2025年4月18日

生姜の佃煮の面白い食べ方

私がお料理のレシピサイトを趣味でやっていることはこのブログでも度々話題にしています。

ウェブサイトで公開しているレシピのほとんどは、英国版クックパッドでもシェアしています。クックパッドでシェアしているのは、もっと大勢の人に見てもらうためと、自分のウェブサイトが何らかの理由で失くなった時のためのバックアップでもあります。

毎朝、ウェブサイトとクックパッドに届いているメッセージに返事を書くのが日課です。世界中のいろいろな国に住んでいる人達からメッセージをもらいます。料理のアイデアやレシピをもらうこともあって、そこから新しいレシピを作ることもあるんですけど。

今朝は驚くべきメッセージが届いていました。「生姜の佃煮」の食べ方についてです。

「生姜の佃煮」というのはこれです。


生姜はお料理に欠かせない材料です。私はチューブ入りのおろし生姜は使ったことがありません。必ず新鮮な生姜を自分でおろしたり切ったりして使いますが、八百屋に旬のジューシーな生姜が山盛りで安く売られていたりすると、私はこの佃煮を作りたくなります。

薄切りにしたのを5分ほど茹でてから水を切ります。新たに水を加えて、砂糖・しょうゆ・みりんを足して汁けがなくなるまで煮てから、鰹節と炒り胡麻を混ぜるだけです。

炊きたてのご飯に乗せて食べると美味しいんですよ。

さて、メッセージをくださった方の食べ方なんですが、私の想像の域を遥かに超えていました。

皆さん、想像してみてください。その方がどのようにこの「生姜の佃煮」を楽しんだか。というか、前菜として提供したと書いてありましたので、その方はプロの料理人ではないかと思うんですけど。

日本人は絶対に思いつかない食べ方ですよ。

作り方は3ステップ。

1.ライム味が付いたコーントルティーヤ(とうもろこしの粉で作った薄焼きパン)に「生姜の佃煮」を並べる。(コーントルティーヤが想像できない方は、「corn tortilla」というキーワードで画像検索すると写真を見れます。)
2.並べた「生姜の佃煮」の上に熟成したチェダーチーズをかける。(チェダーチーズを粗く下ろしたものだと思います。)
3.チーズが溶けるまで電子レンジで加熱して完成。


私の脳みそのどこをどうつついても、「生姜の佃煮」をそのようにして食べるというアイデアは出てきません。

そもそも、ライム味が付いたコーントルティーヤというのがどういう味なのかがよく分からないけど、それと熟成したチェダーチーズと「生姜の佃煮」が合わさったらどういう味になるかが想像できません。

佃煮とチーズは分かります。例えば照り焼きチキンを乗せたピザなんていうのもありますが、美味しいですよね。

ライム味が付いたコーントルティーヤというのがミステリーだな。

この方は、鰹節は入れなかったそうなんですが、鰹と昆布の出汁で生姜を煮たそうなんですよ。味と旨味のために。その出汁に砂糖・しょうゆ・みりんを加えて、シェリーヴィネガーというシェリー酒から作った酢も少々加えて煮たそうです。

時々びっくりするようなアレンジをされている方からメッセージをもらうことがありますけど、この方の「生姜の佃煮」アレンジはトップ10に入ることは間違いなし!


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2025年4月17日

物は考えようだと思う理由

先月、「治験ボランティアの報酬」という記事を書いています。1月には「人間モルモット再び」という記事も書いています。未だに定職にはつけていないうちの息子が、短期で報酬を得られるクリニカルトライアル(治験)に参加しようとした話です。

実は近年、オーストラリアは治験の実施地として注目を集めているんだそうで、医薬品に限らずバイオテクノロジーや医療機器などの分野でも、年間1000件を超える治験がオーストラリアで行われているそうなんです。

治験のボランティア被験者になると高額な報酬がもらえることが多いので、無職や低所得の若者(旅行者を含む)にとっては「魅力的なアルバイト」らしいのです。息子も報酬が目的で参加しようとしているんですが、上手く行っていません。

1月に参加したシスティック・ファイブローシス(Cystic Fibrosis)という難病の治療薬に関する治験では、直前検査で尿に結晶と血液が含まれていることが分かったために失格になったのですが、そのおかげで腎臓結石が出来ていることが分かりました。

物は考えようですよ…

失格になったので報酬は得られなかったけど、自分の健康問題が分かってそれに対処することが出来たんですから。

3月に参加しようとしたのは、免疫治療薬に関する治験でした。薬で一部の免疫システムを無効にするとかでリスクも有るし、入院期間も4週間近かったので、報酬が非常に高額でした。

残念ながら息子は補欠扱いになったんですが、被験者に選ばれていた一人が直前検査で新型コロナの陽性反応が出たとかで失格になり、補欠のうちの息子が選ばれることになりかけたのに、直前検査で採血した息子の血液が行方不明になって見つからず、結局息子は被験者に選ばれなかったのでした。

あれから1ヶ月が経ち、実は昨日、また同じ治験の2回目に参加するための検査を受けに行ったのです。今回は補欠扱いでもなく失格になったそうなんですけど、その理由を聞いて、本人もうちの夫も私も被験者に選ばれなくてに良かったと思ったんですよ。

1回目の治験で、複数の被験者に肝臓の障害が生じたんだそうです。薬の副作用によって肝臓の機能が障害されることは珍しいことではありませんけど、どういう障害だったのか、軽かったのか深刻だったのか、詳しいことは分かりません。2回目の治験を行おうとしているんですから、それほど深刻ではなかったのかもしれません。

しかし、薬の副作用で肝臓の機能が障害されることが分かったので、どんな些細なことでも肝臓に何らかの問題がある人は被験者に選ばないことが決まったそうなんです。

うちの息子の肝臓には現在は何の問題も見つかっていないんですが、かつて脂肪肝だったことがあるのと「ヘモクロマトーシス」という肝臓に鉄が過剰に蓄積される先天性の病気の遺伝子を持っているという理由で失格になったそうです。

やはり物は考えようです…

先月の1回目の治験で息子の血液が行方不明になっていなかったら被験者になっていたわけで、今頃は薬物性の肝臓障害で治療を受けていた可能性があるわけです。

まあとにかく、今後再び治験に参加を試みるとしても、息子は今までよりも慎重にもっと勉強してから決めるでしょう。何回か治験が実施されていて被験者の安全が確認されているものを選ぶでしょうね。

私も、治験にはこうしたリスクがつきものなのだということを再認識した次第でございます。


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2025年4月16日

「かしこまりました」と日本語の劣化

私達家族は、4人全員が英語と日本語の両方が話せるんですけど、それぞれ自分が話しやすい言葉で話しますので、私以外の3人は英語を話します。

私は3人の会話について行けないことがよくあります。語彙や聞き取り能力の問題がありますので。

息子と娘は、私と話す時には日本語で話そうとしてくれます。夫は、息子や娘以上に語彙が限定的ですけど、日本語で話してくれることはあります。

この夫と私の日本語会話がですね、自分でも話していて不自然だなと感じるんですよ。何故なら、私達の会話は教科書的丁寧語日本語会話になることが多いからです。

「おはようございます」「ありがとうございます」「◯◯していただけませんか?」といった具合に、「です・ます・ございます」という会話になるんですけど、これに尊敬語や謙譲語が入るんです。

先日、義母(夫の母親)の家に行った時のことです。早朝に献血に行った夫と何時にどこで落ち合って行くかということで連絡を取り合っていたんですが、夫が献血センターの近くで義弟と偶然会ったので、家に帰る義弟の車に乗せてもらって行くと電話をして来ました。

「じゃあ、私一人で行けばいいのね?」
「はい、そうです」
「オッケー、じゃあ10時頃に家を出るわ」
「そんなに早く行かなくてもいいです。僕らは11時くらいにここを出ますから…」
「じゃあ12時くらいに着くように行くわ」
「はい、かしこまりました!」

かしこまりました?

そんな言葉を思いついたのは大したもんですけど、「かしこまりました」というのは相手の要求を理解していることを伝える言葉ですよねえ?夫は、単に「分かった」という意味で使ったと思いますが、この文脈で使うのは違和感があります。

しかも自分の妻に、最上級の敬意を表す謙譲語を使うというのが、めちゃくちゃ違和感あるんですけど。

しかし、うちの夫の日本語には良くある話なのでございます。


夫が私の日本語に合わせて普通の日本語で会話すればいいのにねえ、私が夫の教科書日本語に合わせて丁寧語や謙譲語を使って話すのは、ちょっとヘンだといつも思うんですよ。言葉の使い方が間違っている場合も多いけど、いちいち間違いを指摘したりしませんから、ヘンテコ日本語会話が続くのです。

夫は、以前は仕事で日本語を使っていたんですが、今は私と話す時しか使いませんから、どんどん普通の日本語を忘れています。

私の日本語もレベルが落ちています。先日メルボルン領事館に行った時には、自分で話しながら自分の日本語がたどたどしいと自覚しました。

領事館の方と話しながら、大人の日本人が話す普通レベルの語彙が時々出てこないので、その部分を英語の単語で誤魔化そうとして、文法もヘンテコな日本語になったりしました。

普通レベルの日本語を話す機会が滅多に無いのでね、スラスラと言葉が出て来なくなっているのですよ。このブログを書いていなかったら、もっと日本語を忘れていたでしょう。

一方、英語の方もレベルが落ちています。最近家族以外と話す機会が減っていますので、英語もスラスラと出て来なくなっているんです。家族とはいつも日本語で話すので、ほとんど英語を話していないからです。

日本語の読み書き能力は維持しているのと同様に、英語も読み書きは大丈夫なんですけど、スピードが必要な「話す」能力が落ちているわけです。

もっと話す機会を増やさないと、さらに落ちて行くでしょう。老化も拍車をかけてくるでしょうしね。


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2025年4月15日

飲むんじゃなかった…

同じことが起きたのは2年前のちょうど今頃でした。

あの時、二度と飲まないと誓ったのに、2年も経つと苦しさの記憶も薄れると言うか、また飲んでしまったのが「ダルコラックス(Dulcolax)」という薬です。

「ダルコラックス」と言うのは、日本で有名な「コーラック」という薬と同じような下剤です。主成分が同じビサコジル(Bisacodyl)で、錠剤の大きさも同じような小粒で、色はピンクじゃあなくて黄色いんですけど、これを就寝前に2錠服用するようにと書いてあります。


かつて私が愛用していた頃の「コーラック」は、「ピンクの小粒コーラック」というTVコマーシャルで有名でしたが、現在は種類がいろいろあるようですね。

「コーラック」のウェブサイトを見たら、服用量は大人の場合は2錠と書いてあります。以前は1錠でしたけど、薬剤の量が変わったんでしょうか。

「コーラック」はよく効く薬でした。たいていは効き過ぎました。寝る前に1錠服用すると、コマーシャルでは「翌朝目覚めの頃に穏やかなお通じ」ということでしたが、私の場合は翌日の午前中のいつ頃かは分からないけど突然に「激痛を伴って便意が襲ってくる」ので、休みの日にしか飲めませんでしたよ。

オーストラリアでは、「ダルコラックス」が最も一般的な便秘薬です。スーパーでも売っています。この薬もよく効いていたんですよ。お腹は少し痛くなりますが、便秘解消に効果のある薬でした。

ところが、ある時、いつものように2錠服用した日の夜中に恐ろしい腹痛と下痢に襲われて筆舌に尽くしがたい苦しみを味わったのでございます。あれ以来怖くて「ダルコラックス」は飲めなくなっていたんですけど。

再び「ダルコラックス」に手を出したのが2年前のこと。その時は、さすがに2錠飲むのは怖かったので1錠だけ飲んだのですが、夜中に始まった痛みが朝の5時頃には激痛になりまして。

震える寒さのバスルームで、服が濡れるほどの大汗が出て、目まいもして、とんでもない下痢になり、私はただただ後悔したのでした。そして、二度と飲まないと誓ったのに、昨夜また飲んだのですよ。1錠だけですけど。

そして同じことが起きました。

体力的に、ダメージが前回よりも大きいです。「ダルコラックス」は捨てました。もう飲んじゃあダメです。


オーストラリアにお住まいの皆さんの中で便秘でお困りの方は、「コーラック」によく似た「ダルコラックス」を試してみようとお思いになるかもしれません。

最初から2錠は止めた方がいいですよ。まず1錠で様子を見て、もし効き目が弱かったら2錠にすればいいんですから。そして、初めて飲む時は、お休みの前の日にした方がいいと思います。

どんな事が起きるか分かりませんからね。服用後、効果が出るまでに要する時間も個人差がありますし。学校や仕事に行っている時に突然激痛が襲って来るということも考えられるわけですから。

それにしても、今朝の体力消耗感はハンパないです。

絶対にもう二度と買いません。


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2025年4月14日

体調不良とカージャック

皆んな半袖を着ているのに私一人ガクガク震えて防寒コートを着ていた日があったんですが、あの頃から体調不良が続いていました。

夜眠れないのが最大の原因だと思うんですけど、元気が出ないし頭がフラフラするんですよ。立ちくらみを経験したことがある方なら分かるでしょうが、ああいうクラ〜とする感じが常にしているんです。そして、突然バランスを崩したりするわけ。

土曜日にメルボルンに行った時には、前の晩やはり眠れなかったので睡眠薬を飲んで眠ったんですが、薬で眠った翌日は必ずフラつきますからね。駅まで息子に送って行ってもらって電車で行ったんです。帰りは娘が家まで車で送ってくれました。

昨日の日曜日は最悪でしたよ。ほとんど眠っていなかったのでスーパーへ買い物に行く元気も無くて。冷蔵庫は文字通り空っぽだったし、晩ご飯を作る元気も無いので、うちの男達はピザを買って来て食べました。

昨夜は、8時前にベッドに入ったらすぐに眠りました。さすがに身体が必要としていたんでしょう。夜中に何度も起きましたけど、4時半まで眠りましたから合計したら7時間くらい眠ったと思いますよ。奇跡的!

