2024年12月29日

ご近所トラブルで困った

現在私達が住んでいる家は、一つの敷地に2軒建っている家の一つです。こういう家は「ユニット」と呼ばれます。

私達が住んでいる家はユニット1です。奥側のユニット2に住んでいる高齢カップルの女性ジュリーさんは、先日クリスマスカードを下さいました。「あなた達が引っ越し来てお隣りさんになったのは幸運だった」と書いてありました。

ジュリーさんのパートナーのビルさんを見かけることは滅多にありませんが、ジュリーさんには毎日のように会います。ガーデニングに熱心で、特に木の世話には余念がなく、暑い日には我が家の前の木にも水やりをしてくださるほどです。

先日は梯子を貸してくださいと頼んで来られました。

うちの夫が梯子を何に使うのかと聞くと、伸びた木の枝が気になっていて、切りたいけど自分の家の梯子では届かないから長い梯子を借りたいとおっしゃいました。夫は「梯子は貸しません」と言いましたよ。

梯子は貸さなかったけど、その代わりにジュリーさんが切りたかった木の枝を夫が切ってあげました。梯子がなくても高い枝を切れる道具をうちの夫は持っているのでございます。

まあとにかく、夫はジュリーさんが困っていると親身になって話を聞いたりお手伝いするので、ジュリーさんは何かとうちの夫を頼りにするようになっていて、困ったことがあるとうちに来られるんです。

昨日の夕方、心配そうな顔をしたジュリーさんがやって来られました。紙を手に持っていました。

フェンスの向こう側のお隣りさんから「また」手紙をもらったとおっしゃるのです。「また」ということは、以前にも手紙をもらったことがおありなのです。手紙にはいろいろ苦情が書いてありました。

1つ目の苦情は、ネズミについて。お隣りさんは、ジュリーさんの家からネズミが自分の家に入って来るから迷惑だと言うのです。

野生のネズミなんてどこにでもいますよ。何とかしろと言われても困ります。

ジュリーさんがネズミを飼っているわけでもないし、ジュリーさんがネズミが繁殖するような原因を作っているわけでもないし、そもそもネズミがジュリーさんの家からお隣りさんの家へと移動していると断言できる証拠があるんでしょうか。

2つ目の苦情は、フェンス沿いに植えてある木の枝が、お隣りさんのスペースに伸びていること。これは良くあることです。オーストラリアでは敷地の境界のフェンス沿いに木を植えるのはよくあることですからね、お互い様なので問題にする方がどうかしているとも思いますけど、これを気にする人はいます。

枝がフェンスを超えて少しでも自分の領域に入って来ると、許せないという人がいるんですよ。この問題は、枝を切ることで解決します。

ジュリーさんは、これまでも枝を切って来たそうですが、見ると確かにフェンスの向こう側に伸びている部分がありました。

ところが、

3つ目があり得ない苦情だったのだった!

ジュリーさん側、というか私達が住んでいる家のガレージの前の木も含まれるんですけど、こちら側の木の葉っぱがお隣りさんの敷地に落ちるので迷惑だと言うのです。

確かにね、木の枝がフェンスの向こう側に伸びないように切り揃えてもですね、風が吹けば葉っぱはフェンスの向こう側にも落ちますよ。

これが気に入らないから何とかしろと言われたら、どうしたらいいんでしょうか?

お隣りさんもフェンス沿いに木を植えていますが、今はまだフェンスからわずかに出ている程度の高さですから、こちら側に葉っぱが落ちてくることは無いです。

こちら側の木は、どれも高さがあります。お隣りさんが特に迷惑だと指摘している木はプロテア(Protea)と呼ばれる種類の木で、ピンク色の大きな美しい花を咲かせます。見た目の素敵な木なんですよ。

常緑の木ですが、葉っぱは落ちます。落ちた葉っぱは腐葉土になりますから、私は掃き集めて捨てたりもしませんけど、お隣りさんは葉っぱが自分の敷地に落ちるから迷惑だと言うのですから、ジュリーさんは困っていました。私だってそんな手紙をもらったら困ります。

うちの夫は、出来ることはフェンスの向こう側に伸びている枝を切ることだけだと言いました。他人の家の木の葉っぱが自分の敷地に飛んで来ることに苦情を言うのは、オーストラリアのこういう住宅地の環境では受け入れられないことだと言いました。その通りですよねえ。

ネズミのことにしてもそうですよ。

このお隣りさんは苦情を言い続けるかもしれませんから、トラブルがこれからも続く可能性はあります。ジュリーさんは、これからお隣りさんと話をつけに行って来ると言いましたが、どういう話になったでしょうか。


ご近所トラブルにもいろいろあります。

以前私達が住んでいた家では、北隣り家がしょっちゅう深夜までパーティーをしましてね、音楽を大音量で響かせてドラムの音がドンドコドンドコと響いて来て、騒々しくて眠れないから大変迷惑でした。

その家の息子達が敷地内でオートバイを乗り回す騒音もひどくてね、気が変になりそうでしたよ。

その家族が引っ越して行った時にはヤレヤレと安堵したんですが、引っ越して来たインド人家族も迷惑な人達でした。

白い大犬グレートピレニーズと白いスピッツを飼っていましてね、その犬達がゲートの所で道行く人々に一日中吠えかかるんです。特に白い大犬の大きな吠え声にはうんざりしましたよ。毎日、一日中、道路を人が通る度にですから。

白い大犬が我が家の敷地に入って来るのにも迷惑しました。毎日何度も入って来ました。道を通る人を追いかけて行くために入って来るんです。フェンス沿いに追いかけて行って、ずっと吠えかかるんですから、我が家の犬だと思われていたでしょうね。

いずれも住んでいる人間の注意で何とか出来る問題でしたけど、木の葉っぱが自分の敷地に落ちるなんていうのはねえ、普通は我慢するしかない話だと思いますけど、難しいことを言って来る人というのは我慢して終わらないでしょうね。

このご近所トラブルは続きそうです。


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