ヴィトリア州では、新型コロナ感染者の増加のペースが落ちてきて折れ線グラフの曲線が明らかに平らになってきたのですが、昨日からの24時間に報告された感染者数は、
一人だけ!
死亡者数もここ数日変化しておらず、現在15人。
最も良いニュースは、重症患者数が減ってきていることだそうで、病院への負担が大きく軽減されたとのことです。
州保健省の主任医務官ブレット・サットン氏の言葉を借りれば、「Too good to be true(出来すぎた話)」なんだそうです。
検査件数は増えているんですよ。ヴィクトリア州だけで、これまでに86,000以上の検査が行われました。更にたくさん検査をしていて、見つかる感染者が減り続け、昨日は一人だけだったというのが「Too good to be true」というわけです。
感染者がこのまま増えない状況が続けば、当然近いうちに感染拡大防止措置が解除されることになります。州首相がそう言っています。
まず最初に解除されるのは、「3人以上集まっちゃあダメ」という規制だそうです。
シドニーでは、閉鎖されていたビーチが条件付きですが開放されていますから、ヴィクトリア州でもビーチや公園が開放されるでしょうね。
また、重症患者数が減って病院への負担が大きく軽減されたことから、現在中止されている命に関わらない「Elective Surgery(選択的外科手術、待機手術)」が来月にも再開される見通しです。うちの息子も例の手術をやってもらえることになるでしょう。
ただし、飲食店の営業再開はまだまだ先の話だから期待するなとのことです。
移動の制限も最後まで続く見込みですから、旅行なんかには行けません。
それでもね、普通に外出できるようになるというだけで嬉しいですよ。家族や友人が集まって一緒にご飯を食べたりできるようになると思うだけで、気分的に大違いです。
やはり、感染者が報告され始めた時に、直ちに中国からの渡航を禁止したことは良かったと思います。また、その後も感染者のほとんどが海外から入国した人達とその関係者だったことから、早い段階で外国人の入国を禁止したことと、帰国したオーストラリア人を隔離したことも効果的でした。
それと、経済被害を覚悟の上で飲食店や人が集まる場所の営業を禁止したことや、一般市民を外出自粛ではなくて外出禁止にしたこと、人が三人以上集まることを禁止したのも功を奏したと思いますね。
ヴィクトリア州は明るい見通しです!
ところが、明るくないのがヴァージン・オーストラリア。
経営危機が続いていたオーストラリア第2の航空会社ですが、新型コロナでついに経営破綻となりました。今週中に任意管理手続きに入るそうです。
オーストラリア連邦政府に14億豪ドルもの支援を要請していたのですけど、政府は支援しませんでした。多くの国民は政府の対応を支持しています。もともと何期も連続で赤字を計上していたヴァージン・オーストラリアですから、ここで破産して新しい経営体制で再スタートするのは、むしろ好ましいと考えられているようです。
オーストラリアの航空会社としては史上最高額の負債を抱えての経営破綻だそうですが、「そんなのどうでもいい」というのが正直な話。
我々の関心は、元の暮らしに戻ること。そのための規制解除ですよ。
データを見極めながら、非常に注意深く、適切に行う必要があるとのことです。州政府は、現在どういう手順でどうやって元に戻していくかを検討中です。
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