今朝は体調がマシなので、今日こそは食料を買いに行かないといけません。


ところで、うちの娘の話なんですが、事件があったんです。

土曜日に私を家まで送って来てくれた後、夕方まではここにいたんですが、夜は友達とメルボルンに遊びに行きました。深夜まで楽しんで、一人で車を運転して家に帰っていた時のことだそうです。

住んでいるシェアハウスの近くまで帰った頃、突然若い男2人が道路に出て来て、大きく手を振って娘の車を止めたんですって。

娘は車のドアはロックする習慣がありますからドアはロックしてあったそうですが、窓を少しだけ開けて男達の話を聞こうとしたそうです。助けを必要としている可能性がありますからね。

そうしたら、その男達がドアを開けて中に入って来ようとしたんですって。

カージャックというやつ!

ドアがロックされていると分かって、男達は後ろから近づいてきた別の車に向かったそうです。

娘はその場から離れて車を停め、緊急通報ダイヤル「000」に電話をして警察に通報したそうです。

皆さん、車を運転する時、ドアをロックしていますか?私はロックしていません。 ロックしていたら何かあって助けが必要な時に窓を割らないといけないとか、事故の時にすぐ外に出られないとか、そういう理由からですけど。

不審者を見たら、ドアはロックしなくちゃいけませんね。車を止められて、困っているから助けてくれと頼まれても、自分の安全が確信出来ない時には絶対にドアを開けちゃあいけません。

うちの娘は、こういう状況における対応についても、クラヴ・マガで学んだそうです。クラヴ・マガは、格闘術を学ぶだけじゃあないんですって。あらゆる状況で自分の身を守る判断力も学ぶんだそうです。

何事もなくて良かったですけど、ドアがロックされていなかったら、引きずり出されて車を奪われていたかもしれません。


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2025年4月13日

久しぶりのメルボルン

昨日の土曜日、うちの娘に誘われてメルボルンの韓国レストランにお昼ご飯を食べに行きました。

朝は寒いくらいだったのに夏のような天気になって、気温は32度まで上がったんですけど、乾燥していたせいか暑さは感じませんでした。

娘は、土曜日の午前中はクラヴ・マガのトレーニングがありますから、それが終わってから韓国レストランの前で待ち合わせたんですが、そのレストランはフラッグスタッフ駅の近くにあるんです。

私はメルボルンに住んで30年以上になりますが、フラッグスタッフ駅で降りたのは初めてでした。駅の近くに広い公園がありました。フラッグスタッフ・ガーデンズ(Flagstaff Gardens)という公園です。

天気が良かったので大勢の人がいました。ピクニックをしたり、ヨガをしていたり、本を読んでいたり、昼寝をしていたり、それぞれ好きなことを楽しんでいました。


メルボルンのいい所は、こういう公園がたくさんあることです。


早く着いたので公園内を散歩をしました。大きな木がたくさんあって、疲れたら木の下のベンチに座って休めるし、とても気持ちの良い公園でした。



韓国レストランは「Hansang」というお店で、公園のすぐ前にありました。娘が2人用セット(78ドル)を勧めるのでそれを頼みました。メインのおかずを2種類選べるようになっていました。ご飯とお汁と10種類のおかずが付いていました。ウェイトレスの方がテーブルに持って来られた時には、その量にびっくりしましたよ。


メインのおかずは、塩サバを焼いたのとタコと野菜の炒め物を頼んだんですけど、タコの炒め物はソースが真っ赤で辛くて、一口食べて汗が吹き出ました。あまり辛くしないようにお願いしたんですが、それでも辛かった。

何年ぶりかで食べた塩サバはとても美味しかったんですが、1匹分でしたから量が多すぎるんです。私は塩サバ半身の半分くらいとおかずを少々食べてお腹がいっぱいになったのに、もったいないからご飯も食べて、食べる度に汗が吹き出るタコと野菜の炒め物も食べて、満腹の2倍くらいお腹がパンパンになりました。

娘もたくさん食べましたが、全く食べ切れませんでした。2人用セットは3人分はありましたよ。そして、韓国レストランに行くたびに思うけど、金属製の細くて薄いお箸が食べにくいです。手が痛い人には特に難しいです。

帰りに韓国ベイカリーに寄ってケーキを買って帰りました。これはモンブランケーキ。私にとって特別な意味のあるケーキです。


ケーキは美味しかったけど、小さなケーキや焼き菓子が7ドルも8ドルもするのには驚きました。そんなケーキ屋に人が並んでいるのにも驚きました。私達はかなりの時間並んで買ったんです。

ガラスのケースに並んだケーキは次々に無くなって行って、うちの娘が買いたかった焼き菓子は私達の順番が来た時には売り切れていました。

それにしても、うちの娘は韓国の食べ物が好きなようです。韓国料理は日本料理の次に好きなんだそうです。この次に韓国レストランに行く時には、私は自分のお箸を持って行きます。細くて薄い金属製のお箸は、私には難し過ぎますから。


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2025年4月12日

ジェイムス・ブラントの曲「モンスターズ」

最近毎日のように見ている動画があります。

同じ動画を繰り返し見ているわけじゃあないんです。同じ動画を見ている人達のリアクションの動画をいろいろ見ているんです。

YouTube にリアクション動画というのがたくさんあるんですよ。映画やTVドラマを見たり音楽を聞いている自分のリアクションを撮影して、それについての感想とか評価などを話す場面を加えた動画を公開している人が大勢いるんです。

きっかけは、YouTubeにおすすめ動画として表示されたTV番組「アメリカン・アイドル」のオーディションシーンでした。オーディションで1人の若者が歌ったのが「モンスターズ」という曲だったんです。

「モンスターズ」は、ジェイムス・ブラントという英国人シンガーソングライターの作品です。ジェイムス・ブラントさんは、世界的に大ヒットした(というか大ヒットし過ぎて嫌われる原因にもなった)「ユア・ビューティフル」(You're Beautiful)という曲で有名です。私もその曲だけは聞いたことがありましたけど、その曲を歌っている人の名前は知りませんでした。

ジェイムス・ブラントさんのお父さんが、ステージ4の慢性腎臓病になられたんだそうです。腎臓の移植手術が必要だったそうですが適合する人が見つからず、お父さんが病気で亡くなられる可能性が出て来たわけですよ。その時に、お父さんへの自分の気持ちを歌にしたのが「モンスターズ」だそうです。人生が終わろうとしている父親に別れを告げる息子の心情を歌った曲です。

この曲のミュージックビデオが感涙必至なんです。

ワンテイクで撮影されたそうです。ジェイムス・ブラントさんがカメラに向かって歌っているだけですが、歌っているジェイムス・ブラントさんは、明らかに感情的になって目に涙が溢れて来ます。こぼれそうな涙をこらえながら歌っています。途中からお父さんが隣りに座っていることが分かります。

「成長して大人になった男同士として別れを告げる」という歌詞があります。「お父さんの間違いは僕が知っている、僕の間違いはお父さんが知っている、許し合う必要もないし忘れる必要もない」「お父さんが眠っている間に、僕のことを誇りに思ってくれるように頑張るよ」「安心して目を閉じて、今度は僕がモンスターを追い払う番だから」と歌うんです。


この曲のリアクションを撮影している人達のうち、特に強いリアクションを見せるのは男性達です。

「息子」にとって「父親」というのは、いつかは男として対等になり、そして超えて行くべき人です。息子は自分が一人前の男になったことを父親に証明したいものだし、父親に自分のことを誇りに思って欲しいものだとリアクション動画の男性達は話します。

母親と娘との関係性とはだいぶ違いますね。

「モンスターズ」を初めて聞く男性達は、1番の歌詞の途中で、この曲が死にゆく父親に別れを告げる息子の心情を歌っていると分かるやいなや動揺します。2番の歌詞になると、皆さん涙を流します。

お父さんが隣りに座っていることが分かった瞬間に強いリアクションを見せる人も多いです。号泣する人もいます。カメラの前で泣きたくないのか、曲を途中で止めて退席する人もいます。

自分の父親や祖父を亡くした経験がある男性達は、かなり激しく泣きますよ。下の動画の方は、始まり部分では随分チャラいんですけど、大好きだったお父さんを病気で亡くされていて、歌詞の全てが自分の経験と重なると言って涙を流します。最後にいいコメントをするんですよ。


リアクション動画を撮影している人達の中には、複雑な親子関係だった人達もいます。中にはこれまで他人に話して来なかった父親への気持ちをカメラに向かって話す人もいますし、自分にとって大事な人を亡くすということについて心に響くコメントをする人もいます。

こういう感情というのは、人種や民族が違っても共通ですね。「モンスターズ」は大ヒット曲ではないようですけど、多くの人々の心に響く名曲だと思います。


ちなみに、ジェイムス・ブラントさんのお父さんは、幸いなことに腎臓が適合した遠縁の従兄弟さんから腎臓の提供を受けて生体腎移植手術を受けられました。現在はお元気になられているそうです。

お父さんの名前は、チャールズ・ブラントさんとおっしゃるんですが、腎臓を提供した従兄弟さんも同じチャールズ・ブラントさんだったので、間違えないように手術前にはおでこに「あげる人」「もらう人」とマジックで書いたという逸話をどこかで読みましたよ。

お父さんのチャールズ・ブラントさんも、腎臓のドナーだったそうです。残った1つの腎臓が慢性腎臓病になったんですね。移植が必要だったのに、適合するドナーがなかなか見つからなかったそうなんですけど。

うちの夫も腎臓を提供したので1つしかないわけですが、腎臓病になるんじゃあないかと心配しています。ホントに食べ物に気をつけていませんし、減量にも取り組んでいませんからね。

夫にはずっと健康でいて欲しいのですよ。


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2025年4月11日

ひいおじいさんの懐中時計

先週の土曜日はうちの夫の誕生日だったんですが、私は何もプレゼントをあげませんでした。

息子や娘は、誕生日のプレゼントに物を買うことはしません。手作りの物、例えば自分で描いた絵をあげるとか、何か美味しい物を作るかです。今年は息子が子羊肉のロースト料理、娘が巨大なバースデーケーキを作りました。

母親とそのパートナーからはスクラッチ宝くじをもらったそうですが、1ドルも当たりませんでした。父親からは一昨日数日遅れのプレゼントをもらったそうです。夫はそのプレゼントがとても嬉しかったそうなんですよ。

もらったのは、父親の祖父、すなわち夫の曽祖父が使っていた懐中時計でした。この人は列車の車掌をしていたそうなんです。100年以上前のことですから、蒸気機関車が引っ張っていた汽車の車掌です。その仕事で使っていた懐中時計だそうです。

うちの夫が生まれた時、父親はまだ20歳そこそこでたいへん若かったですから、夫が子供の頃には曽祖父はまだ健在だったそうで、夫は曽祖父のことを覚えているんだそうです。その曽祖父の思い出の品を譲り受けたのですから、嬉しかったでしょう。


珍しい懐中時計です。カレンダー付きなんです。時刻を示す通常の文字盤の中に4つの小さな文字盤が組み込まれています。「月」「日」「曜日」「月相」を示す4つです。

一番下の6時のところにあるのが「月相」を示しているんですよ。よく見ると絵になっているんです。紺色の星空の下に白い部分が見えます。この部分から徐々に黄色い月が現れて毎日1目盛りずつ上昇し、三日月になり、半月になりそして、満月になった時には中心に来ます。そして徐々に隠れて行くので、月が欠けて行くように見えるんだそうです。

月の満ち欠けの周期は30日弱ですから、どうして目盛りが60まであるのか不思議なんですけど。月の満ち欠けを正確に知ることが重要な職業もあったため、古い時計にはこうした「月相」を表す文字盤付きのものがあったそうです。


