2024年5月8日

見えないメンタルヘルス問題

2週間ほど前だったか、オーストラリアのスコット・モリソン元首相が、在任中にメンタルヘルスの問題が生じて治療を受けていたことを公表したというニュースがありました。

波のように襲ってくる不安感に対処するために抗うつ薬を服用していたそうですが、全くそんなふうには見えませんでしたからニュースを聞いて驚きましたよ。

モリソン氏の在任中は、いろいろ国際的な問題を抱えていたし新型コロナのパンデミックも発生しましたからストレスは大きかっただろうとは思いますけど、モリソン氏はね、同性婚を批判したり難民の受け入れに反対したりと物議を醸す発言と政策で批判された人だったんです。

最悪だったと私が思うのは、教会の権利を法律で保護する「宗教自由法」なるものを成立させようとしたことです。その法律というのは別の言い方をすると「宗教の教義に基づいて人々を差別する権利を認める法」だったんですよ。

差別の対象となるのは、LGBTQI+の人々でした。「宗教自由法」の最大の争点は、宗教系の学校が性的指向や性自認を理由に生徒や教師を差別することが出来るようにする点だったんです。

最初に聞いた時には「そんな法律が作れるわけがないだろう」と思っていたんですけど、法案は議会に提出されて審議されるに至ったのでございます。与党内からも反対する議員が出て、結局は廃案になりましたけど。

それはともかく…

私がここで言いたいのは、メンタルヘルスの問題を抱えている人が苦しんでいることは、他人には見えないことが多いということです。あの厚顔で恥もへったくれも無いようだったモリソン氏が抗うつ薬を服用するほどメンタルが悪化していたなんて、誰も知らなかったでしょう。

私がここ1週間ほどメンタルが悪化していることも、誰も知りません。

うちの家族は全員がメンタルヘルスの問題を抱えています。現在一番深刻な状況なのは、うちの息子です。私はね、息子も薬による治療が必要だと思っているんですけど、息子は薬は飲んでいません。

私は15年間も「Aropax」というのはパロキセチン薬のお世話になりました。抗うつ薬と呼ばれる薬もいろいろありますが、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)というのに分類される薬です。

私は2019年に服用をやめることが出来ましたけど、うちの夫と娘は今でもこの薬が必要です。夫は他にも興奮を抑制するための薬も服用しています。双極性障害2型の夫には「躁」と「うつ」が周期的にやって来ますので、これを安定させるためです。

気分の波はどうしたってやって来るんですが、むちゃくちゃ躁状態になったり、うつ状態になって寝込むようなことになったりしないためです。

私は薬の服用をやめましたけど、すっかり治って元気になったわけではなくて、何かきっかけがあると一気に奈落の底に落ちて行きそうな不安はいつも感じています。

メンタル悪化の引き金になりそうなことを避けて、注意しながら暮らしているから何とかやれているわけですよ。

しかしね、身近にいる家族の具合が悪くなるとたちまち影響を受けます。

「うつ」はうつるんです…

現在息子のメンタルの具合が良くないので正直言って私も苦しいんですが、出来るだけ影響を受けないようにするために用事を作って忙しくしています。

夫のメンタルもダウン期に入っていますが、あまり悪化していないように見えます。何とかなっているのは薬のおかげだと思いますよ。

娘は元気なんでしょうかね。数日前には住んでいるシェアハウスで問題が起きていてストレスがたまっているという話をして来ましたけど、何とかやっているんでしょう。

家族全員が問題を抱えているので、お互いの問題を理解しやすいということはありますが、必要な治療を受けることが重要だということも分かっています。そうしないと問題は改善しません。

うちの息子には医者と相談して欲しいと思っていますが、こればかりは本人の意志次第ですからね、具合が悪くなっている時にああしろこうしろと言うべきではありません。

今日はこんなブログ記事でスミマセンね。こうやって不特定多数の皆さんに向けて書くことで、私は自分のメンタルを安定させているんですよ。誰かに話を聞いてもらっているのと同じような効果があります。

でも、書くことも誰かに話すこともせずに自分の中に溜め込んでいる人は多いです。あなたの身近な人が元気がなくて普段と様子が違うと思ったら、「最近どう?」「困っていることはない?」って聞いてみてあげるのもいいことですよ。

その人は何も言わないかもしれないけど、自分の中に溜め込んでいるような人は、誰かに「大丈夫?」と聞いてもらえただけで少し楽になったりしますから。


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2 件のコメント:

  1. ヒロコさんのブログのファンです。ヒロコさんの文章は読みやすく面白くて、共感する部分がたくさんありますよ。

    陰ながらですが応援しています。

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    1. 励ましのコメントありがとう。私のブログを読んで共感してくださる方がいると思うと、これからも書こうと思えます。昨日はビッグイベントがあって不安な気持ちなど吹っ飛びましたよ。

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