そのページには短いドキュメンタリー動画も載っていますので、ニュース番組で放送されたのだと思います。
夫が腎臓を提供した件はこのブログでも度々話題にしましたが、夫が参加したのは「Australian and New Zealand Paired Kidney Exchange (ANZKX) Program」という生体腎臓移植プログラムでした。
これは「健康な腎臓を必要としている患者さん」と「その患者さんに腎臓を提供したいと希望しているけど適合しないために提供できない人」という「患者&提供者のペア」で参加するエクスチェンジプログラムなんです。
こういうエクスチェンジの場合、患者さんが移植を受けられた場合にその患者さんのペアの人が提供することになるので、最初に「患者&提供者のペア」とは無関係のボランティア提供者が必要になるわけですけど、うちの夫がその提供者になったのですよ。
そして、夫の腎臓をもらった患者さんの家族が別の患者さんに腎臓を提供し、その患者さんの家族がまだ別の患者さんに提供しとチェーンはつながって行って、数としてはオーストラリア国内の新記録となる16人の患者さんが一度に生体腎臓移植を受けることが出来たと聞いていました。
今年はさらに記録が更新される見込みで、現在20人の患者さんが移植を受ける準備が進んでいるそうですよ。
オーストラリア国内で行われている腎臓移植手術の多くは、亡くなった人から提供を受ける献腎移植だそうですが、この方法で移植を受けるには自分の順番が来るまで何年も待ち続けることになります。
しかし、ANZKXの生体腎臓移植プログラムなら待つ必要がありません。自分と適合する人が見つかれば、いつでも移植を受けることが出来るのです。
興味のある方は、ぜひ記事をお読みください。動画もこの記事内で見ることが出来ます。
ABC放送ニュースサイト記事「Last year a record number of Australians gave their kidneys to strangers」(昨年、記録的な数のオーストラリア人が知らない人に腎臓を提供しました)
夫のインタビューは随分長かったんですけど、使用されたのはわずかな部分だけでした。ちょっとがっかりしたに違いないです。
私のインタビューは使われなかったのでホッとしました。あの時、急に私もインタビューを受けることになって緊張したのもあるんですけど、喉がカラカラでまともにしゃべれなかったんですよ。
ドキュメンタリー動画と記事は、移植を受けた患者のベリンダさんとそのパートナーのニコさんのことを中心に取り上げながら、ANZKXの生体腎臓移植プログラムを紹介する内容です。
記事では、うちの夫の名前の綴りが間違っていました。そして使用された夫の写真がですねえ、「これよりいいのがなかったのか!」と思わず突っ込みたくなるやつなんですよ。写真もビデオもたくさん撮ったのにねえ。
まあ、そんなことは大事なことではないんですが。
大事なことは、より多くの人々にこのANZKXの生体腎臓移植プログラムのことが知られることと、うちの夫のようなボランティアの腎臓提供者が増えることですから。
普通の暮らしができるようになった今は、感謝の気持ちでいっぱいだそうです。
パートナーのニコさんは、もちろん自分の腎臓がどこの誰に提供されたのかは知りません。今はただベリンダさんが移植を受けられて健康になれたことを喜んでおられます。
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