この懐中時計には小さな傷がたくさんあって、実際に曽祖父が仕事で使っていたことが分かります。それにしても、素晴らしいですよねえ。

もしも私が子供の頃に曽祖母が健在で、一緒に時間を過ごしたこともあって、その曽祖母が大事に使っていた何かを受け継ぐことが出来たとしたら、それは特別なものです。

この懐中時計の中の機械仕掛けはきっとすごいでしょうね。そんなに大きくないんですよ。スイス製です。昔の職人達は、一体どうやってこんな精巧な時計を作っていたんだろうかと思います。

汽車の車掌だった曽祖父がこの懐中時計を使っていたと聞いて、「きかんしゃトーマス」に登場するファット・コントローラー(トップハム・ハット卿)がポケットから懐中時計を取り出す様子を想像しました。

本当に特別な誕生日プレゼントをもらったと思います。

この懐中時計を修理してもらって動くようにしたいと、夫は言っています。月が動くのを私もぜひ見てみたいです。


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2025年4月10日

のんびり作業員と停電

昨日の電柱の工事の件ですけど、4月9日の午前7時半から午後3時半の間に工事をするため通行止めになる旨の手紙は何週間も前に届いていました。どのエリアで車の通行が不可能になるかを示すカラー地図付きで、停電になることも書いてありましたし、私達はカレンダーにメモをしてこの日に備えていたんですけど。

朝の7時頃にはもう工事車両がたくさんやって来て準備を始めていましたが、通行止めになったのは通告どおりの7時半です。それを過ぎてから道路に出て来た数台の車が立ち往生して、作業員に苦情を言っていました。

手紙が届かなかったとは考えにくいので、ちゃんと読まなかったんじゃあないでしょうか。あの人達がどうなったのか知りませんが、何とか通してもらったのでしょう。

8時過ぎには我が家の電気は止まりました。洗濯機も途中で止まり、iPhone の充電も止まり、WiFiも止まり、早く工事が終わるのを待つばかりでした。

そうしたら、11時頃に騒音がパタリと止んで静まり返ったのですよ。もう工事が終わったのかと思って窓の外を見ると、作業員達はモーニングティータイム(午前中の休憩時間)だったのでした。

しばらくして、作業は再開しました。


ところが、またすぐに静かになりました。

今度は、ランチタイム(昼食の休憩時間)だったのですよ。休憩時間になったら作業を止めて「休憩」をしないといけないんです。オーストラリアの労働者の権利は、厳格に守られているのでございます。

私はねえ、停電だと分かっているのについつい何度も冷蔵庫を開けてしまったので、冷蔵庫の中の温度が上がってしまって、早く電気が戻って欲しかったんです。

おーい!早く終わってよお!

と叫んでもどうしようもありません。

労働条件に従って、決められた時間だけ働くことが求められるわけですから、早めに仕事に戻ろうと思う人がいてもそうは行かないのです。チームワークの場合はなおさらです。作業員達は休憩時間を持て余し気味の様子で、皆さんスマートフォンをいじっていました。


2時を過ぎた頃、急に洗濯機が動き始め、部屋の電気が付き、プリンターがカタカタと音を立て始めました。電気が戻り、冷蔵庫もすぐに冷たくなりました。3時までには工事車両も全て姿を消しましたよ。

電柱の上に上がって実際に作業をしている人以外に、路上に立って見ているだけの人とかもいましたが、ああいう仕事の人は一体どのくらい給料をもらっているんでしょうかね。

最低賃金(時給なら24.10ドル、週休なら915.90ドル)はもらっているはずですが、聞くところでは、交通整理と言うか監視をしている人の賃金はかなり良いそうです。昨日は完全に通行止めにしてやっていたので、交通整理をする必要もなかったわけですけど。

朝は苦情を言う住民とトラブっていましたけどね、我が家の前に立っていた人は、本当にただ立っていただけでしたよ。楽な仕事と言えるでしょう。

まあとにかく、労働者の権利が守られているのは良いことです。


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2025年4月9日

通行止めと停電の一日

今日は、我が家の前の道路が朝の7時半から午後3時半まで通行止めになります。電柱の工事をするそうですから、停電になります。

仕事が休みのうちの夫は、息子と一緒に父親が所有するメルボルンのマンションのペンキ塗りをしに行くんだそうです。父親は義妹(夫の妹)が所有する山の中の家に引っ越したので、そのマンションを売る予定なのです。

道路が通行止めになる前に、息子が私のカローラを夫が勤めるツールショップの駐車場に動かしました。そこに停めておけば、通行止めの影響を受けませんからね。

停電というのは不便なことです。家にいても出来ることが限られます。まあ私は今日は寝て過ごすつもりなので、いいんですけど。

体調が良くないんですよ。

昨日のお昼頃から寒くてたまらなくなって、カーディガンを着て首にはスカーフを巻いていましたが、ガクガク震えるほど寒くなり、綿入り防寒コートを出して着ました。

息子は半袖Tシャツ姿だったし、仕事から帰宅したうちの夫は半袖半ズボンでしたから、防寒コートを着て震えている私は異常でした。熱はなかったんですよ。

毛布を出して暖かくして寝ていたら鼻が詰まって来たので「こりゃあ風邪だな」と思ったんですが、風邪を引いた時に感じるあの感じがしません。今朝は鼻は詰まっていませんけど、頭が重いです。やはり風邪ですかね。なんかヘンです。

まあとにかく、今日は家で静かに過ごすつもりなんですが、電気がないと本当に出来ることが限られますよ。

メルボルンは気温の上下が激しい季節です。皆さんも体調管理にはお気をつけくださいね。


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2025年4月8日

無駄な努力の具だくさんスープ

晩ご飯は、何を作っても食べ過ぎるくらい食べてくれるうちの夫ですが、昨日はちょっとイラッとしたというのが今日の話題です。

ひどい寝不足だった私は、晩ご飯を作る頃にはフラフラしていました。昨日は朝の1時半頃に目が覚めていたんです。おトイレに行った後なかなか眠れなくて、薬を飲もうかどうしようかと思っているうちに3時が過ぎてしまいました。

「今から薬を飲んでは困る」と思って飲まなかったら結局眠れなかったのです。「今から薬を飲んでは困る」って、何が困るんでしょうね。うちの夫が仕事に行く時間に起きていなくても夫は別に何も言いませんけど、やっぱり罪悪感を感じないと言えばウソになるんですよ。

昼寝を試みましたが眠れませんでしたから、夕方が近づく頃にはフラフラでしたけど、晩ご飯はちゃんと作ったんです。

うちの夫は、誕生日に3キロもある子羊のかたまり肉をローストしたのを作ってもらいまして、あれから毎日その肉の残りを食べているんです。卵を16個も使ったというバースデーケーキの残りも毎日食べていますから、相当身体に悪いと思いますし、いくら肉が好きでもこれだけ食べ続けると本人もウンザリして来ているんじゃあないかと思いまして。

昨夜は具だくさんスープを作ったんです。玉ねぎ、ニンジン、大根、椎茸、ジャガイモ、青梗菜、太いネギ、キャベツと、大量の野菜を入れて、肉は低カロリーの鶏のささ身を入れて、食べごたえがあるように餅粉と小麦粉で作った団子も入れたのでした。

夫が帰宅した時にちょうど美味しく出来上がるようにするには、材料を入れるタイミングに気をつけなくちゃあいけません。GPSで居場所が正確に分かる「Find My」アプリでどこにいるかを確認しながら作ったんですよ。

ささ身が固くならないように、団子もちょうどいいタイミングで柔らかくなるように、青梗菜の緑の葉っぱやネギを煮過ぎないように、気をつけて作りました。かなり美味しいのが出来ました。

そうしたら、帰宅した夫は機嫌が悪くて「晩ご飯はいらない」と言ったのでございます。

すぐにテレビの前に座って最近見続けているTVドラマシリーズを見始めました。ヘッドフォンをして見ているから話しかけたって聞こえません。

美味しそうだった野菜も時間が経って変色し、モチモチだった団子も固くなり、ささ身も味が落ち、無駄な努力だったのでございますよ。だから、ちょっとイラッとしたという話です。


私は寝不足でフラフラでしたから、昨日は早めに寝ることにしました。キッチンを通って寝室に行こうとすると夫がトーストを焼いていました。

何か茶色い四角いものを口に入れたのが見えました。

「チョコレートを食べているんですか?」
「はい、トーストが焼けるのを待つ間にチョコレートを食べています。ヒロコも欲しいですか?」
「いいえ、私は結構です。もう寝ますから、おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」

夫の健康を考えて晩ご飯を作ってあげているわけですけど、何を食べるかを決めるのは夫自身ですからね。ホントにもう…

今朝は、鍋の蓋を開けて大量の具だくさんスープが惨めな状態になっているのを見て、「結局昨夜はトーストとチョコレートを食べただけですか」と言いましたら、夫は具だくさんスープをランチに持って行くと言いました。

自分で容器に詰めて持って行きましたよ。ゆで卵とケーキの残りも持って行きました。ここ数日で体重は2キロくらいは増えているでしょうね。

ところで…

昨夜は厚手のカーディガンを着ていたんですが、それを着たまま寝たら暖かくて、そのおかげか良く眠れました。合計したら7時間くらい眠りました。今日は毛布を出しますよ。


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2025年4月7日

ヤングケアラーとADHD

うちの夫が勤めているツールショップ会社の国内100店舗以上のスタッフの採用は本部の人事部がやっていますから、店長の立場のうちの夫も自分のチームに加わるスタッフの採用には関われません。

スタッフの入れ替わりは激しい会社です。優秀な人はもっと良い仕事を見つけたりヘッドハンティングされて辞めて行きますし、箸にも棒にも引っかからないような人が採用されてチームに加わることもあります。

いろいろな人がいます。年齢も経験も様々です。ツールに関する知識がほとんど無かったけど真面目で向上心があった若いスタッフが、勉強と努力を続けて店舗を任されるほどになった場合もありました。

うちの夫は、立場上これまで多くの若いスタッフにトレーニングをして来ましたけど、現在勤めている店舗で今年働き始めた若いスタッフのT君という人がいるんです。まだ20歳になったばかりだそうですが、このT君は、注意欠如・多動症(ADHD)と診断されているそうです。

真面目で正直者のT君のことは、うちの夫も気にかけているようで、よく話に出て来るんです。T君がどのような治療や支援を受けているのか詳しいことは知りませんが、ツールショップのスタッフとして頑張っていることだけは確かです。

話を聞いているとメンタルヘルスの問題もあるらしくて、そういうことに関心があり知識もあるうちの夫は、T君の相談にも乗っているそうなんですけど。

昨日は勤務日なのに仕事に来なかったそうです。理由を聞くと、お母さんの具合が悪くて世話が必要だから仕事に行けないと言ったそうです。

皆さんは「ヤングケアラー」という言葉を聞いたことがおありでしょうか?家族に世話や介護を必要とする人がいる場合に、本来なら大人が担う世話や介護や家事などを日常的に行っている子供あるいは若者のことです。

このT君というのは、子供の頃から腎臓病のお母さんの世話をして来たんだそうです。今もしていますけど。

長年人工透析を受けていたお母さんは腎臓移植手術を受けたそうですが、移植された腎臓の機能が落ちて来ているとかで、昨日は嘔吐し続けるお母さんの世話をしなくてはいけないから仕事に来れないと言ったそうなんですよ。

「嘔吐を続けて脱水状態になると悪化している腎臓をさらに悪化させるから、お母さんは病院に行かなくてはいけない」と夫が言うと、「お母さんは病院には行きたくないと言っている」と答えたそうです。

「行きたくなくても行かなくちゃあいけない」と諭すと、もしもの時には救急外来に連れて行くと言ったそうです。夫は今すぐ救急車を呼ぶように言ったそうなんですけど、どうなったのかは分かりません。

お母さんは一人で生活できない状態が長く続いて来ましたから、介護や世話を手伝ってくれる派遣スタッフが来てくれていたそうなんですよ。ところが、話を聞くとその派遣スタッフは最近になって椎間板に問題が起きて、来てくれても余りしてもらえることが無いと言うんですって。

何だそれ!

