2024年11月25日

エヴァポラティブクーラーの仕組み

今日は、度々話題にしているエヴァポラティブクーラー(蒸発冷却式クーラー)について書こうと思います。

扇風機のように室内の置いて使うポータブル式のエヴァポラティブクーラーもあるんですが、あまり効き目はありません。屋根の上に大きなユニットを付けて、そのユニットで冷やされた空気を各部屋に送り込む「セントラルクーラーシステム」にするのが普通です。

今住んでいる家には「セントラルクーラーシステム」がありまして、屋根には Brivis というメーカーのこういうユニットが付けてあります。


以前住んでいた家の屋根にあったのは Breezair というメーカーの大きなユニットでした。家が大きかったのでユニットも大きくてファンも強力でしたけど、あれはしょっちゅう故障したんですよねえ。


水が蒸発する時に熱を奪うという「気化熱で温度が下がる原理」を利用しているクーラーですが、どうやって熱い空気を冷やしているかといいますと、仕組みは簡単なんです。


ユニットの下に水を貯める部分があって、ここに随時水を補給しながらその水をフィルターに循環させます。外の熱い空気はこのフィルターを通ると温度が下がるわけで、それをファンで家の中に送り込むわけですからエアコンのように涼しくはなりません。

湿度が高いと蒸発しにくいのでほとんど温度は下がらないし、水のフィルターを通って湿度が上がった空気が送り込まれるので、家の中は涼しくなるどころか蒸し暑くなってしまいます。

また、お日様がカンカン照りつけている日中はユニットが高温になっていますから温度は下がらないのですよ。だから、日が照っている日中は使いません。曇っていれば使えますけどね。

私達は日が沈んでから使います。乾燥している日ならとても涼しくなります。

消費電力がエアコンとは桁違いに少ないというのがエヴァポラティブクーラー(蒸発冷却式クーラー)の良いところです。


かしねえ、一番暑くなる日中に使えないというのは問題なんですよ。

日中は仕事に出ていて家にいない方はいいですよ。夕方に帰宅してからクーラーを付ければ涼しくなるでしょう。でもね、私のように一日中家にいる者には、エヴァポラティブクーラーがあっても意味がないんです。

湿度が高いと夜になってから使っても涼しくならないというのも問題です。

それと、フィルターを通って来るとは言え、外の空気を吸い込んで家の中に送り込むわけですから花粉が入って来るんですよ。花粉指数が高い日には使うのが怖いです。

冷やした空気を家の中に送り込む時は、空気を外に出すために窓を開けておかないといけないんですが、クーラーを止めた後に窓を閉めないでおくと花粉が入って来てひどい目に遭うこともあります。

家の中の熱い空気を吸い出すという機能のあるエヴァポラティブクーラーもあります。以前住んでいた家のはその機能がありましたが、あれは良かったですよ。

クールチェンジが来て外が涼しくなったら、窓を開けて家の中の空気を吸い出すと、自動的に外の涼しい空気が窓から吸い込まれるので、家の中があっという間に涼しくなるのです。

しかし、花粉も一緒に吸い込みますからね、花粉が飛ぶ季節にはこの機能は使えません。

このようにエヴァポラティブクーラーは効果にも問題がありますが、私の場合は花粉の問題もありますから、やっぱり電気代がかかっても普通のエアコンの方がいいですよ。空気清浄機能付きのエアコンなら家の中の花粉も減らしてくれるでしょうし。

しかし、賃貸住宅暮らしの身では我慢するしか無いのでございます。旋風機が頼りです。


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