このブログは、私の日記でもあり、愚痴や不満をこぼす場所でもあり、社会問題等に関する意見を述べる場所でもあり、編み物やお料理のアイデアや知識をシェアする場所であったりもします。
決まったテーマというものがなくて、毎日書きたいことを書いているわけなんですが、こんなブログの記事にもありがたいメッセージをいただくことがあるんですよ。
メンタルヘルスに関する記事に励まされたとかね、靴下のかかとの編み方に助けられたとか。靴下の件でメッセージをくださった方の中には、お子さんの病気のために暖かい靴下を編む必要があって、私の「世界一簡単なかかとの編み方」に助けられたとおっしゃってくださる方もいました。
私はレシピをシェアするウェブサイトも趣味でやっているんですが、それは英語でやっているので世界中のいろいろな国の人からコメントをもらいます。
昨日は、あるレシピに対してちょっとうれしいコメントがありました。
ウェブサイトに載せているレシピの中でも一番大事なレシピの1つが「モンブランケーキ」のレシピです。プロの方が作るようなモンブランケーキではありませんが、長年私が作っているものです。
モンブランケーキというのはですね、私にとってはとても特別なケーキなんです。もともと一番好きなケーキでしたけど、ある出来事のせいで特別な思い出と結びついたものになったからです。
うちの子供達が幼かった頃、私達家族は夫の仕事の都合で一時期ですが岡山県の総社というところに住んでいました。その頃、私は「うつ病」が悪化していました。具合が悪い時は家から出られなかったり、家事も出来なくなったりしていたのです。
当時うちの娘は6歳でした。私が元気ではないことに当然気が付いていたでしょう。
ある日、仕事から帰宅した夫が娘と一緒にどこかに出かけてしまいました。外はすっかり暗かったので、あれは秋の終わりか冬のことだったと思います。
随分時間が経ってから夫と娘がやっと帰宅して、二人がどこに行っていたかを知りました。夫と娘はケーキ屋へ行っていたのですよ。
夫の話によると、娘は元気のないお母さんのために、お母さんがこの世で一番好きなケーキだと言っていたモンブランケーキを買ってあげようと思ったらしいのです。
そして、以前にモンブランケーキを売っているのを見たことがあったケーキ屋さんの場所を6歳の娘が夫に教え、夕方の薄暗い道を夫に車を運転させて行ったそうです。
娘の道案内で無事にケーキ屋さんに着いたら、お店はまだ開いていました。娘は「このケーキ」と指差してモンブランケーキを頼み、家族の分もそれぞれ選んで買って帰ったのです。
「お母さんはこのケーキが大好きなんでしょ?」と言って、娘がモンブランケーキを勧めてくれました。私は娘を抱きしめて涙を流しました。
夫はモンブランケーキのこともそのケーキ屋さんのことも何も知らなかったそうです。6歳の娘の思いつきと行動力に感動して、もらい泣きしていましたよ。
モンブランケーキのレシピページでは、このエピソードを簡単に紹介しています。
コメントをくださった方がどうやってそのページを見つけてくださったのか分かりませんけど、この方もモンブランケーキがお好きなようです。そして、現在うつ病で苦労されているようなんです。
このケーキを作ってみようと思うだけでも頑張っていく価値があると書いてくださっていました。
こういうコメントに励まされて、私は12年もレシピウェブサイトを続けて来ました。掲載しているレシピの数は、現在2,700です。
来年か再来年には3,000レシピを達成したいです。最近アイデアが尽きかけていますけど、老化する脳みそのボケ防止にも役立つでしょうからね、頑張りますよ!
お帰りの前に1クリックを!
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