こういうT君のトラブルの話を日常的に聞いている夫は、「ああした方がいい、こうした方がいい」と教えているそうなんですけど、T君にはADHDのためかメンタルヘルスの問題のせいか、困難なことがいろいろあるんだそうです。

一つだけT君にとって良かったと思えるのは、うちの夫がいる店舗で働き始めたことですよ。職場の上司から理解が得られていることは良かったと思うし、T君のことを気にかけているスタッフが他にもいるようですからね。

お母さんは病院に行ったでしょうか。救急車は有料ですけど、T君のお母さんは「Ambulance Victoria」に加入しているんでしょうか。加入していればいつでも必要な時に助けを呼ぶことが出来ます。派遣スタッフが本来するべき仕事が出来なくなっている問題も、然るべきところに報告しないといけませんよ。

いろいろと気になってしようがないです。


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2025年4月6日

誕生日のご馳走

今朝は寒いです。現在の気温は5度ですよ。真冬並みです。そろそろ暖房の温風吹き出し口の掃除をしておかないといけません。

昨晩のうちに夏時間が終わりました。時計の時間を1時間戻しましたので、日本との時差は1時間になりました。最近は朝の6時は真っ暗でしたが、今朝の6時は昨日までの7時。真っ暗ではないので、うちの夫は歩いて通勤するのに助かるでしょう。

ところで、昨日は夫の誕生日だったんですよ。

こんなおじさんになっても、両親がお祝いをしにやって来ました。午前中に、義母(夫の母親)がパートナーと一緒にやって来て、カフェでコーヒーを飲んだそうです。プレゼントにスクラッチ宝くじをもらいましたが1ドルも当たりませんでした。

お昼には父親がやって来て、お気に入りのカフェレストランにランチを食べに行きましたが、行列が出来るほどの人だったので別のカフェに行ってまたコーヒーを飲んだそうです。

水曜日に事故を起こしそうになった父親は、昨日は非常に慎重な運転だったそうですよ。念には念を入れて他の車が来ていないことを確認していたそうです。いいことです。

晩ご飯は、夫のリクエストに応えて、息子が子羊肉のロースト料理を作ることになっていました。バースデーケーキは毎年同じでブラックフォレストケーキをリクエストされていましたが、娘が作ることになっていたので私は作りませんでした。

息子は金曜日に肉屋で買って来た3キロもある子羊のかたまり肉をハーブで味付けしてから一晩寝かせ、それをアルミフォイルで包んで昨日の朝5時に焼き始めました。100度くらいの低温で12時間以上も焼いたのですよ。


かたまり肉はずいぶん縮んでいました。3キロもありましたけど、大きな骨がたくさん入っていたのが分かりました。骨がポロリと取れるほど肉は柔かくなっていました。

付け合せは、ポテトとニンジンをオーブンで焼いたのと、ギリシャ風サラダでした。



どれもものすごい量ですけどね、夫が弁当に持って行けるようにたくさん作ってくれとリクエストしていたのです。

娘が作ったケーキは、私のレシピを使わなかったそうです。ブラックフォレストケーキはドイツのケーキですからね、ドイツのレシピを使って作ったそうです。ケーキ用の容器に入れるために容器の底の上で組み立てましたが、巨大すぎて容器の蓋が出来ませんでした。


卵を16個も使ったそうです。バターケーキとチョコレートケーキの層の間にチョコレートムースやサワーチェリーと泡立てたクリームが挟んであります。


レシピは16人分だったそうですから、あと12人分が残っていることになりますが、こんなのを毎日食べ続けると良くないですよ。うちの男達は2人とも減量が必要なのに。

いろんな人からお祝いの電話もかかって来ました。毎年思うんですけど、オーストラリア人にとって誕生日というのは大事な祝い事のようです。

夫は良い誕生日を過ごしたと思いますよ。


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2025年4月5日

左手の親指の付け根が一番痛い理由

昨日の記事で、私の手の関節が変形して来ていることや、変形している関節のあたりが痛むことについて書いたんですけど、これについてご親切にコメントをくださった方がありました。

関節の変形や痛みの原因については自分でいろいろ調べていたのですけど、実を言うとブログをお読みの方から「こういう治療法がありますよ」とか「痛みを和らげるのにこれが効果的ですよ」とか、そういう情報をいただけるかもしれないと期待していたのでございますよ。

しかし、コメントをくださった方のお話は、私が思っていたことと一致!

関節の変形や痛みは加齢に伴うトラブルで、治療法は無いからどうしようもないのです。遺伝的なものもあるそうですが、私と同年齢の知人や義母(夫の母親)も同じような問題が起きています。更年期以降の女性には特に多いそうです。

一番変形しているのが左手の親指の付け根の関節で、甲側の手首に近いあたりに骨が突き出てコブのようになっているわけですけど、一番痛いのもそこです。

何もしていなくてもその部分は痛むんですが、何かしている時に「あうう!」と声が出るほど痛いことがあります。昨日、晩ご飯を作っていて、スープの味見をするのに左手で小皿を持っただけで痛かったです。

その後、洗い物をしている時に思い出したことがありました。

私が若い頃に勤めていた小学校は市の給食センターから遠かったので、その小学校と近くの中学校の給食を作る小さな給食センターが小学校の敷地内にありました。

小さな給食センターとは言っても、毎日250人分くらいの給食を3人の調理員の方達が作っておられたんですが、使用後の食器は手洗いされていたんですよ。調理員の方達が、皿洗いのせいで左手が痛いとおっしゃっていたことを思い出したんです。左手の親指が曲がってしまったともおしゃっていました。

お皿を洗うにも、鍋の蓋を洗うにも、何を洗うにも、スポンジを持っている右手に力を入れることはまずありません。焦げ付いた鍋とかなら別ですが。力を入れているのは、お皿や鍋の蓋を持っている左手の親指の付け根なんですよ。

私は右利きだから、物を持つのはいつも左手。そして、左手の親指に力を入れて支えるように持たないといけないものは多いです。編み物をする時も、特にかぎ針編みの時には、編み地を持つ左手の親指に負荷がかかるんです。

右手の場合、力を入れるのは親指だけではありません。一番負荷がかかるのは人差し指と中指の先なんです。だから、その指の第1関節が変形して来ているんでしょう。

もう編み物も縫い物もあきらめましたし、草取りや庭仕事はほとんどしていませんが、お料理は趣味として続けたいんです。ウェブサイトに載せているレシピの数も3000に近づいて来ていますので、これからも頑張りたいんですけど。

お料理で一番つらいのは洗い物なんです。食器洗い機はありますが、手洗いするしか無いものはたくさんあります。左手親指の付け根が痛くならない洗い方を見つけないといけません。

シンクが小さいし、蛇口は低いしハンドルを回さなくちゃあいけないし、何を洗うにも苦労するんですよ。左手親指に力を入れない洗い方ねえ。

左右を逆にしてみるかな…


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2025年4月4日

手の痛みと骨の変形

涼しい日が増えて来ました。西日でキッチンが暑くなるのを防ぐために下ろしていた窓の外のオーニング(日除け)もついに上げました。お日様は西隣りの家に隠れて日が当たらなくなりましたから。

キッチンが暑くならないのはいいですけど、日が当たらないので洗濯物を外に干しても乾きません。また室内干しの季節の始まりです。

朝晩が寒くなり始めてから、手の痛みが気になり始めました。両手の親指の付け根あたりがうずくように痛むのです。この痛みのせいで私は編み物を止めたんですけど。

寒くなって来ると編み物をしたくなりますけど、こんなに手が痛くてはとても無理です。これをお読みの皆さんの中には、編み物がお好きな方も多いと思いますが、出来るうちにしっかり楽しんでくださいね。

親指の付け根の関節は、骨が変形しています。手首に近い甲側に骨が突き出てコブのように見えます。右手よりも左手の方が変形がひどくて痛みも強いです。

この突き出た骨のコブに気づいたのは昨年でした。その時うちの家族と食事中で、突き出た骨を見せたら3人揃って「うわっ!何それ!」と言いました。自分でもそう思いました。

そのコブが出来ている周辺が痛むんですよ。関節炎(Arthritis)だと思います。右手は人差し指と中指の関節も変形して来ています。中指の第1関節は曲がったままで真っ直ぐに伸びません。

長年手を酷使して来ましたからね、負荷をかけ過ぎた関節に問題が生じているわけですよ。若い皆さんも気をつけてくださいね。


手の痛みは寒いとひどくなる気がするので、手袋をはめています。綿製の手袋なので大して暖かくはないですが、痛みが少し楽になります。関節炎用の温める手袋を買おうと思っているところです。

手が痛いと、うちの夫が馬鹿力で閉めた水道の蛇口を開けるのが大変です。今住んでいる家の水道は、全て蛇口が古いタイプで、ハンドルを回さないといけません。冷水と温水のハンドルが別々だし。

レバーの上げ下ろしだけで水を出したり止めたり出来た以前住んでいた家の水道は良かったですよ。温度調整も、そのレバーを左右に動かすだけでしたから楽でした。

痛くても手を使うことに問題はないので困ってはいませんが、手を大事にしないと使えなくなる時が来るかもしれません。


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2025年4月3日

今頃は病院のベッドの上だったかも

水曜日はうちの夫は仕事が休み。

先日「75回目の献血」という記事に書きましたが、夫は2週間おきに献血に行っています。昨日もまた早起きして血漿(けっしょう)献血に行きました。駅まで歩いて行って、そこからバスで行くので私が送り迎えをする必要はもうありません。

帰って来てから、夫の父親から電話がかかって来ました。父親は、うちの夫が仕事が休みの日に夫を誘って、カフェで一緒にコーヒーを飲んだりランチを食べたりするのを楽しみにしているのです。毎週行っています。

昨日はうちの息子も誘われて一緒に行きました。父親が我が家まで車で迎えに来て3人で出かけたんですけど、夫と息子が大興奮して帰宅したんですよ。もう少しで大事故になるところだったと言いました。

車を停めていたカフェの横の道路から交通量の多い道路に出る時に、当然一時停止して車が来ていないことを確認しますよね。道路に出て右に曲がる予定でしたが、左から派手な赤い車が近づいて来ていたそうです。当然その赤い車が通り過ぎるのを待つだろうと思っていると、父親は突然道路に出たんですって。

うわあ!

助手席に座っていた夫が大声を出したので、父親は急ブレーキを踏んで止まり、赤い車とはぶつかりませんでした。父親は、赤い車が来ているのが「見えなかった」と言ったそうです。

本当に見えなかったのか、見えていたけど認知出来なかったのか、あるいは判断を誤ったのか、本当のところは分かりません。昨日は秋晴れの良い天気で、あの真っ赤な車が見えなかったとは信じがたいと夫は言っていました。

止まるのがもう少し遅かったらぶつかっていたそうです。タイミング次第では赤い車は助手席に激突して、うちの夫が大怪我をしていたかもしれないそうです。

危機一髪だったそうですよ。


夫の父親はメルボルン市内で何度も事故を起こしていて、先日は衝突事故も起こして車が修理不可能なほど壊れたんです。もちろん、相手の車も壊れたんですけど。

うちの夫と妹弟達は、父親の認知能力と運転能力の低下を心配していたんですよ。運転免許証の返納についても考えていましたが、父親はまだ77歳ですし、交通の便が悪い山の中の家に引っ越して来たばかりですし、車の運転をあきらめさせるのは父親の自由を奪うことでもあるので、どうするべきかと悩んでいたんです。

少なくとも、「VicRoads」というヴィクトリア州の運輸交通局みたいなところで診断テストを受けて欲しいと考えていました。でも、本人が自分の認知能力の低下を全く自覚していませんし、異常に自尊心が高くて、それを傷つけるようなことを言われると許せない人ですから、どうやってテストを受けるように説得するかが問題でした。

この話を、夫と妹弟達はいろいろな人にしたんだそうです。どうやら、この話を聞いた誰かが VicRoads に匿名で報告したようです。VicRoads から父親に診断テストを受けるようにという手紙が届いたばかりだったんですって。

その直後に、昨日の出来事があったのです。うちの夫は父親の認知能力の低下を目のあたりにしたわけですよ。誰が VicRoads に報告したかは分かりませんが、検査を受けるようにという手紙が来たことにホッとしています。

手紙が来た以上、免許更新のためには診断テストを避けるわけには行かないそうですから。

運転のテストは無いそうです。視力検査と認知能力のテストだけだそうです。それにちゃんと合格すれば、うちの夫は父親が車を運転することに反対はしないつもりらしいですけど、どうなるでしょうかね。

テストに不合格になって免許を更新してもらえないのが一番安心ですけど、そうなると今後の父親の暮らしが問題になります。

それにしても、ホントにぶつからなくてよかったわ。

もしかしたら、今頃うちの夫は病院のベッドの上ですよ。下手したら死んでいたかもしれません。怪我で済んでいたとしても、仕事が続けられなくなるような怪我だと、たちまち私達は生活に困りますし。

赤い車の運転手が大怪我をしていたことも考えられるんですよ。

大事故を起こしてからでは遅過ぎますからね。夫の父親が自分の能力低下を自覚して、最善の判断をしてくれることを期待します。まずは診断テストを受けることです。


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2025年4月2日

進行した舌がんだった叔父さんの近況

うちの夫の叔父さんが舌がんになった話を、昨年からこのブログで何度か話題にしましたので、皆さんの中には覚えていらっしゃる方もいると思います。

叔父さんはうちの夫の父親の弟なんですけどね、年齢は私と同じくらいなんですよ。夫と叔父さんは年齢が近いので、子供の頃から親しい仲だったそうです。

昨年9月に1000キロ運転旅行をした時に叔父さんの家に泊めてもらったのですが、その時に叔父さんが首の腫れが気になっているとか上向きで寝ると舌が喉を蓋するような感じになって息が出来なくなるとか言いました。

