2020年7月7日

外出規制とメンタルヘルス

先日、新型コロナ検査を拒否する人達とメンタルヘルスの関係について書きましたけど、3月に外出制限が始まって以降、心の病気や精神的な健康が悪化した人が多いそうです。

私の良く知っている70代の夫婦も、新型コロナが始まって以来、夫婦の関係がこじれていると聞きました。

この夫婦の夫の方は、本人はエンジニア、お兄さんは弁護士というキャリア的にも経済的にも成功した家族の出身ですけど、仕事を引退後、お母さんが亡くなられた時をきっかけに女装をするようになりました。

この背景にある詳しい事情は、私には分かりません。

最初のうちは部屋で一人隠れて女装をしていたそうですが、そのうちそうした趣味の人達が集まるクラブに定期的に行くようになったそうです。妻はこれを知っていましたが、家庭ではこれまでどおりの男性でしたし、夫婦の関係は良好に保たれていました。

この男性が、認知症の症状を見せるようになって物忘れが激しくなるとともに感情の起伏が激しくなり、性格が変わってきたという話を聞いていました。

そして今年、新型コロナが始まりました。

家から出られなくなり、人々が集まる活動は禁止となりましたから、この男性は女装をしに行くことができなくなりました。結果どうなったかと言うと、家庭でほぼ日常的に女性になった状態で暮らし始めたのだそうです。

妻の方はつらいですよね。長年愛してきた夫を失ったも同然ですから。

一緒に暮らし続けるためには、どちらかが我慢するしかないだろう。この場合は、妻が事実を受け入れて女性となった夫とパートナーとして暮らしていくしか無いだろうと私は思ったのですけど、心理学を学んでいるうちの娘に言わせると、それは妻にとってフェアではないと言います。

どちらかが我慢するのではなくて、我慢をシェアするべきだと言います。例えば、女性になっても良い日を決めて、それ以外の日はこれまで通り男性として生活するとか、方法はあるはずだと。

どちらかが一方的に我慢するという状況では、この夫婦が一緒に暮らし続けるのは困難だから、別々の道を行く方が良いかもしれないと。

それは分かりますけどね、

高齢でしょ?
夫の方は認知症が始まっているんでしょ?

このお二人、これからどうするんでしょうか。


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