メルボルンで新型コロナの新規感染者が見つかり始めたのは6月中旬。
下旬になると連日2桁の感染者が見つかり、州政府が10の郵便番号に属する36の町に規制を再導入しまして、それらの町では不要不急の外出は不可となり、3人以上の集会も禁止となりました。
州政府は全住人を検査するとの方針で各地に仮設検査場を設置しただけではなく、何千人ものスタッフを動員して一軒ずつ訪問して検査を実施しています。毎日2万数千人の検査を実施しているそうです。
検査を拒否する人が1週間で1万人もいたと聞きましたが、それだけ多くの検査をしているということですから、見つかる感染者が増えるのも当前です。
今日は127人も見つかりました。死亡者も増えて現在22人です。
ちょっと計算してみたのですけど、今日までの1週間で見つかった新規感染者は約600人ですよ。そして毎日どんどん増えているんです。
今日は、スーパーマーケットの物流センターや、新たな食肉工場や、メルボルンの主要病院のスタッフや、学校や、様々なところで新規感染者が見つかりましたから、これからどこまで広がっていくのか。
ロックダウンされる町が今後増えていくことは確実です。
メルボルンだけではなく、ニューサウスウェールズ州との州境に近い町でも感染者が見つかりました。最近メルボルンに行ったそうです。
メルボルンは危ない!
規制の緩和が進む他州の多くは、ヴィクトリア州からの国内便旅行者を拒否していますが、州をまたいでの移動が多いニューサウスウェールズ州との州境が明日から閉鎖されますので、陸上での移動もできなくなります。
ヴィクトリア州がロックダウンという状況です。
当然ですよね。
うちの夫が勤めるツールショップの流通センターはニューサウスウェールズ州にあるので、商品の仕入れができなくなると心配しています。
メルボルン東部では感染者が見つかっていませんから、私達は規制が一段階緩和された状況の中で暮らしています。小売店も飲食店も美容院も様々な施設が営業されています。
ロックダウンで感染の拡大が止まるといいのですが、効果が分かるまで2週間ぐらいかかるそうですから、明日もまた新規感染者が大勢見つかるでしょう。
完全ロックダウン(一切外出禁止)されているメルボルン中心部に近い町にある公営高層アパートの住人を支援する動きが活発になっていると同時に、住人を非難したり住人への支援を批判したりする人もいます。例えば、極右翼政党ワンネーション党のポーリーン・ハンソンとか。
公営アパートの住人は移民がほとんどなのです。白豪主義的発言で大人気になったこともあるポーリーン・ハンソンは、以前はアジア人移民排斥を訴えていましたが、最近はイスラム教徒排斥を訴えています。先住民優遇政策も反対、多民族主義反対、そういう人ですから、公営アパート住民への経済的支援や生活物資支援を批判するんです。
英語が不得意な移民に対する英語以外の言語での情報提供も批判しています。英語ができないのなら移民してくるなと。オーストラリアに住みたいのなら、来る前に英語を習得しろと。
絶対にこういう人が首相に選ばれたりはしませんけどね。
オーストラリアでは選挙は国民の義務で全員投票しないといけませんからね、国民の政治意識はかなり高いのですよ。ちょっとヘマをするとすぐに選挙に落選したり、政治運営がヨロシクナイとすぐに政権交代ということになりますから、連邦政府も州政府も新型コロナ対策は真剣必死でやっています。
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