見ると、首の腫れというのは脇の下辺りまで膨らんでいたので、素人が見てもリンパ節に問題が起きていると分かるわけですよ。舌が喉を蓋すると言うんですから、舌に悪い物が出来ているんじゃあないかと誰でも思うでしょう。

叔父さんは、何ヶ月も前から首の腫れが気になっていたそうなんですが、医療事情の良くない場所に住んでいる上に医者嫌いだったために診察を受けていませんでした。その間に腫れはどんどん大きくなっていたわけです。

一日も早く医者の診察を受けてくれと、うちの夫は言いました。旅行から帰って泊まらせてもらったお礼の電話をした時にも、医者に会うようにと念を押していました。

叔父さんはすぐに医者に予約を入れたそうですが、医者不足のために何週間も待たされてやっと診察を受け、検査をしてもらうまでさらに何日も待たされました。

やっと検査をしてもらって、数日後に会った医者は検査結果を見てすぐにメルボルンの病院の専門医に会うようにと照会状を書いてくれて、今度は何日も待たされずにその専門医の診察を受けることが出来て、舌がんが首や脇のリンパ節に転移していると分かったのが11月のことでした。

詳しいことは「首の腫れはがんだった」を読んでいただくとして。

治療はすぐに始まりました。がんの切除手術は受けないことになったので相当進行していたんだろうと思いました。がんは喉にも広がっていることが分かって、家族は悲観しました。もっと早く医者の診察を受けていれば良かったのにと悔やまれてなりませんでした。

7週間に渡った放射線治療と抗がん剤治療が終わったのは、お正月頃でした。話すことが出来なくなり、飲食も不可能になったので胃ろうになり、げっそりとやせ細って体力も無くなっていた叔父さんは、自力で家に帰ることが出来ませんでした。

叔父さんの家はメルボルンから電車とバスを乗り継いで片道6時間もかかるペンズハースト(Penshurst)という小さな町にあるんです。奥さんが車でメルボルンまで迎えに来ることが出来なかったので、うちの息子が私のカローラを運転して夫と一緒に送って行ったんですよ。

うちの夫は遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ていますので車の運転が出来ませんからね。私が運転して行く覚悟でしたが、息子が行ってくれたので助かりました。目がまわる問題がある私には、長距離の運転は不安なので。

まあとにかく、私達は叔父さんがもう長くは生きないだろうと覚悟していたんです。


放射線治療と抗がん剤治療が終わってから3ヶ月が経ち、先日CT検査を受けたそうです。その結果、がんがあった場所にがんは見つからなかったんですって。

がんが消えたあ?

CT検査では2か所だけ不明な部分があったそうです。何らかの傷か、もしかしたらがんか、判断出来ないので生体組織検査をするそうです。

もしもがんだと分かれば、再び治療をするんでしょうけど。

話すことが出来なくなっていた叔父さんですが、現在は普通に話せるようになっています。口からの飲食も出来るようになったので、もう胃ろうはしていません。食べる時には水やお茶などの水分が必要だそうですけど。

がんの治療法というのは、私達が知っていた以上に進んでいるみたいですね。

ある知り合いの奥さんが乳がんになった時には、その知り合いの方はずいぶん悲観されていました。お母さんを乳がんで亡くされていたからです。しかし、奥さんは治療を受けて、今も大変お元気なんですよ。

夫の叔父さんは、体重も増え、体力も戻って、バスの洗車&クリーニングの仕事にも復帰しました。その仕事のために、毎週片道6時間かけてペンズハーストからメルボルンに通っています。以前と同じ暮らしに戻ったわけです。

もうホントにびっくりですよ。


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2025年4月1日

陰謀論でエスカレートして行く友人

私達夫婦の長年の親しい友人がドナルド・トランプに取り憑かれて、荒唐無稽な陰謀論まで信じ込んで人が変わってしまったようになった話を「陰謀論に洗脳された友人」という記事に書いたのは、昨年の9月のことでした。

あの出来事が原因で友人を失うようなことにはなりたくなかったんですが、あれから半年以上が経ちますが、その友人に会ったのは一度だけです。定期的にお互いの家で晩ご飯を一緒に食べる仲だったんですけど。

先週、うちの夫は久しぶりにその友人に会ったそうです。そして、友人が蒸留水器を購入した話を聞きました。

浄水器と言うのはよく聞きますね。浄水器と言うのはフィルターで水道水に含まれる不純物をろ過する道具です。水道水に塩素消毒剤を添加した際に発生する物質はカルキ臭の原因となるので、それを取り除くために浄水器を利用している人は多いと思いますけど。

友人が購入したのは浄水器ではありません。蒸留水器です。

水を沸騰させて出来た水蒸気を冷やして水に戻す機械です。水が蒸発する際に不純物とは離れますから、ほぼ純粋な水を作り出すことが出来るわけです。友人は、家での飲食には蒸留水器で作った純粋な水を使っているんだそうです。

理由は、米国のトランプ政権で保健福祉省長官を務めるロバート・ケネディ・ジュニア氏が主張する「水道水に添加されているフッ素の危険」を知ったからだそうです。ケネディ氏は、反ワクチン陰謀論者として知られる人ですよ。

科学者でも何でもない人ですが、明確な科学的根拠を示さずにワクチンと自閉症を結びつけたりして、ワクチンに反対して来た人です。新型コロナのワクチンを「人類への犯罪」とまで言った人ですよ。最近、ワクチンに対する発言を少し変えているようですけど。

このケネディ氏は、水道水に添加されているフッ素のことも批判して来たのです。

フッ素が虫歯の予防に効果があることは広く知られていることです。歯磨きにもフッ素が含まれています。フッ素化合物は自然に存在するミネラルですが、高濃度の場合には問題になります。それはどんな物質にも言えることで、適度な量なら人類に利益がある物質も量が多過ぎると害になるのは良くあることです。

塩や砂糖だってそうでしょう?

私が生まれ育った地区は、町内でも水源が異なっていて、この地区で育った子供だけが非常に硬いけれども薄茶色や黄色に変色した歯を持っていました。小学校の保健の先生がこの事に気づいて、この地区の水道水に高濃度のフッ素化合物が含まれていたことが分かったという出来事がありました。

現在日本では水道水にフッ素は添加されていないそうですが、天然のフッ素化合物は、地域によって濃度の違いはあるにせよ、どの水道水にも含まれています。

米国やオーストラリアでは、フッ素の添加や濃度の調整が行われています。

ケネディ氏は、フッ素が子供のIQ低下の原因になるとか、脳の神経細胞に影響を与えると批判していて、水道水にフッ素を添加するのを止めさせると公約していました。

私達の友人は、このケネディ氏の主張に完全に洗脳されたようです。1リットルの水を蒸留するのにどのくらいの時間と電気代がかかるんでしょうか。ペットボトルの純粋な水を買った方が安くて早い気もします。

自宅以外で飲んだり食べたりする時はどうするんでしょうか。

食品添加物は平気なんでしょうか。水道水に含まれるフッ素よりも心配な量の合成添加物がお店で売っている食べ物には入っていますけど。

この友人には、会う度に聞いているのも不愉快な話題が出るようになっています。フッ素の話くらいならいいですけど、根拠のない陰謀論などは黙って聞いていられません。しかし、こちらの意見を話せば口論になりますから、この友人には会いたくなるなるのですよ。

とても良い人なので一生良い友達でいたかったけど、残念なことになって来ました。


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2025年3月31日

楽しくないパーティーとナルシスト

昨夜、うちの夫の父親と中国人の奥さん主催のハウスウォーミング・パーティーに行って来ました。

こういうパーティーは、引っ越して来た家のお披露目的な意味があります。家族や友人を招いて行うものですけど、12人が集まると聞いていました。

別の言い方をすると12人しか来ないということですけど、行ってから分かったんですが、12人には自分達も含まれていたのでございます。だからゲストは10人で、そのうちの4人はうちの家族です。

お隣りのテイラーさん夫婦が来ると知っていたから私も喜んで出かけたわけですが、テイラーさん夫婦を引くと残りは4人ですよ。

義弟(うちの夫の弟)家族は3人ですが、義弟だけが来ました。スペイン人の奥さんと娘のヴェドラちゃんは来ませんでした。

最後にやって来たのが、父親夫婦が最近知り合いになったというXさんでした。10歳の息子を連れて来ていました。Xさんは髪の毛を真っ黒に染めていましたが、高齢に見えました。

パーティーに来たのは、お隣りのテイラーさん夫婦と家族を除くと、そのXさんだけでしたよ。夫の父親夫婦には友達がいないとは聞いていたけど、昨日のようなイベントに招く親しい友達は、やはりいなかったのでした。


父親夫婦が住み始めた家は、前回行った時よりも片付いていましたが、居間のど真ん中にトレッドミル(電動ランニングマシン)とエクササイズバイクが置かれていたのがパーティーには邪魔でした。

殺風景だった居間にはキンキラ金の置物と小さな兵馬俑とエジプトの土産品みたいな絵が飾られていました。そして、家中にたくさんの写真が飾ってありました。ほとんどが父親自身の写真でした。奥さんの写真も何枚かありましたけど。

10代の頃の写真に始まって、世界各地を旅行した時の写真や、プロに撮ってもらったポートレートとかを大きく引き伸ばしてキャンバスにプリントしたり大きな額縁とかに入れてある自分の写真です。

そういう自分の写真ばかりを家中に飾っているというのが、父親がどういう人かを物語っていると思いますよ。

この人はですね、ナルシストなんです。うちの夫妹弟も皆んなそう言っています。メンサと呼ばれる高IQ(知能指数)の人だけが会員になれる団体がありますけど、メンサの会員であることが誇りです。

自分が特別だと信じていることは言葉の端々から分かります。

最近知り合いになったというXさんは、一緒に来ていた10歳の息子がメンサの子供会員なんだそうで、メンサの会合で知り合ったんだそうです。

高級住宅地にテニスコート付きの豪邸を持つというXさんは、夫の父親に輪をかけたナルシストであることは、話し始めてすぐに分かりました。この人は、他人の話に興味が無いんです。

自分がどれくらいすごいか、どれくらいいろんなスポーツが上手か、どんなに成功しているか、息子がどれくらい優秀か、そんな話ばかりするんです。何の話題になっても、とにかく自分、自分、自分です。自慢話みたいなことばかり話すから、聞いていてうんざりしました。

うちの息子と娘は、居間ではなくキッチンで義弟と話をしていましたが、私もそちらに移動しました。夫は居間に残っていましたけど、あまり会話に参加することもなく黙って座っていましたよ。

皆んなすぐに帰りたくなったんですが、夫と私は帰るわけには行かないと分かっていますから我慢しました。息子と娘は1時間もしないうちに帰りました。

夫の父親が、義弟がテニスや卓球が上手であると自慢し続けたので、卓球が得意であると自分で言うXさんが義弟に挑戦することになりました。

卓球部屋に移動してプレイを始めたんですけど、Xさんがむやみやたらにスマッシュを打ち続けるから、プレイする義弟もうんざりしていましたし、見ていても楽しくないのです。父親と中国人の奥さんだけが楽しんでいました。

テイラーさん夫婦も帰ってしまって話をする人もいないし、夫と私は8時が来るのを待ってから帰りました。Xさんと卓球をさせられてうんざりしていた義弟も、私達が帰るとすぐに帰ったそうです。

楽しくないパーティーでした。

食べ物は十分にありましたよ。カナッペだけじゃあなくて、魚のフライやチキンバーガーやカバブみたいなのも。スーパーで買って来たナッツとイチゴも置いてありましたし、私が何か作って持って行く必要もなかったです。

食べ物や花を持って来た私に「ありがとう」の一言も言わなったですしね。もう持って行きません。

いやあ、何と言ったらいいんでしょうか。次回のパーティーには、喜んで来る人はいないかもしれません。


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2025年3月30日

めまいと心配なパーティー

昨夜は久しぶりに目が回りました。晩ご飯に作ったツナモネーというパスタ料理にカリフラワーとブロッコリーを追加したやつをオーブンに入れて、焼いている間に洗い物をしていたら、部屋が回転し始めたんです。

病院に運ばれた時ほどの高速回転ではなくて、低速回転でしたけど。

回転するめまいがする時には、まずはエプリー法という処置をやってみます。私はベッドの端を使ってやりますので、寝室に行きました。エプリー法を始めると、「オーノー!オーノー!」と叫ぶほど部屋がグルグル高速回転し始めました。しかし、1回やったら回転はほぼ治まり、2回目では普通に戻ったので、耳石が原因だったのは確かです。

寝室に行く前に「焦げ目がついたら出して食べろ」と言っておいたツナモネーは、私がキッチンに戻った時にはほとんど無くなっていました。4人分作ったんですけど。少なくとも翌日の夫のお弁当分は残ると思っていたんですけど。

半分以上をうちの夫が一人で食べたんですよ。


それはともかく…

今晩は夫の父親と中国人の奥さんがハウスウォーミング・パーティーというのを開くので、私達家族4人で行くことになっています。

ハウスウォーミング・パーティーというのは、新しく引っ越して来た家のお披露目的なイベントで、家族や友人達を招待して開きます。

私達家族が一昨年まで住んでいた、ドバイ在住の義妹(夫の妹)が所有する家に夫の父親と中国人の奥さんが住むことになったことは、このブログでも何度か話題にしましたが、これを記念するパーティーです。

12人が集まると聞いています。お隣りに住むテイラーさんご夫婦も招待されていると聞きました。お会いするのは久しぶりなので楽しみです。

ハウスウォーミング・パーティーですから、プレゼントには花を持って行くつもりですが、食べ物も何か作って持って行った方がいいかなあと考えていたら、気になることがいろいろありました。

夫の父親と中国人の奥さんは、ほとんどいつも外食をする人達です。父親は料理を全くしませんが、奥さんも料理をすることはめったにないと聞いています。

パーティーの食べ物はどうするんだろう?

