女性は赤ちゃんウォンバットの前脚の下のところをつかんで、胸のあたりの高さに持ち上げて走って来るので、赤ちゃんウォンバットの身体は左右にブンブンと揺れます。もちろん赤ちゃんウォンバットは恐怖でキーキー叫んでいるんです。
赤ちゃんを奪われた母親ウォンバットはパニックですよ。後を追って来るんですけど、動画を撮っている男性がそれを笑うんです。
赤ちゃんウォンバットは叫びながら逃げようともがきます。車のすぐ近くまで母親ウォンバットが追って来ている様子が見えます。最後には、女性が赤ちゃんウォンバットを捕まえた辺りの道路上に逃がしている様子が写っています。
オーストラリアではね、全ての野生動物が保護されていますから、許可なく捕まえたりしちゃあいけないんですよ。赤ちゃんを母親から引き離して奪って来るなんて言語道断じゃあないですか?
この女性は、自称インフルエンサーで、インスタグラム(Instagram)とティックトック(TikTok)で動画を公開していたそうですけど、すぐに削除しました。しかし、オーストラリア内務省がこの女性の滞在ビザを調査しているという報道があり、総理大臣も怒りのコメントをする騒ぎになって、この女性は出国したようです。
大騒動になった後、女性は「合計で1分くらい捕まえていただけで、ちゃんと放してやったから母親ウォンバットと一緒に草の中に戻って行きましたよ!」と弁明の投稿していたそうですけど、ウォンバット母子に身体的あるいは精神的なダメージが無かったとは誰にも言えないんです。
許可なく野生の動物に触れることは違法だということを知らなかったとしても、あまりにも非常識で軽率でした。
近頃こういうのがホントに多いのよ!
動画の再生回数アップが目的だったり、SNSでのフォロワーを増やすためだったり、自分の利益のために他人や動物達に迷惑になる行為をわざとやっている人達が大勢いるでしょ?
迷惑行為だけじゃあなくて、違法行為をやってそれを動画に撮って公開しているユーチューバーもいるそうです。
残念なのは、そうした動画や写真を見て楽しむ人達も大勢いるということで、上記のアメリカ人女性の動画にだって、何千人もの人達が好意的な反応をしていたんです。
わざと迷惑行為や違法行為を行う人達には、何らかの罰則が必要です。
文化財に落書きをしたとか、万里の長城で破廉恥な写真を撮ったとか、私有地に無断で立ち入ったとか、そういう迷惑行為にも罰則が必要です。必要なら法律を作るべきですよ。
落書きをしたら何百万円もの罰金だと知っていたら、落書きをしようと思う人は減るはずでしょう。
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