これはヤバいぞ…
と思っていたんですが、その通りでした。
新規感染者数が64人というのは、政府保健省関係者からの情報として午前中から漏れ伝わってきていましたが、州政府はロックダウンの再導入を検討していたのです。
新型コロナの検査では、感染しているかどうかだけではなくて、感染しているウイルスの遺伝子情報を調べることで、感染源を特定することもできるそうです。
感染者数がゼロに近かったメルボルンで、突然1週間で300人以上の感染者が出るという状況になった最大の原因は市中感染の拡大で、それは帰国者を隔離しているホテルの警備員が感染源だったそうです。
隔離されている帰国者が規則に違反して外出したり帰宅したりしないように、ホテルでは警備員が見張っているわけです。帰国者達は運動のために外に出ることが許されていたそうで、その際には警備員が同行していたそうです。
警備員達は感染する危険性が高いわけですから、感染予防のための手順が決められていたはずなのですが、トレーニングというか教育が十分に行われていなかったようで。
ホテルの警備にあたっていた警備員は、州政府の職員ではなく州政府に雇われた警備会社の契約社員だったそうです。
隔離されていた人たちの話では、彼らの危機意識はゆるく、マスクはしていても鼻を出していたり、隔離者からは距離をとっても警備員同士はハグもするし身体接触していたそうです。
そして、度々話題に出ているのが、タバコに火を付けるライターの貸し借り。
感染者が触った物に触れれば感染しても不思議じゃありませんよ。
とにかく、
何らかの原因で感染した複数の警備員が家に帰って家族に感染させ、その家族から市中感染が広がっていったそうです。警備員達が感染した詳しい経緯は現在調査中です。
メルボルンでは、新たな帰国者の受け入れを中止しました。今後2週間、メルボルンへの帰国者は他州で隔離されるそうです。
また、ホテルの警備には、シロウト警備員ではなく経験や知識のある刑務所や更生施設のスタッフが動員されることになったそうです。
感染者が激増している10の郵便番号に属する地域(36の町)は、今晩11時59分からロックダウンとなります。
これらの町の住民は家から出てはいけません。出てもよいのは、次の場合だけ。
- 食料や生活必需品の買いもの
- 医療や介護
- 運動
- 在宅で行えない場合の労働と教育
この規制がメルボルン全体に出されていた時の経験から、警察が住人を見張ることになります。絶対に違反者が出るからです。
出歩いていると警察に理由を質問されます。違反していた場合はその場で罰金を科されます。道路には検問が設けられます。警察の皆さん、お疲れさまです。
さらに、これらの町では屋内外を問わず、3人以上の集会は禁止です。
ホントにもうね、これらの町の住民にはちゃんとやってもらいたいです。そうでないとメルボルン全体が再びロックダウンになってしまいますから。
アラブ系、インド系、アフリカ系の移民が多く住んでいる町が多いので、英語が不得意な人達に情報を徹底させることが課題ですよ。
しかしねえ、
感染が急増し始めて以来、全住民を検査すると決めた州政府は、オーストラリア軍の医療スタッフなども動員して、わざわざ一軒ずつ訪問して検査を要請しているわけですけど、これまでに928人が検査を拒否したそうです。
どうして?
経済的なことが理由の場合は、州政府から給付金が出るので心配せずに検査を受けてくださいとのことですし、鼻や喉に棒を突っ込むのが怖い場合は、唾液での検査という選択肢もあります。精度はかなり落ちるそうですけどね。
人権を重視する国ですから、無理やり検査を強要したりはしないわけですが、検査を拒否する人がこれほど多いというのにも驚きました。
検査を拒否した人達は、ぜひ隔離してもらいたいものです。
今日の新規感染者は73人でした。
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