自分達で作るわけがないんだから買って来るはずだけど。

夫に聞くと、12人分のカナッペをケイタリング業者に注文したそうでした。それならパーティーなのにろくに食べ物が無いということにはならないでしょうけど、イヤな予感は消えません。

自宅でパーティーを開くには、いろいろと計画と準備が必要なんですよ。こういうことをやり慣れていない父親と奥さんです。もしかしたら初めてのことかもしれません。12人分のカナッペを注文して安心しているはずですけど、12分のカナッペなんかじゃあ足りないのが普通です。

飲み物はどうするんだろう?ちゃんと買って来ているんだろうな?

お皿やグラスはどうするんだろう?たくさん持っていないんだから買って来ないと困るだろう?

お客さん達がやって来て、ケイタリング業者に注文したカナッペも届いて、さあ飲んでください食べてくださいと言ったものの、お皿やグラスが無いということになる予感がしました。

そのことを私が話題にしたら、うちの夫も心配になったらしくて父親に電話をしていました。案の定、父親と奥さんはお皿やグラスのことは考えてもいなかったらしくて、買いに行くと言ったそうです。

カナッペだけでは十分ではないし、甘い食べ物もあった方がいいんですけど、うちの夫がそのことを話すと、甘い食べ物はスーパーに買いに行くと言ったそうです。

いやあ、どんなパーティーになるんでしょうか。食べ物が全然足りないということになりそうな予感がしますので、私は何か作って行きます。


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2025年3月29日

まるで時限爆弾を抱えている気分

昨日の朝、いつもどおりに仕事に行ったうちの夫ですが、いつ電話がかかってくるかと私は少し緊張して過ごしました。

救急車を呼ぶほどのことでなかったら、夫が勤めているツールショップまで私が迎えに行って、そこからボックスヒル病院に連れて行かなければいけませんからね。普段は家の中では iPhone を持ち歩かないのに、昨日はおトイレにも持ち込んでいつでも電話に出られるようにしていました。

しかし、あの恐ろしい腎臓結石の痛みに襲われることはなかったです。

前日のあの痛みは何だったんでしょうかね。胃腸関係ではないと本人が断言していますし、昨夜は寝ている間にまた痛みを感じた言っていますから、腎臓結石の可能性はあるわけですけど。

石が出てはいないそうですから、もしかしたら一昨日は結石が腎臓から出て尿管を通過する際に痛みを感じたのかもしれません。そして、膀胱まで落ちて来たから痛みを感じなくなっているということは考えられますね。

もしそうなら、そのうち出て来るでしょう。


小さな結石なら、鎮痛薬を飲んで痛みを抑え、水をしっかり飲んで尿と一緒に石を出せばいいのですけど、うちの夫は腎臓が一つになっているから簡単には行かないわけです。

昨日は夫が参加した「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムの医者と相談して、次の定期検査を早めて5月に行うことになったそうです。その時に超音波検査もするそうです。

うちの息子が腎臓に6個も結石が出来ていたように、夫も複数個の結石が出来ている可能性がありますしね。もしも大きいのが見つかったら自然に出てくるのを待つわけには行きません。

まあとにかく、もしも激痛に襲われたら、病院の救急外来に行って腎臓が一つしか無いことを伝えなければいけないということだけは分かりました。後は、お医者さんが何とかしてくれるんでしょうけど、七転八倒する激痛を経験している夫としては、お腹の中に時限爆弾を抱えている気分でしょう。


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2025年3月28日

残った腎臓に結石が出来た?

昨日の朝10時頃、うちの夫から電話がかかってきました。勤めているツールショップから電話をして来ていましたが、声が震えていたので何かあったとすぐに分かりました。

「どうしたの?」
「ええっと…キドニーストーン(腎臓結石)のような痛みが出ていて…」
「病院に連れて行って欲しいの?」
「いや、今すぐというわけじゃあないんだけど…」

最近、うちの息子の腎臓結石のことを度々話題にしていますが、今度はうちの夫ですよ。

話を聞きますとね、腎臓結石のような痛みが朝から断続的に出ているとかで、非常に心配している様子でした。ギューッと筋肉が収縮するような痛みが来て、しばらくすると痛みは消えるけど、またギューッと痛くなるというのを繰り返していると言うので、下痢か何かじゃあないのかと聞きましたら、それは絶対に違うと断言しました。

今から30年近く前ですが、ある日突然夫は激痛に襲われましてね、文字通り七転八倒したんですけど、その時の痛みに似ていると言うのですよ。

もしも腎臓結石だとすると、今回はちょっと事情が違うんです。一昨年、夫は「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムに参加して腎臓を提供しましたので、今は腎臓が一つしか無いからです。


腎臓が一つになると、残った腎臓に以前よりも大きな負担がかかる事は避けられないので、肥満や高血圧、高血糖などにならないように食生活には気をつけないといけないんですよ。

それなのに、うちの夫は食べたい物を好きなだけ食べて肥満になっていますし、高血圧になったので血圧を下げる薬を飲んでもいます。薬についてはですね、腎機能が低下した状態なので服用出来ない薬もいろいろあるんですよ。

鎮痛薬も注意が必要なので、頭痛がしている時も我慢しているくらいですから、結石の激痛に襲われたら「鎮痛薬を飲んで痛みを抑えながらしっかり水を飲んで石を出す」というわけには行かないわけです。

まあとにかく、どうすればいいのか分からなかったのでANZKXプログラムに連絡したそうです。腎臓に何が起きているのかを調べる必要があるので、住んでいる家から近いボックスヒル病院で検査をしてもらえるように手配をするから待てということでした。

もうすぐ激痛に襲われると覚悟していた夫を、息子が車で迎えに行きました。帰宅してから病院に行く準備をしていたんですけど、家に帰って来てからは痛みがありませんでした。

4時を過ぎた頃に、やっとANZKXプログラムのコーディネーターの方から連絡がありました。超音波検査の手配をしてくださるそうですが、現在は痛みが無いので緊急性は無いと判断されました。しかし、もしも激痛に襲われたら、ボックスヒル病院の救急外来に行ってスタッフに腎臓が一つしか無いことを伝えなさいと言われたそうです。

結石の場所や大きさを正確に調べるにはCTスキャンの方が望ましいそうですが、CTスキャンの場合は造影剤を注射しないといけません。造影剤は尿排泄されるので、腎臓が一つしかない夫は避けるべきなんだそうです。だから検査は超音波検査になるそうです。

昨夜は、寝ているうちに突然激痛に襲われるんじゃあないかとヒヤヒヤしましたが一度も痛くならなかったそうで、今朝も普通に仕事に行きました。

しかし、結石の激痛は突然襲って来ますからね。

私も心構えをしています。


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2025年3月27日

カローラの点検整備と星5つ

車両の点検整備のことをオーストラリアでは「カーサービス」(Car Service)と呼ぶんですが、これまでカーサービスをしてもらっていたのは一昨年まで住んでいた家から歩いていける距離にあった点検整備場でした。

長年リングウッド(Ringwood)という街にある整備工場を利用していたんですが、新しく住み始めた家から近いその点検整備場の評判が大変良かったのです。

パークロードという道路沿いにあるので「パークロード・カーケア」(Park Road Car Care)という名前の、本当に小さな点検整備場なんですけど。口コミで良い評判が広がるようなところは、確かに良いということが分かりました。

私のカローラもうちの夫のトラックも、点検整備はずっとそこでやってもらって来たんですけど、私達は一昨年に引っ越したんですよ。今住んでいる家からは20分近くかかるのです。

点検整備って少なくとも半日はかかるじゃあないですか?修理が必要だったりすると丸一日かかりますよ。車を運転してそこまで行くのはいいですけど、終わるまでどこかで時間をつぶして待つわけにも行かないですから、バスで家から一番近いバス停である駅まで帰って来るのに30分以上かかります。駅から歩いて家まで帰るのに15分。

待ち時間などを考慮すると、点検整備場まで1時間かかるわけですよ。

もっと近いところにある整備工場を探した方がいいんじゃあないかと言っているうちに延び延びになって、そういう時に限ってさすがのカローラにも問題が発生しましてね、修理が必要だったのに結局昨年はカーサービスをしなかったんです。

オーストラリアでは定期点検は義務ではありませんから、しなくてもそれはいいんですけど。問題というのは、ボディの底の部分のパネルが剥がれて地面を擦っていたことでした。「こんなトラブルがカローラに発生するとは!」とびっくりしたんですよ。

トヨタの正規サービスセンターに行こうかとも考えましたが、結局今までお世話になっていた「パークロード・カーケア」に予約を入れたのが1ヶ月前。評判がいいところは、順番待ちも長いのでございます。昨日やっとカーサービスをしてもらいました。


昨日は、ありがたいことに私が行かなくても済みました。息子が行ってくれたからです。助かりましたよ。

ボディの底の部分のパネルが剥がれるトラブルは、私のカローラと同じタイプのトヨタ車に頻発しているそうです。剥がれていたパネルは応急措置として結束バンドで縛っていたんですけど、ちゃんと修理してもらいました。

前輪のタイヤがツルツルになっていたそうで、新しいタイヤと交換してもらいました。

それ以外には問題は無くて、通常の点検整備を一通りしてもらって費用は全部で約1,300ドルでした。

バスで車を受け取りに行った息子は、もちろん帰りは運転して帰って来たわけですけど、ハンドルの動きがとても良くなったし、タイヤが新しいせいか車の動きも全然違うと言っていましたよ。

最近、私がカローラを使うのは近所のショッピングスクエアに買い物に行く時くらいで、長距離で使うのは息子だけですが、これで安心して乗れるでしょう。

来年の点検整備も、やっぱり「パークロード・カーケア」にお願いすることになると思います。車のことで100%信頼して任せられる人(場所)というのは、やはり特別です。

今ふと思ってグーグルのレビューを見てみたら、レビューを書いた人全員が星5つの評価でした。フェイスブックのレビューも全員が星5つです。滅多に無いことですよ。


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2025年3月26日

うちの近所の住宅事情

「懸念申し立てはこちらに」という記事を書いたのは、昨年の10月2日です。

スーパーまで歩いて行く途中で売り家の看板を見ることはよくあるんですが、我が家の前の道路から交通量の多い道路に出るちょうど角のところにある家の前には、昨年何ヶ月も売り家の看板が立っていました。

その家が、ある日フェンスに囲まれていて、「建築許可申請が出されています」という黄色い張り紙が出ていたんです。

張り紙には、その建築計画の概要が書いてあって、懸念のある人や建設に反対の人が審査期間中に意見を述べることが出来るというお知らせでした。

張り紙が出ていた家は古くてボロボロでしたけど、敷地は広くてもう1軒家が建てられるくらいの庭がありましたので、家が取り壊されて2〜3軒のユニットが建つだろうと思ったんですけど、その張り紙を読むと、なんと2階建ての家を6軒建てる計画であると書いてあったんです。

私は6軒は無理だろうと思いましたが、それは建築設計士の腕の見せ所でしょうね。それぞれの家が独立しているユニットではなくて、隣りの家とくっついているタウンハウスなら6軒も可能かもしれないと思ったわけなんですけど。

あれから半年も経ってやっと家が取り壊されました。毎日ものすごい騒音でしたが、取り壊しが完了してきれいに整地されたのを見て驚きましたよ。

こんなに広かったのか!


