私は自分のウェブサイトに載せているレシピの大半を、英語版 Cookpad でもシェアしています。Facebook でもシェアしていますが、Cookpad のような世界的なウェブサイトでシェアすると、もっと多くの世界各地の人達とレシピを通じたコミュニケーションを楽しむことができます。
Cookpad では、ウェブサイトでシェアされたレシピを実際に作って写真や感想を投稿することを「つくれぽ」と称しますが、ドイツには、私のレシピをこれまでに何十回も「つくれぽ」してくれた人がいます。
ケニアには、弟子とも言える若い料理人の男性がいます。私の和食のレシピを次々に「つくれぽ」してくれています。ケニアでも日本の食材はいろいろと手に入るんですね。
Facebook でも Cookpad でも、人々とのコミュニケーションが最大の楽しみなわけですけど、つい先日はとても嬉しいメッセージをもらいました。
米国のニューヨーク州にお住まいの女性からでした。「大根の煮物」を作ってくださったそうです。美味しくできて嬉しかったと同時に、とても懐かしい気持ちになったそうです。
メッセージの内容から判断すると、その女性のお母さんは日系人だったようです。
「大根の煮物」のにおいでお母さんのキッチンに戻ったような気持ちになったそうです。お母さんが作った「大根の煮物」の味、それを再び味わえるとは思っていなかったそうで、私のレシピがお母さんを懐かしく思い出すきっかけになったとおっしゃるのでした。
数日後、その方から再びメッセージが届きました。「今、小豆を煮ているところです」と書いてありました。「つぶあん」を作ろうとしていらっしゃるのでした。お母さんは、手作りのあんこをホットビスケット(オーストラリアではスコンと呼びますが)に乗せて食べていたと。
それって、まさに私がやっていることです。
スコンには、定番のジャムとクリームも好きですけど、あんこも美味しいんですよ。おまんじゅうやあんパンを作るよりも手軽にできるますし。
「ぜんざいも作りたいから煮ていた小豆を三分の一ほど少し早めに取り出しました」とも書いてありました。
お母さんのことを思い出しながらあんこを作っているというメッセージの最後には、「Happiness!」と書かれていました。
私はとても嬉しかったです。
うちの娘や息子も、いつか私のレシピで何かを作りながら私のことを思い出してくれるのだろうなと思います。
一緒にお料理をしながら学べることは多いですが、レシピに書いてないと作り方を忘れてしまいます。そのニューヨーク州の女性も、お母さんと一緒にいろいろ作った楽しい思い出はあっても、作り方は覚えていなかったのです。
私のレシピを使って、お母さんのことを思い出しながらお団子や大福餅などいろいろ作って、「つくれぽ」をしてくださっています。
レシピをシェアする喜びです。
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