをもらうこともあって、そこから新しいレシピを作ることもあるんですけど。
今朝は驚くべきメッセージが届いていました。「生姜の佃煮」の食べ方についてです。
「生姜の佃煮」というのはこれです。
生姜はお料理に欠かせない材料です。私はチューブ入りのおろし生姜は使ったことがありません。必ず新鮮な生姜を自分でおろしたり切ったりして使いますが、八百屋に旬のジューシーな生姜が山盛りで安く売られていたりすると、私はこの佃煮を作りたくなります。
薄切りにしたのを5分ほど茹でてから水を切ります。新たに水を加えて、砂糖・しょうゆ・みりんを足して汁けがなくなるまで煮てから、鰹節と炒り胡麻を混ぜるだけです。
炊きたてのご飯に乗せて食べると美味しいんですよ。
さて、メッセージをくださった方の食べ方なんですが、私の想像の域を遥かに超えていました。
皆さん、想像してみてください。その方がどのようにこの「生姜の佃煮」を楽しんだか。というか、前菜として提供したと書いてありましたので、その方はプロの料理人ではないかと思うんですけど。
日本人は絶対に思いつかない食べ方ですよ。
作り方は3ステップ。
1.ライム味が付いたコーントルティーヤ(とうもろこしの粉で作った薄焼きパン)に「生姜の佃煮」を並べる。(コーントルティーヤが想像できない方は、「corn tortilla」というキーワードで画像検索すると写真を見れます。)
2.並べた「生姜の佃煮」の上に熟成したチェダーチーズをかける。(チェダーチーズを粗く下ろしたものだと思います。)
3.チーズが溶けるまで電子レンジで加熱して完成。
私の脳みそのどこをどうつついても、「生姜の佃煮」をそのようにして食べるというアイデアは出てきません。
そもそも、ライム味が付いたコーントルティーヤというのがどういう味なのかがよく分からないけど、それと熟成したチェダーチーズと「生姜の佃煮」が合わさったらどういう味になるかが想像できません。
佃煮とチーズは分かります。例えば照り焼きチキンを乗せたピザなんていうのもありますが、美味しいですよね。
ライム味が付いたコーントルティーヤというのがミステリーだな。
この方は、鰹節は入れなかったそうなんですが、鰹と昆布の出汁で生姜を煮たそうなんですよ。味と旨味のために。その出汁に砂糖・しょうゆ・みりんを加えて、シェリーヴィネガーというシェリー酒から作った酢も少々加えて煮たそうです。
時々びっくりするようなアレンジをされている方からメッセージをもらうことがありますけど、この方の「生姜の佃煮」アレンジはトップ10に入ることは間違いなし!