タウンハウスだったら10軒は行けます。しかし、2階建ての家が6軒建つと書いてあったので、この広さなら普通の家が建つと思いますよ。


私達が現在住んでいる街は古い家が多いのです。そして、古い家は今どきの家に比べたら敷地が広いので、売りに出されると家は取り壊されてユニットが2〜3軒建つというのがパターンなんです。

近年は住宅価格が高騰していて、1軒あたりの敷地面積はどんどん小さくなっています。前庭や裏庭がある家は見かけません。隣りの家との間隔もほとんど無いような家ばかりです。

張り紙が出ていた家の道路向かいの家は、1年半前に私達が引っ越して来た頃に取り壊されてユニットが3軒建てられました。未だに完成していません。作業員は全員中国人のようですから、開発しているのは中国系の会社でしょう。ものすごく時間がかかっています。

中国人街とも呼ばれるボックスヒル(Box Hill)という街に近いので、中国系人口の多い街なんですが、未だに完成していないのに工事が始まってすぐに不動産サイトで売りに出されました。

写真は全部合成写真で、室内にはおしゃれな家具なども配置されて素敵なインテリアでしたけど、今もまだ工事中なのでございます。

3軒のユニットがキツキツに建てられていますが、1軒が140万ドル(1.4億円)くらいの値段です。庭もない小さなユニットなのに、そういう値段なんですよ。真ん中のユニットだけがまだ不動産サイトに載っていますから、両端のユニットはもう売れたんでしょう。

作業員達の車やトラックが道路の両側にずらりと並んでいて通りにくかったんですが、もうすぐ張り紙が出ていた家の敷地の工事も始まるとさらに通りにくくなります。

でも工事の様子を見るのは興味深いです。どんな家が建つか楽しみでもあります。


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2025年3月25日

車の運転が出来なくなったら

最近、スーパーの買い物は歩いて行っています。車で行くのはショッピングトロリーに入らないほどの量を買う時だけです。

歩いて5〜6分のところにあるショッピングスクエアには、オーストラリアの大手スーパー3社の店舗を始め多くの食品店が入っているので、本当に助かっています。アジア食品店もあります。

美容院、理髪店、コインランドリー、銀行、郵便局、スマートフォンの修理屋、レストランやテイクアウェーの店と、生活に必要な店が揃っています。

駅にも歩いて行けますし、うちの夫は歩いて通勤出来ますし、本当に便利な場所に住んでいると思います。

昨日は銀行に用事があったので歩いて行ったんですが、帰って来る時に自分が真っ直ぐに歩けていないことに気づきました。真っ直ぐに歩こうとしても、バランスを崩してヨロヨロっとなるんです。

知らない人が見たら、「あのオバサンは酔っ払いか?」と思うような状態でしたよ。常にある程度のめまいがしているので、それが当たり前になっていますから、昨日は特に頭がフラフラしている自覚は無かったんですけど、どうしても真っ直ぐに歩けませんでした。


何とか無事に家にたどり着いてから、私はこれから高齢になって行く自分の暮らしを考えましたよ。

うちの夫の目がさらに見えなくなって、仕事を続けられなくなる時が近いうちに来ます。そうなると、夫が貰えるであろう障害者年金と貯金とスーパーアニュエーション(老後の生活資金として積み立てて来た自分専用の年金)が頼りの暮らしになります。

今住んでいる家の家賃を払い続けることは出来ませんから、もっと家賃の安い家に引っ越さなくてはいけません。家賃の安い家は、便利な場所にはないでしょう。

もしかしたら、夫の実家に住まわせてもらうしか選択肢が無いかもしれないと思っているんですけど、そこは田舎で車が無いとどこにも行けないような場所です。

うちの夫はもう車の運転は出来なくなっているわけですし、私も目まいのせいで運転が出来なくなるかもしれません。車が無いとどこにも行けないような場所に住んで、暮らして行けるのかということを考えました。

まずはスーパーの買い物ですけど、オンラインで注文して配達してもらうという方法がありますね。出かける時にはウーバー(タクシーみたいなもの)を使えばいいし、時間はかかるけどバスも利用出来ないわけではありません。

大抵のことはオンラインで出来る世の中ですし、今住んでいる家ほど便利な場所ではなくても、何とかなるかもしれないなあと思いました。出来ることは限られて来ますけど、それはもう仕方がないです。

それにしても、車が運転出来て自分で移動が出来るというのは、素晴らしいことですよ。身体を思い通りに動かせる人は、そのありがたみを日頃意識することはないでしょうけど、それと同じです。

私達は、車の運転が出来ないことを前提にした暮らしを、そろそろ本気で考えないといけません。夫が仕事を続けられるのは、今年か来年くらいまでだろうと思いますから。


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2025年3月24日

尿路結石1個出た

昨日の朝、うちの息子はお腹に痛みを感じたそうです。「ちょっと痛いな…」という程度の痛みだったそうですけど。そして、おトイレに行きましたらね、小さな砂粒が2個くっついたような形の石が出たんだそうです。

これが尿路結石か!

1月に治験に参加した時に、直前の検査で尿にわずかな血液と結晶が混ざっていることが分かったために被験者として失格になって帰って来たんですが、それがきっかけで腎臓に結石が出来ていることが分かったのですよ。

超音波検査の結果は「腎臓に小さい石がたくさんある」でしたが、検査室に一緒に入って画像を見たうちの夫に言わせると、白い点が6個はあったそうなんです。白い点が6個あったということは、見えるくらいのサイズの石が6個あったということでしょう。

石が出たと息子から聞いたうちの夫は大喜びして、「よし!Five more to go!(あと5個だ!)」と言いました。


結石が出来ていると分かった息子は、3週間大量の水を飲み続けて、その後の検査では尿に血液も結晶も混じっていないことが分かったので、腎臓にあった石はおそらく排出されたんだろうと思っていたんですけど、どうやら石はまだ残っているようです

砂粒サイズでも痛かったそうですから、小豆サイズの金平糖みたいな石だったうちの夫が、あまりの激痛にギャオギャオ叫んで床をのたうち回ったのも納得ですね。

結石の痛みは「七転八倒の苦しみ」とも表現されるそうですが、うちの夫が激痛に襲われた時の様子は、まさにそれでしたよ。石の大きさにもよるんでしょうけど。

息子の腎臓にはまだ石が5個残っている可能性があるので、引き続き毎日水をしっかり飲んで、石が小さいうちに出さなくてはいけませんよ。七転八倒するほどの痛みを経験したくないでしょうからね。


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2025年3月23日

治験実施地として評価されるオーストラリア

あまり知られていないかもしれませんが、オーストラリアは医療ライフサイエンス分野においてアジア太平洋地域のトップだと言われています。医薬品や医療機器等の研究開発分野における成長は、世界的に注目されているそうです。

これは、高度の専門知識を持つ人材の育成や確保、レベルの高い高等教育、政府による研究開発に対する税制優遇処置や補助金、インフラ整備への投資などにより達成されて来たそうです。

特に臨床試験(治験)の実施地として注目を集めているそうで、医薬品に限らずバイオテクノロジーや医療機器などの分野でも、年間1000件を超える治験がオーストラリアで行われているそうです。

透明性の高い法規制や、国民が民族的に多様な国であるという特徴、英語環境であること、世界トップレベルのヘルスケアシステムが整えられているといったことも、研究開発を行う会社にとって魅力的な環境であると考えられている理由だそうです。

ヒトを対象とする研究や試験は、全て国際的な基準に準拠することが義務付けられており、研究計画書は「Human Research Ethics Committees (HRECs)」(ヒトを対象とした研究倫理審査委員会)でその倫理的及び科学的妥当性が評価されるそうです。

メルボルンでは、迅速に治験を行えるシステムと施設が整っているわけですが、それを実施するための法律や規則が厳しく定められていて、そこには透明性があるということなんです。


昨日の記事で、うちの息子が治験に被験者として参加しようとしていることを書いたのですが、それに対してご意見をいただきました。その方なら自分の息子さんを人体実験のようなものに参加させたりはしないというお話だったのですが、以前の私なら同じように考えたと思います。

義弟(うちの夫の弟)が若い頃に治験で収入を得ていた時期があるんです。これについては、私はとても批判的でした。将来どんな健康被害があるか分からないのにクレイジーなことをやっていると思っていましたが、今は少し考えが変わったんです。

うちの息子が治験に参加することを積極的に支援したりはしていないんですよ。ただ、今の私には治験を行う機関に対して以前とは違って信頼する気持ちがあるんです。

それは、うちの夫の伯母のジョーンを始めとして、医療や医薬品開発に関する知識があって治験の事情を知っている人達から話を聞いたおかげで、批判的だった考え方が変化したと言えるでしょう。

被験者にとっては報酬が目当てのアルバイトかもしれませんが、別の見方をすれば誰かの役に立つことでもあるんです。

新型コロナのパンデミックの時、多くの人々の命を救ったワクチンも、治験の被験者となった多くの人達がいたからこそ私達がその恩恵を受けられたわけですし。息子が1月に参加する予定だった「システィック・ファイブローシス」(Cystic Fibrosis)という難病の治療薬の治験については、結局は失格になって2日目に帰って来たんですが、伯母のジョーンは息子のことを褒めていました。

その病気の苦しさを知っているジョーンにとって、治療薬の開発に関わるということだけでも息子を称賛したい気持ちだったようです。そういう見方もあるということなんです。

治験に安全上の問題があれば臨床試験などさせてもらえるわけがないし、治験が行われるのはメルボルン有数の医療機関であるアルフレッド病院ですから治療体制は万全ですし、心配するようなことはまず起きないだろうと誰もが言いました。

それでも心配はありますからね、息子はかなり治験の内容について勉強してから、どの治験に参加するかを決めているようです。息子の目的は報酬なんですけどね。

まあとにかく、こういう理由で私は息子が治験に参加することに反対していないわけです。賛成もしていませんけど、本人がやろうと思っているんだから見守っているということです。

うちの夫はもっと積極的に支援していますよ。出来るものなら、自分が被験者として治験に参加したいと言っているくらいなんです。自ら進んでどこの誰とも知らない患者さんに自分の腎臓を提供したような人ですからね、治験には大いに興味があるんですよ。

しかし、多くの治験には年齢制限がありますし、夫は肥満ですし、毎日たくさんの薬を飲んでいるので被験者になる資格がありません。やりたくても無理なのでございます。


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2025年3月22日

治験ボランティアの報酬

3回目の痔の手術からの回復に時間がかかったうちの息子ですが、今はほぼ問題ないまでに回復しています。

新型コロナのパンデミックとほぼ同時に始まった痔のトラブルで、一時は寝たきり状態になり、治療に時間がかかりましたし、メンタルヘルスにも大きな影響が出てしまいました。

昨年の後半にはかなり活動的になっていましたが、就職活動をするところまでは回復していなかった息子に、ある日かかってきた電話がありました。

以前に治験ボランティアをしたことがあった治験会社からでした。治験のボランティアは高額な報酬がもらえることが多いので、無職や低所得の若者(旅行者を含む)にとって「魅力的なアルバイト」らしいです。

治験会社の人からもう一度やってみませんかと言われて、息子が大いに前向きになったのは、その報酬で日本に旅行が出来ると分かったからでした。

詳しいことは「人間モルモット再び」を読んでいただくとして。

勧められた治験は条件が厳しかったので、別の治験に参加することに決め、事前検査にも合格して、息子は意気揚々と出かけて行きました。ところが、2週間入院する予定だったのに2日目には帰って来たんです。治験直前の検査で尿に血と結晶が混じっていることが分かったからでした。

その後、息子は超音波検査を受けましてね、腎臓に小さい結石がたくさん出来ていることが分かったんです。3週間水を飲み続けて結石を出し、尿に血や結晶が混じる問題も解決して医者から証明書をもらい、再び治験ボランティアをすることになったんですよ。

参加することになったのは、免疫治療薬に関する治験でした。薬で一部の免疫システムを無効にするとかでリスクも有るし、入院期間も4週間近かったので、報酬が非常に高額でした。

一昨日の木曜日に入院したんですが、参加者16人のうちから実際に治験を行う10人が選ばれるという話でした。残念ながら、うちの息子は補欠扱いになったと連絡して来ました。そうしたら、10人のうちの一人が治験直前の検査で新型コロナの陽性反応が出たとかで失格になり、補欠の中から一人が選ばれることになったのです。

うちの息子が選ばれることが決まりかけたそうです。ところが、直前の検査用に採血した息子の血液が行方不明になって見つからず、もう一度採血しようにも、その時には息子はすでに食事を取った後だったから間に合わないということで、血液検査が出来た別の補欠が繰り上がり参加することになったそうですよ。

どこまでも運が悪い息子です。


ということで、今回もまた2日目に帰って来たわけですが、治験会社の人も申し訳ないと思ったのか、うちの息子に別の治験を紹介したそうです。

その治験は、血液の遺伝子変異に関する治験だそうです。入院期間も2週間と短くて、比較的リスクの無い治験なので報酬が少ないそうです。少ないと言っても6千ドルくらいもらえるそうですけど。

昨日は、入院していた病院から別の施設に移動して、そこで事前検査を受けたそうです。合否は来週分かるそうです。息子は「ヘモクロマトーシス」という遺伝子変異による疾患をうちの夫から受け継いでいるので、それが問題になるかもしれません。

しかしねえ、治験ボランティアへの報酬ってすごいですよ。オーストラリアでは最低賃金も高いですから、入院期間が長ければそれだけでも報酬は高くなります。

今回は補欠扱いになって、結局2日目に帰って来ましたけど、こういう場合でもそれなりの報酬はもらえるんですから、何回か治験に参加して全て補欠になっても、その報酬だけで旅行が出来る額だそうですよ。

医薬品業界が研究開発に費やすお金は莫大ですから、治験ボランティアへの報酬数千ドルなんて、大した額ではないのかもしれません。


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2025年3月21日

冷凍食品どうしたらこうなる?

