2025年4月10日

のんびり作業員と停電

昨日の電柱の工事の件ですけど、4月9日の午前7時半から午後3時半の間に工事をするため通行止めになる旨の手紙は何週間も前に届いていました。どのエリアで車の通行が不可能になるかを示すカラー地図付きで、停電になることも書いてありましたし、私達はカレンダーにメモをしてこの日に備えていたんですけど。

朝の7時頃にはもう工事車両がたくさんやって来て準備を始めていましたが、通行止めになったのは通告どおりの7時半です。それを過ぎてから道路に出て来た数台の車が立ち往生して、作業員に苦情を言っていました。

手紙が届かなかったとは考えにくいので、ちゃんと読まなかったんじゃあないでしょうか。あの人達がどうなったのか知りませんが、何とか通してもらったのでしょう。

8時過ぎには我が家の電気は止まりました。洗濯機も途中で止まり、iPhone の充電も止まり、WiFiも止まり、早く工事が終わるのを待つばかりでした。

そうしたら、11時頃に騒音がパタリと止んで静まり返ったのですよ。もう工事が終わったのかと思って窓の外を見ると、作業員達はモーニングティータイム(午前中の休憩時間)だったのでした。

しばらくして、作業は再開しました。


ところが、またすぐに静かになりました。

今度は、ランチタイム(昼食の休憩時間)だったのですよ。休憩時間になったら作業を止めて「休憩」をしないといけないんです。オーストラリアの労働者の権利は、厳格に守られているのでございます。

私はねえ、停電だと分かっているのについつい何度も冷蔵庫を開けてしまったので、冷蔵庫の中の温度が上がってしまって、早く電気が戻って欲しかったんです。

おーい!早く終わってよお!

と叫んでもどうしようもありません。

労働条件に従って、決められた時間だけ働くことが求められるわけですから、早めに仕事に戻ろうと思う人がいてもそうは行かないのです。チームワークの場合はなおさらです。作業員達は休憩時間を持て余し気味の様子で、皆さんスマートフォンをいじっていました。


2時を過ぎた頃、急に洗濯機が動き始め、部屋の電気が付き、プリンターがカタカタと音を立て始めました。電気が戻り、冷蔵庫もすぐに冷たくなりました。3時までには工事車両も全て姿を消しましたよ。

電柱の上に上がって実際に作業をしている人以外に、路上に立って見ているだけの人とかもいましたが、ああいう仕事の人は一体どのくらい給料をもらっているんでしょうかね。

最低賃金(時給なら24.10ドル、週休なら915.90ドル)はもらっているはずですが、聞くところでは、交通整理と言うか監視をしている人の賃金はかなり良いそうです。昨日は完全に通行止めにしてやっていたので、交通整理をする必要もなかったわけですけど。

朝は苦情を言う住民とトラブっていましたけどね、我が家の前に立っていた人は、本当にただ立っていただけでしたよ。楽な仕事と言えるでしょう。

まあとにかく、労働者の権利が守られているのは良いことです。


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