昨日の水曜日は仕事が休みだったうちの夫ですが、ある知人と何年ぶりかで会うんだと言って朝のうちに出かけました。うちの息子が頼まれて車で送って行きました。
夫は目が見えなくなって来ていて車の運転が出来ませんからね、公共の交通機関では行くのが難しい場所だと誰かが送って行かなくちゃあいけませんが、昨日は息子に頼んだのです。
息子は現在メンタルが絶不調でお尻の具合も悪いらしいのに、夫に頼まれると断れません。
迎えに来くのは私が行かなくちゃあいけないだろうと思い、例の「FindMy」アプリで夫の居場所を確認しましたら、夫が父親とよく行くカフェにいました。
なかなか電話はかかってきませんでした。もう一度居場所を確認したら、夫はもうカフェにはいませんでした。どこにいたかと言うと、
勤めているツールショップですよ!
仕事が休みなのに仕事に行っているのか!
うちの夫にはよくあることですが、休みなのに仕事に行っているということは、メンタルが平常に戻って来ているんだろうかと思いました。
お昼を過ぎてもまだ帰って来ないので再び居場所を確認すると、まだツールショップにいました。ちょっとお店に寄ってみたというわけではなさそうでした。
1時半頃にやっと帰って来たんですけど、商品の配達をしなくちゃあいけないから運転して欲しいと言うんですよ。
私が行くしかありませんから、嫌々ながら運転を引き受けることにしましたが、届ける荷物は大き過ぎて私のカローラには乗らないと言うんです。
トレーラーに乗せて運ぶしか方法が無いと夫は言います。それを牽引するにはトラックでないと無理なんですよ。
またトラックでトレーラーを牽引か!
ツールショップに行ってスタッフのKくんに貸してあげているトラックに乗り換えて家に戻り、家のガレージに停めてあったトレーラーをトラックに接続してツールショップに戻りました。
そして、配達する商品を見てびっくり!
洋服ダンス2つ分の大きさがあるワークショップ用のキャビネットだったんですよ。ツールを収納するための引き出しがたくさん付いていて、戸棚や作業台やペグボードも一体型の大きなキャビネットでした。
ステンレススチール製でしたから重いし、高さがあったのでトレーラーに乗せるのも大変だったけど、倒れないように固定するのも大変でした。
そして、こんなに大きくて高さのある重たい物が載ったトレーラーをトラックで牽引して、知らない街のお客さんの家まで配達するんですよ。
なんで私がこんなことをしなくちゃあいけないの!
しかし、事情を聞いて私が頑張ってあげるしかないと理解しましたのでね、頑張りましたよ。車の運転が出来なくなった夫が仕事を続けるためには、こんなふうに私が運転手をしてあげなくちゃあいけない時もあるんです。
とは言え、私にはトレーラーをバックさせて狭いドライブウェイ(道路から車庫までの私設道路)に入れたりは出来ませんからね、そういうのは夫がしてくれるんですけど。
ものすごいストレス!
でもね、したくないとか言ってられなかったし、もうやるしか無いわけですよ。メンタルが落ち込んでいるとかそんなことも言っていられないんですからね、こういう時には火事場の馬鹿力みたいなものが湧き出るんです。
ノロノロ運転で他の車に迷惑をかけましたが、無事に配達しました。
憂鬱だった気分など吹き飛びましたよ。
この商品なんですが、お客さんとのトラブルが4年も続いていたんですって。早い話が、最初に納品した商品が不良品だったのです。1つの引き出しが使い物にならなかったのだそうです。
ところが、お客さんとメーカーとの間に夫が勤めるツールショップが入っていて、担当したスタッフの不手際もあって対応が遅れ、メーカーの対応も遅くて問題解決が長引き、何とか交換用の引き出しを提供してもらって、その引き出しをわざわざその人の家まで持って行ったんだそうです。
そうしたら、その引き出しが入らなかったんですって。中国で作っている製品だそうですが、仕様が若干変更されていたことが分かったそうです。メーカーの会社が途中で変わっていたとかで、いろいろ不手際がありました。
お客さんとしては2000ドル近くも出して買ったキャビネットですから、引き出しが一つ使えない状態というのは受け入れられないですよね。
明らかに不良品だったんですから、保証期間中はメーカーには責任があるのに適切に対応しなかったのといろいろな理由で話がこじれて、4年も経ってしまったのだそうです。
この問題を解決するには新しい商品と交換するしか無いということをうちの夫がメーカーと交渉していたそうですが、やっと昨日その件が解決したので新しい商品を1時間でも早く届けたかったんだそうです。
そして、うちの夫が自分で届けたかったんだそうですよ。だから私が運転する羽目になったわけですけど、こういうのは勘弁して欲しいです。
しかしねえ、私のノロノロ運転にイライラさせられて抜かして行った他の車の運転手達は、驚いたでしょうよ。
「何だ!このトラックの運転は!」と思って抜かした時に運転手を見たら、カーディガンを着たアジア人のおばちゃんが、ハンドルにくっつくようにして運転していてごらんなさい。(くっつくくらい前に出ないと足がペダルに届かないのよ!)
今週の土曜日には、先日売れた夫の父親所有の家の物置きに置いてある道具や機械を移動すると言っています。再び私がトレーラーを牽引してトラックを運転しなくちゃあいけないのですよ。
私、現在63歳ですけどね、この歳でこんなことをやっているおばちゃんはあんまりいないわよ。
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