私は朝ご飯にポリッジを食べます。オートミールとも呼ばれるものです。いつも「オーツ麦のミルク粥」と説明していますけど、食感は「お粥」と言うよりも「おじや」に近いですよね。

うちの夫はロールドオーツというので作ります。腹持ちがいいのと硬めの食感が好きなんだそうです。私はもっと柔らかくてクリーミーな仕上がりになるクイックオーツで作ります。甘さのために干しブドウも少し加えます。

牛乳を加えて電子レンジで2分半くらい加熱すれば出来上がり。

出来上がった熱々のポリッジには、いつも冷凍のイチゴとブルーベリーを加えて食べます。そうすると冷凍のフルーツも解凍するし、ポリッジの温度が下がって食べやすくなるのでね。それに美味しいし、栄養価も上がるし。

昨日の朝、買って来たばかりの冷凍イチゴの袋を開けて、イチゴをポリッジに出そうとしたら出てこない。凍って固まっていることはよくあります。袋の外から力を加えるとくっついているイチゴもバラバラになるものです。

しかしバラバラにならない。もっと力を入れてバシンバシン叩いてみたけどバラバラにならない。石みたいにカチカチなんです。肉たたき器で叩いてもみましたけどバラバラにならない。

何だこれ!

中身を出してみました。


全てのイチゴが全部カッチカチに凍りついて固まっていました。

見た目が上の写真のような状態になっていることは時々ありますけど、それでも力を入れて押せばバラバラになるものですよ。端っこのやつなんて力を入れたらポロッと取れそうに見えるでしょ?

ところが取れないのよ!

カッチンカッチンに全部くっついているの!

私の力はどうにもならないので、馬鹿力のうちの夫に頼みました。

「はい、はい」と袋を受け取った夫が袋を押します。「あれ?」と言ってもっと力を入れますがカチカチのままです。袋が破れそうなほど外から手で叩いたりテーブルに打ち付けていましたが、どうにもなりません。

端っこのが2〜3個取れましたけど、それじゃあポリッジに入れるのに足りないので、私は大きなスプーンを使ってこの氷とイチゴの塊をガシガシと砕きにかかりました。数個取れただけでした。

冷凍食品の管理をどう失敗したらこうなる?

ちょっと解けかかったのを再び凍らしたくらいでは、ここまでにはなりませんよ!


しばらく袋ごと冷蔵庫の中に入れておきました。少し解けかけてから袋を押したり叩いたりしてイチゴをバラバラにして、再びくっつかないように並べて冷凍庫に戻しましたけど。

最悪の場合は、全部解凍してからジャムかソースにするしか無いかと思ったんですが、一応バラバラになりました。かき氷をまぶしたみたいになってますけど。

オーストラリアの大手スーパー「コールズ」(Coles)の冷凍イチゴです。

こんなのに遭遇すると、冷凍食品の安全性が心配になりますよ。


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2025年3月20日

75回目の献血

私ではありませんよ。うちの夫です。

私は1回だけしたことがあります。1回行って気持ちが悪くなってフラフラしたから、2回目はありませんでした。

うちの夫が仕事が休みの水曜日にすることは、献血に行くことなんです。本当は毎週でも行きたいようですし、毎週行っても平気だろうと思いますけど、血漿(けっしょう)献血は2週間に一度、全血献血は12週間に一度しか出来ないんですって。

だから2週間毎に行っています。以前は年に2回ほど行っていただけなんですよ。「ヘモクロマトーシス」という先天性の病気で肝臓に過剰な鉄がたまるのを防ぐために、定期的に瀉血(しゃけつ)をする必要があったので献血に行っていたんですが。

場所はリングウッド(Ringwood)にあるオーストラリア赤十字の献血センターです。コストコとバニングスの道路向かいにあります。

私が早朝に車で送って行っていたんですけど、最近は駅まで歩いて行って、そこからバスで行くようになっていますので、私は迷惑していません。献血に行くことが楽しみになっているんですから、仕事が休みの日に早起きするのも苦ではないようです。

昨日は、75回目の献血だったそうです。

献血センターの方から大変感謝され、記念の写真を撮らせて欲しいと言われたそうですが断ったそうです。オーストラリア赤十字がSNSなどで献血を呼びかけるのにそうした写真を使うわけですけど、協力すればよかったのにどうして断ったんでしょうかね。

75回目の献血を証明する証書とピンバッジとチョコレートをもらって帰りましたよ。

2週間毎に行くようになっていますから、あと50週間で100回目。来年中には献血100回を達成するでしょう。その時には、記念の写真を撮ってもらうでしょうか。


ところで、夫が献血に行く時の服装について記事に書いたことがあるんですが、実は昨日の服装も私的には「知っていたら一言言わずにはいられなかった服装」でした。

半ズボンとチェックのシャツとサンダル。これはいいんですけど、夫はこの服装に加えて、真っ赤なベースボールキャップをかぶって行ったんです。勤めているツールショップで販売しているミルウォーキー(Milwaukee)というツールメーカーからもらったらしいんですけど。

「Milwaukee」と白い文字で刺繍がしてあります。知っている人がよく見ればツールメーカーの帽子だと分かるかもしれませんが、この帽子は米国のドナルド・トランプがいつもかぶっているMAGA(Make America Great Again)のベースボールキャップとそっくりなんです。

この真っ赤なベースボールキャップをかぶって、上記の服装でバックパックを背負って歩く姿は、まさに狂信的な MAGA そのものなんです。真っ赤なベースボールキャップは、やめといた方がいいですよ。

まあとにかく、75回もよく行きました。

オーストラリアにお住まいの皆さん、献血をしてみたいとお思いになられた方は、オーストラリア赤十字の「Lifeblood」のウェブサイトでお近くの献血センターを見つけて、オンライン予約をして行ってください。

うちの夫は必ず朝一番に行って、献血後に献血センターに用意してある朝ご飯を食べて、お菓子も食べて、帰って来ます。行く前に朝ご飯のポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を食べて行くんですけど。


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2025年3月19日

私のカローラがごみ屋敷化

昨日は、久しぶりに車でスーパーの買い物に行きました。買う物が多かったので車で行く必要がありました。

最近は、スーパーへは歩いて行くことが多いですし、少し遠い所に行く時は息子が運転してくれることが多いし、理由あって1週間ほど家から出ていませんでしたので、車を運転するのは久しぶりでした。

買い物バッグを後部座席に置こうとドアを開けたら、左側のシートの背もたれが前に倒したままになっていました。背もたれを上げようと思ったら助手席が一番後ろまで動かしてあったので上げられません。

助手席を前に動かそうとドアを開けると、助手席の周りにはごみやスクリュードライバーや何だか分からない道具が転がっていました。助手席に座るのはうちの夫ですよ。全くもう!

助手席を前に動かしてから、後部座席の背もたれを上げようとした、その時です。

何だこれは!

後ろの荷物スペースがごみ屋敷状態になっているのが見えたんです!

大量の道具が転がっていました。最近、うちの夫は何度か父親の家にいろんな物の修理に行ったから、その時に使った道具なんでしょうけど、そうした道具を荷物スペースに投げ入れたという感じです。

使ったら使ったまま、開けたら開けたまま、出したら出したまま、片付けるということをしない人ですからね。車でも部屋でも、うちの夫が使うとすぐに汚れるし散らかるし。だからあの人とは何も共有したくないんですよ。

ごみは車から降りる時に持って降りればいいじゃあないですか?スクリュードライバーは、長いの短いの太いの短いの、全部バラバラに車の後ろに投げ入れて放ったらかしだと、次に使う時に困るでしょう。収納ケースに入っているんだから、使い終わったら元通りに戻しておくべきじゃあないですか?

ぐじゃぐじゃの中には、私がクリームブリュレを作る時に使うキッチン用バーナーが道具と一緒に転がっていたんですけど、これはお料理用なんですよ!なんでここにあるの?

全く頭にくる!

スーパーの買い物を置く場所がありませんからね、大散らかりのガレージの汚い床に箱を出して、その中に全部入れておきましたけど。こういうことも私がすることじゃあないんですよ。


一昨年まで住んでいた家から引っ越して来る時、皆さんには想像すら出来ない恐ろしいゴミ屋敷状態になっていたガレージの片付けを、どんなに頼んでもしなかった夫に「私はしないからな!」と言い続けたんですけど。

結局、夫一人ではどうすることも出来ず、私が手伝ったんですよ。したくなかったけど、手伝わないわけには行かなかった。夫は腎臓的手術の後で、出来ることが限られていましたから。

いつかは今住んでいる家から引っ越す時が来ますけど、その時も結局私が片付けをしなくちゃあいけなくなるでしょう。その頃には夫の目は見えなくなっているはずですからね、もう道具も何もかも捨てるしか無いですよ!

しかし、捨てるだけでも大変な仕事なのよ!

ああ、ストレスたまる…

夫には私のカローラを使って欲しくないんですが、トラックを売ってしまいましたからカローラを使うしか無いわけです。どんどん汚れて悲しい状態になっています。

実はね、家の中も最近かなり散らかって来ているんですよ。夫が物を置くことが出来る場所が全部です。ダイニングテーブルも、キッチンに置いている私の写真撮影用テーブルも、花瓶を置いている玄関のキャビネットも、何もかもです。

それで腹が立っていたから先日は悪い夢を見たし、ごみ屋敷状態のカローラを見て余計に腹が立った。

置いてもすぐに片付ければこんなことにはならないんですよ。出したら戻す、開けたら閉める、使ったら片付ける。あたり前のことじゃん!なんで出来ない?(これ、30年間言い続けてますけど、全然どうにもなりません。)


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2025年3月18日

ふる里の銘菓「金平饅頭」

1月に父が亡くなり一人暮らしになっている母のことが気になって、最近よくビデオ電話をしています。

本当に便利な世の中です。かつては通話料の高額な国際電話しか手段がなかったですけど、今はインターネットに接続さえ出来れば簡単に顔を見ながら話せます。私は日本にいる家族が利用しているLINEを使っています。

一昨日の朝、母とビデオ電話をしていたら食べ物の話になって、母が朝ご飯の後に食べたと言う和菓子の包みを見せました。「金平饅頭」(きんべいまんじゅう)という和菓子です。

この「金平饅頭」は、私が生まれ育った岡山県中西部にある成羽町という町にある三宅製菓店が作る銘菓でしてね、何か手土産が必要な時などには第一候補になるのは間違いない食べ物で、これをもらって嬉しくない人はいない美味しさで、町では有名なお菓子なんです。

三宅製菓店のウェブサイトによると、創業から100年以上続く伝統の味だそうです。創業者の三宅⾦太郎さんという方は、金平(きんべい)の愛称で親しまれていたそうで、⾦太郎さんの作る饅頭はいつしか「⾦平饅頭」と呼ばれるようになったそうですよ。

以前、岡山市在住の友人J子が、買い物に出かけた高島屋で偶然この「金平饅頭」を見かけ、私がブログに「食べたい…」と書いていたのを思い出して、わざわざ国際スピード郵便で送ってくれたこともありました。

その時の写真がこれ。


あっさりとした⽩餡をカステラ⾵の⽣地で包んで焼いてあります。この白餡が美味しいんです。


「金平饅頭」を食べてみたいと思われた方は、ヤマト運輸が配達をしてくれる地域にお住まいなら三宅製菓店のウェブサイトから注文できますよ。

三宅製菓店には「備中神楽面最中」(びっちゅうかぐらめんもなか)という商品もあるんですが、こちらは小豆のあんこが私にはちょっと甘過ぎて、最中の皮がポソポソするのも苦手なんですけど、それは私の個人的な好みの問題です。

10月に日本に行く予定ですが、「金平饅頭」は食べたい物トップ10に入っているのでございます。


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